【人気商品10選】カインズオンラインショップのレビューで高評価な「収納グッズ」はどれ?
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──リンという成分は、そんなに大切なものなんですね。
上原:植物が育つために重要なのが、細胞を活性化する働きを持つリン酸とカルシウムです。ただ、リン酸とカルシウムが入っている肥料なら何でもいいわけではなく、根から吸収しやすいものかどうかも大切です。
バットグアノの一番の特徴は「有機リン酸が多く含まれている」点なのですが、植物にとって根から吸収しやすい状態で含まれているんです。リン酸は肥料から溶け出す瞬間に鉄やアルミニウムとくっつきたがる性質がありますから、植物が吸う前に別の成分とくっついてしまうことが多いんです。せっかく肥料を与えても、実は根から吸えていないケースが多いんですね。でもバットグアノは、リン酸とカルシウムが結晶化した状態になっているので、ちゃんと根がリン酸を吸えて、窒素も抑えることができます。
──窒素は植物にとってよくないものなのでしょうか?
上原:「与えすぎるとよくない」という表現が正しいですね。例えばトマトの栽培では、バットグアノを使って窒素を抑えることで、葉と葉の間の関節部分の長さが短くなります。関節部分が短ければ短いほど、収穫できる野菜は増えます。きゅうりの栽培では、窒素を抑えることで、それまで5本だった収穫量が倍の10本まで増えたこともありました。
日本バットグアノ社のホームページには、バットグアノのユーザーさんが実際に収穫したおいしそうな野菜たちの写真が並んでいます
──収穫量が倍になるほど変わるんですね! バットグアノは、どんな植物を育てるのに適しているのでしょうか?
上原:基本的にすべての野菜・果物に合いますし、花であれば見た目が変わります! 窒素を抑えることで、虫もつきづらくなりますよ。
リン酸がよく吸えることで、植物の特徴がギュッ!と引き出されるので、例えばトマトなら甘みがうんと出ますし、胡蝶蘭はがくの厚みが厚くなって、バラは花持ちが大きく変わります。特に花は、関節部分の長さが短くなることで、間延びを防ぎ、切り戻しのときに差が出て、鉢やプランターの中で密度が高くなります。
左側がバットグアノあり、右側がバットグアノなしの土で育てたお花。一目瞭然ですね
バットグアノで育てた左側の鉢のほうが、花の数が多くサイズも大きいように見えます
──いいことづくめですね……! 疑うわけじゃないですが、本当にデメリットはないのでしょうか?
上原:それがないんですよ。何にあげてもいいし、何回あげてもいい。バットグアノを必要以上にあげすぎてしまっても害はないほどです。葉っぱの上から撒いたっていいんですから。
──一部には、肥料としては「粒状」じゃなくて「粉状」だから使いにくいという声もあるようですが……。
上原:そこが唯一のネックだ、という意見もあります。でもね、粉状だからこそ土としっかり混ざり、リン酸を根から吸収しやすくなるんです。
バットグアノの成分の大半は水に溶けない「く溶性」なので、根に直接触れることで、植物の根から分泌される「根酸」によって溶解・吸収されます。粒状にしてしまうと、どうしても土の中にまんべんなく入っていかないですし、根からの吸収率が落ちてしまいます。より効果を発揮させるためには、粉状が理想なんですよ。
パッケージから出したバットグアノ。少しダマがありますが、指でつまむと簡単に砕けます
上原:それと、植物によっては石灰を撒いて土のpH(ペーハー)値を調節しなければなりません。ですが、バットグアノはリン酸とカルシウムが主成分なので、植物が自分でpH調整を行い、育ちやすい環境を整えてくれるんです。
現在、日本で流通しているバットグアノの大半は粒状の商品。農林水産省に届け出を行っている粉状のバットグアノは、非常に希少な商品と言えます。
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