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目次/ INDEX
競争の激しいホームセンター業界。その中でもカインズは「IT×小売業」の実現をトップスピードで進めています。
カインズ店員に商品の場所を聞けば手元の端末でサッとご案内、自宅からでもアプリで商品在庫が確認でき、売場に行けばデジタルサイネージとロボットがお出迎えする店舗も。
そんなカインズのデジタルシフトぶりが目覚ましく、近年は「IT大工」と呼ばれるようになりました。
デジタルを取り入れたことで、カインズは何が良くなったのか?
これからカインズはどうなっていくのか?
IT大工カインズの今と昔を、カインズのデジタル戦略本部に聞いてみました。
水野圭基(みずの よしき)
株式会社カインズ デジタル戦略本部オムニ戦略統括部長。2005年カインズ入社。店長、エリアマネージャーを経て2018年にデジタルイノベーション室に所属し、現職に。店舗業務の改善などを担当。
カインズ朝霞店(2019年11月オープン)にあるデジタルサイネージ
──近年のカインズは、スマホアプリやオンラインショップだけでなく、アプリと連動した取り置きサービスがあったり、新店舗にデジタルサイネージやロボットを導入したりと、テクノロジーを駆使している印象がありますね。
※カインズ新体制スタートに関するお知らせ(2019年3月1日)
──デジタル戦略に本格的に力を入れ始めたのは2019年からなんですね。これまでのカインズはどういう方針だったのですか?
水野圭基
少しだけカインズの歴史をふりかえってみましょうか。カインズのはじまりは、1978年に開業した「いせやホームセンター栃木店」でした。「いせや」は現在のベイシアグループの起源であり、カインズはいせやから1989年に独立して設立されました。
水野圭基
つまりカインズは1978年から現在まで、約40年以上ホームセンター事業を展開していることになりますね。
──40年間で、カインズはどのように変化してきたのですか?
水野圭基
カインズには創業から今まで転機が2回ありました。そして今回のデジタル戦略は3回目の転機にあたります。
水野圭基
1つめの転機「日本型ホームセンター業態の確立」では、大型化とロープライスに焦点をあてました。「さまざまなものがお手頃価格で売られている大きなお店」という、現在のホームセンター全般のイメージができあがった時代です。
水野圭基
2つめの転機「SPA方式の導入(※)」は、2007年にカインズが「SPA宣言」を出したことです。競争化が激しくなるホームセンター業界で戦える「武器」を持つため、カインズにしかないオリジナル商品を開発・販売しようと決意しました。
※SPAとは:製造小売業「speciality store retailer of private label apparel」の略。アパレル分野を中心として、小売業が製造の分野まで踏み込み、自社のオリジナル商品の開発を行い、自社で販売する方法のこと。
カインズオリジナル商品の例。2020年8月には日本初上陸のb8taストアにも出店した
水野圭基
そして3つめの転機が、2019年に発表した「PROJECT KINDNESS(プロジェクト カインドネス)」──つまり、持続的な成長に向けてIT小売業の実現を目指す、2021年現在のカインズです。3回目の転機にあたるので、カインズ社内では「第3の創業」と言っています。
水野圭基
そうですね。カインズは2019年に新体制になり、持続的な成長に向けた2021年度までの3カ年中期経営計画「PROJECT KINDNESS(プロジェクト カインドネス)」を発表(※)しました。その戦略の1つとして「デジタルをもっと取り入れてがんばるぞ!」と宣言したのです。