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目次/ INDEX
ホームセンターで手に入れやすく、DIYでよく使用する材料のひとつに「木材」があります。
この記事では普段みなさんがDIYで使用している木材に関して、木工職人でDIYアドバイザーとして活動している私が、その特徴や利点についてお伝えします。
普段何気なく使用している木材を知ることで、今後のDIYに活かすことができる内容となっているので、最後まで読んでいただければ幸いです。
木材は軽くて丈夫な材料です。コンクリートや鉄の方が強度がありそうですが、同じ重さで比較すれば、コンクリートや鉄より木材の方が強度はあります。
もう少しわかりやすく説明すると、仮に1kgの木材とコンクリートがあったら、単純に木材の方が強いということです。
なぜ木材がコンクリートや鉄より強度があるのか、それは木材を顕微鏡で拡大するとわかるのですが、細かい無数のストローのような管が通っているからなんです。この管が木材そのものを軽量でかつ強度がある材料としての特徴を持たせています。これは木材という天然資源ならではの構造であり、木材の大きな特徴のひとつと言えます。
軽くて丈夫だからこそ家具などにも使われ、DIYにもよく利用されます。
木材は電動工具を使用して簡単に切ることができます。むしろ電動工具を使用しなくてもノコギリでも切ることもできますよね。
これが金属になると、専用の電動工具で火花を出しながら切らないといけないし、コンクリートも木材ほど簡単に切ることはできません。
また、木材は切る加工以外にも組み立てたり、貼り合わせたりといった作業も簡単です。
木材はボンドを使用したり、特殊な加工を組み合わせることで強く固定をすることが可能です。上手くやれば別々の木材をほぼ一体モノのようにすることもできます。
それに比べ金属は溶接で手間が掛かるし、コンクリートは接着剤やモルタルで固定ができますが、木材ほど一体になることもなければ、加工性もよくありません。
誰でも簡単に切ったり、接合できたりと加工ができるからこそ、木材はDIYに向いているということです。
木製の食器を使ったことがある方ならわかると思いますが、木は熱を通しにくい特徴があります。
金属のコップだと熱い飲み物を飲もうとすると口元が熱くなるけど、木製のコップはそれがないと思います。
これは専門用語で言うと「熱伝導(熱伝導率)」といって、熱の伝わりやすさを明確に数値で証明をすることができます。
木材の熱の伝わりやすさはコンクリートの1/13、鉄の1/458とかなり低くなっています。簡単に言うと他の材料に比べて木材はすごく熱を通しにくいということ。
なぜ木材が熱を通しにくいのか、その理由は木材の構造にあります。
最初に説明した通り、木材はストローのような管がたくさん通っている構造になっており、この管の中には空気が含まれているため熱を通しにくくなっているんです。(空気は熱を通しにくい性質がある)木材特有の構造が、軽くて、加工がしやすく、熱を通しにくくしているということです。
つまり、この特徴を利用すれば壁などに木材を貼るだけで断熱材としての効果があるということ。
西向きの部屋などは壁に木材を貼ることで夏場の夕方の室温を抑え、かつ冷房の冷気を外に逃がさないので冷房効率がよくなるということです。
少し内容から脱線しますが、上の写真は最近DIYでやった壁の板張りです。作る目的は断熱性というより、見た目を良くしたかったからですが、このように壁に板を貼ることで少なからず外からの熱を遮り、かつ室内の温度を逃がさない効果があります。
木造住宅は火事ですぐに燃えると考えられています。つまり、「木=火に弱い」と思っている人もいるでしょう。
しかし、実際は木材は意外と火に強いのです。木材は火にあたると表面が炭になります。
この炭になった層が中心部まで火を通さない役目があり、火事が起きても倒壊しにくい効果があるんです。
実際に木工職人として働いている業務のひとつに、超高層のビルやホテルの防火扉の制作に携わることがあるんですが、その防火扉の材料として一部木材が使われることがあります。
つまり、木は火に弱いどころか、防火のために木材が利用されているということです。
ちなみに、炭の層ができることを「炭化」と言い、この炭化を利用した加工で「焼き杉」という方法があります。
この焼き杉加工をすると、加工前に比べて以下のメリットがあります。
これは炭化した層が強くなっているためです。建物ではこの焼き杉加工を利用し、外壁に使用することもあるんです。かつ炭化した黒い色がデザイン的にも良いということ。
この焼き杉加工はバーナーで炙ればDIYでも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
木材はリサイクルしやすい材料です。普段DIYで使用する合板でもリサイクルされて作られたものがあります。
それが、「MDF合板、パーティクルボード、OSB合板」と呼ばれるものです。ここでは簡単に解説しておきますが、MDF合板は粉状の木を使用、パーティクルボードは木片、OSB合板は大きめの木片をそれぞれ接着剤を使用して貼り合わせて成形して作られています。
この合板は木材の廃材や端材などを細かく砕いて作られるリサイクル合板になるんです。それ以外にも最終的には薪やペレットにして燃料にすることもできるので、木材は一切無駄のない資材ともいえます。
ここまで木材の特徴に関して良さを中心に解説してきましたが、欠点に関してもいくつか紹介しておきます。天然の素材である木材だからこその欠点があるのでこちらも確認しておくといいでしょう。
天然素材である木材は欠点として金属などに比べて、割れや反りといったクセが出てしまいます。
理由としては、木材の特性から空気中の水分を吸ったり吐いたりすることや、木の成長時の問題などがあります。
なので、ホームセンターに売っている木材は正確には微妙なサイズの違いや、割れ、節、ヤニが入り混じっており、木材の選定も必要となってきます。
つまり、鉄やプラスチックなどに比べて材料としてバラツキが多く、それが他の材料に比べて木材の欠点とも言えます。とはいっても「木材の欠点をどう上手く対処しながらDIYをするのか」が木材を扱う面白さであり、1本1本違いがある木材を買いに行くことからDIYの楽しさがあると僕は思っています。
木材は対策なしで屋外に置いておくと、シロアリの被害にあったり、劣化が進んだり、腐ったりしてしまいます。
この対策として屋外で木材を使用するときは屋外専用の塗料を塗ることが必須になります。
屋外用の塗料は屋外でも木材が使えるように特殊な成分が配合されているからです。
塗料を塗らずに無塗装や普段使っている室内用の塗料では、すぐにダメになってしまいます。
例えば、木造住宅が長いことシロアリなどの被害に遭わないのは、定期的な薬剤などを塗っているからで、これを怠るとシロアリの被害に遭う欠陥住宅が生まれます。屋外で使用した木材も木造住宅と同じく定期的に塗料を塗って朽ちないようにする対策が必須ということです。
詳しくは以前「木材を屋外で使用するときに気を付けるポイント」をまとめた記事があるのでよろしければ一緒に読んでみてください。
DIYで知っておくと役に立つ内容として、「木材の特徴」に関して解説しました。
再度まとめると、
この解説した5つのポイントからわかるのは、木材はDIYに最適な材料であるということです。
熟練の技術がなくても、初心者でも木材を切ったり組み立てたりと楽しむことができます。そして、より良いものを作ろうとすることでどんどんDIYの魅力にハマっていきます。
そんなDIYで魅了ある木材をこれからもどんどん使って、DIYを楽しんでみてください。