食べられる家具をショコラティエが本気で作ろうとした
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目次/ INDEX
おすわり、はいはい、つかまり立ち、ひとり歩き……と、あっというまに成長していく我が子の姿に圧倒されながら、ふと、赤ちゃんのためのお部屋の安全対策について迷ったり悩んでしまったことはありませんか? 安全対策がままならず、目を離した隙に怪我や事故につながりかねない生活はヒヤヒヤと落ち着かないものですよね。そこで今回は、赤ちゃんとお部屋の安全対策のポイントと、安全対策に役立つおすすめのアイテムをご紹介します。
まずは、実際にどんな事故が家のなかで起きているかを把握します。
以下は、東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」(平成30年版)から抜粋した乳幼児(0~5歳)の事故種別ごとの搬送人員です。
実態を見ていくと、転ぶ、落ちる、喉にものを詰まらせる、ぶつかるといった事故が多そうです。赤ちゃんの日常生活のうち、家の中に限って考えてみると、足元がおぼつかないため部屋のさまざまな場所で転んでしまったり、階段の高い段差から誤って落ちてしまったり、興味本位で引き出しの中から電池などの小物を誤飲してしまったり。本当に、ありとあらゆる事故の可能性が考えられることがわかります。
赤ちゃんは日々成長し、昨日できなかったことが、今日はできるようになっているかもしれません。子供の発達の段階を知り、その時期に起こりやすい事故を事前に把握して対策をとることが、重大な事故を防ぐことにつながります。
0歳児はベッドやソファといった家具などから「落ちる」事故が多く発生し ています。また、包み・袋やタバコ、おもちゃを「誤って飲み込む」事故も多く発生していて、なんでも口に入れてしまう0歳児ならではの事故の特徴と言えるでしょう。
1歳になると、歩く、走るといった行動ができるようになり、0歳の頃よりも飛躍的に活発さが増してい来ます。そのため、0歳児に比べて「転ぶ」事故の件数が増加。ひとり歩きを始める頃で、階段や椅子、ベッドなどの家具から「落ちる」事故や机・テーブル、その他の家具に起因する「転ぶ」事故、「ぶつかる」事故も多く発生します。 その他にも、部屋の引き戸や網戸といった手動ドアに「挟む・挟まれる」事故、タバコ、薬剤を「誤って飲み込む」事故、お茶やコーヒー類などによる「火傷」の事故など、様々な事故が想定されるでしょう。
出典:東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」(平成30年版)
赤ちゃんにとってのお部屋の安全対策として、注意すべきポイントをまとめました。キーワードは「転ぶ」「落ちる」「ものが詰まる」「ぶつかる」「火傷」の5つです。
おぼつかない足取りで部屋中を歩き回る赤ちゃんが、転んでおでこを打ったり、転倒した拍子に床に置いてあったもので切り傷をつくるといった事故や怪我は、日常茶飯事と言ってよいでしょう。とはいえできるだけ「転ぶ」のリスクを減らすために、赤ちゃんの「転ぶ」の安全対策をまとめました。
まず、部屋の中では靴下は履かず、裸足で過ごすようにしましょう。部屋のインテリアとして重宝するラグマットも、つまづいたり、滑って転んでしまう原因になるので赤ちゃんと過ごす生活のなかでは避けることをおすすめします。
安全対策の定番、ジョイントマットを敷き詰めておくのも赤ちゃんには効果的。転んでしまった時の衝撃をやわらげたり、階下へ響く足音を軽減するのにも役立ちます。
ベッドやソファ、階段などから「落ちる」事故は、0歳児に多く発生。危なっかしいと感じる時期はできるだけ目を離さないことを前提としつつ、大きな事故につながりかねない「落ちる」を防ぐための安全対策はこちらです。
ひとり歩きをマスターすると、好奇心から階段に興味を持ち始める赤ちゃんは多いでしょう。しかし、階段は赤ちゃんにとって落下の恐れのある危険スポット。階段の上下に転落防止用のベビーフェンスをつけて、赤ちゃんひとりで階段には近づけないように日頃から注意を払いましょう。
自宅で起こりうる危険な事故のひとつに、ベランダからの転落事故があります。網戸は軽いので赤ちゃんの力でも簡単に開けることができ、そのままベランダへ出てしまうことを防ぐために網戸用ストッパーを活用しましょう。
ベビーベッドを卒業し、大人と一緒の柵のないベッドを使いはじめた赤ちゃんには、ベッドからの落下防止対策も。ベッドの周囲を囲む赤ちゃん用のベビーガードを用意したり、もし落ちてしまった時のために足元はクッション性のあるジョイントマットを敷いておいてもよいでしょう。
赤ちゃんは、気になったものを掴み、口に入れる行動が見られます。トイレットペーパーの芯(39mm) を通る大きさのものは誤飲の危険性が高まるため、電池やボタン、硬貨、医薬品、タバコといった危険物を日頃から赤ちゃんの身の回りに置かないように配慮します。また、キッチンまわりにも赤ちゃんの好奇心を誘うものがたくさん置いてあるので、触ったり口に入れると困るものは赤ちゃんの行動範囲から遠ざけるように工夫しましょう。
棚には上述の小物類や、割れ物など危ないものをしまっているので、棚が開かないように引き出しや引き戸にはロックを。付け外しが可能なロックを取り付けて、安全対策に生かしましょう。
テーブルの角で頭をゴチン。ぶつからないのが一番ですが、万が一、赤ちゃんが頭や顔をぶつけてしまったとしても、大ケガをしないように事前に安全対策をしてあげることが大切です。
テレビ台、テーブル、タンスなど家具類の角ばったコーナーに取り付けて、赤ちゃんがぶつかったときの衝撃を和らげます。大人にとっては腰の高さのテーブルも、赤ちゃんには顔や頭の位置にあたります。ぶつけても怪我をしないように、角にはクッションをあてるようにしましょう。
火傷の恐れのあるものは、子供の手の届くところに置かないようにするというのが鉄則です。火傷の事故で目立つのは、テーブルの上に置かれた熱い飲み物が入った容器を赤ちゃんが手で引き寄せて火傷を負ってしまうというもの。コンセントからの感電による火傷も考えうるので、事前の安全対策が重要です。
コンセントの差込口に指を入れたり、金属のヘアピンやクリップを入れてしまったりと、コンセントに物を入れていたずらするようになったら使っていないコンセントにはカバーを被せてしまいましょう。その際、赤ちゃんが外しにくい構造のカバーを使うことが大切です。
コンロを使用されているご家庭の場合、火を使う場所であるキッチンにはベビーフェンスの取り付けを。キッチンへの赤ちゃんの侵入を阻止すれば、キッチン棚を開けてしまうなどのイタズラ防止にも役立ちます。
「転ぶ」「落ちる」「ものが詰まる」「ぶつかる」「火傷」の5つのキーワードをもとに、赤ちゃんにとってのお部屋の安全対策として、注意すべきポイントをまとめました。また、月齢や発育の状況によっても注意すべきポイントは異なることがわかりました。赤ちゃんの成長に合わせて事前に危険を予測しながら、 赤ちゃんにとっての安全対策を整えた生活を提供してあげてくださいね。