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あの“コロコロするやつ”のホントの名前、知っていますか?

メーカー

株式会社ニトムズ

株式会社ニトムズ

日東電工株式会社(東証一部上場) のグループ企業。1975年に設立。日用家庭用品、文具、医療・ヘルスケア製品などの企画・製造・加工・販売および輸出入、小売店の運営などを手がける。

あなたの家のコロコロ、本当に「コロコロ」ですか?

まずは上の画像をご覧ください。これ、何と呼んでいますか?

ご存じの通り、正解は「コロコロ」……じゃないんです!

調べてみると、カインズのプライベートブランドをはじめ、多くの商品は「カーペットクリーナー」もしくは「粘着クリーナー」という呼び方がほとんど。

それでは「コロコロ」という名前は、いったいどこからやってきたのか?

コロコロ01

……実は、清掃用具などを販売するニトムズが1983年に発明したこちらの商品こそが、本家本元・唯一無二の『コロコロ™』らしいのです。

本家の『コロコロ™』は、ほかの粘着クリーナーとどう違うのか。そしてニトムズは、「コロコロ」という名称がこれほどまでに浸透している現状をどう捉えているのか──。

パイオニアとしての譲れないプライドを持つニトムズ広報担当者が、『コロコロ™』にかける熱い思いを語ってくれました。

コロコロ誕生のきっかけは、目玉商品の大コケだった

コロコロ02

──「コロコロ」って、一般名ではなく商品名だったんですね。粘着クリーナー本家の『コロコロ™』は、どんな経緯で誕生したのでしょうか?

「『コロコロ™』誕生から遡ること11年——。親会社の日東電工が、家庭用品のプロジェクトチームを発足しました。このチームが、現在のニトムズの前身です。

日東電工はもともとBtoB企業なので、工業用材料を家庭用に展開し、製品の良さを認知してもらおうと張り切っていたんです。しかし、ビニールテープやキッチン用アルミテープなどを販売しても、引きが弱くてなかなか盛り上がらず。そこで『よりキャッチーなアイデア商品を』と生み出されたのが、粘着テープでゴキブリを捕まえる、ハエたたきのような『ゴキ逮捕』です。

ゴキ逮捕

発売前は多くの問屋さんから期待を寄せられ、大々的に出荷したのですが、実際に使ってみるとゴキブリの動きが速すぎてとても捕まえられるものではなかったらしく……残念ながら大コケして返品が続出しまして……」

──うっ……それはしんどい……。

「ですが、悪いことばかりではありませんでした。『ゴキ逮捕』の在庫整理中、粘着テープを逆巻き(接着面が外側にくる巻き方)にしてホコリを取る女子社員を開発チームのメンバーが目撃し、『これはいける! 逆巻きの粘着テープでホコリを取る商品を作ろう』とひらめいたんです。

そこから試行錯誤を繰り返し、1983年には『粘着カーペットクリーナー』、現在の『コロコロ™』が誕生。累計5,400万本以上(2021年4月時点)売れる大ヒット商品になりました」

粘着カーペットクリーナー

当時の本体グリップ、テープ受けは木製でした

──どうして商品名を途中で『コロコロ』に変えたんでしょうか?

「発売後、たくさんのお客様から『あのコロコロするやつってありますか?』というお問い合わせをいただいたんです。それなら『粘着カーペットクリーナー』なんて覚えにくい名前よりも、いっそ『コロコロ』に変えてしまおうということで、1987年に商標登録を行ったんです」

──ご家庭での呼び名がそのまま商品名になったんですね。それがメーカーの枠を超え、いつしか一般名のようになったと。

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