ウチワサボテンの育て方|花が咲くのはいつ? 簡単な増やし方も解説
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目次/ INDEX
大人気の品種改良メダカ。実は、飼育容器の色によって体色が変化することをご存じでしょうか。
ただ残念ながら、カメレオンのように劇的に変化するわけではないんです。
カメレオンみたいに背景に合わせて七変化......なんてのも面白そうですが、メダカの場合は、暗い色の容器なら体色が濃く、明るい色なら薄くなる程度です。
これはメダカ自身が外敵から身を守るための保護色で、背地反応と呼ばれるもの。自然環境で生き抜くためには欠かせない機能ですが、私たち人間にとっては、時に頭を悩ませることもあるのです。
黒容器でははっきりした体色
たとえば、この鮮やかな体色をしているメダカ。黒容器で飼育していると、このように美しい姿をしているのですが、白容器に入れると......
同じ個体とは思えないほど色が薄くなってしまう
ご覧のような体色となります。つまり、水槽で飼育すると本来の体色を楽しめないのです。もちろん、人間が勝手に観賞を楽しんでいるわけなので、メダカたちに罪はありません。彼らはただ生き延びようとしているだけ。
でも、せっかくなら鮮やかな体色を存分に楽しみたい!! そのためにも、今回はメダカの保護色について学んでいきましょう。
それはメダカの持つ色素胞と色素顆粒が関係しています。メダカの体色は4つの色素細胞によって決定します。この色素細胞を色素胞と呼び、色素胞には、黒色、白色、黄(朱赤)色、虹色の4種類が確認されています。
そして色素胞のなかにあるのが色素顆粒です。顆粒の色によって色素胞の色が決まります。そして、この色素顆粒は、メダカの持つ保護色に大きく関係しています。
たとえばメダカが黒い容器で泳いでいるとき。
このように黒色素胞のなかにある色素顆粒が移動して拡散します。そして逆に白色素胞のなかに含まれる色素顆粒が移動し凝縮。その結果、体色が濃くなって見えます。白い容器の場合には、この逆のことが起こり、体色が薄く見えるというわけです。
ではメダカは、必ず黒い容器で飼育した方が良いのでしょうか。
保護色機能を持たないため、白容器でも体色がくっきりしている
実は白容器で飼育した方が良い場合もいくつかあります。たとえば、オロチといった保護色昨日を持たない品種を飼育する場合です。こうした品種を黒容器で飼育しても問題はありませんが、背景と同化して、どこを泳いでいるのかわかりづらくなります。
保護色機能のない品種「ミッドナイトフリル」
ちなみに保護色機能による体色の変化は、メダカが視覚的に明暗の情報をキャッチして行われます。そのため、視覚的に明暗の情報を得づらいグリーンウォーターで飼育する場合は、白い容器でも体色が濃くなります。
屋内飼育でも真っ黒かつ美しいラメを楽しめる品種もいる(品種名:ブラックジュエリー)
また室内飼育と屋外飼育の違いによっても、メダカの色揚がりに大きな差が生まれます。これは、魚が日焼けすることでより、鮮やかな体色になるためです。特に楊貴妃や三色系のメダカは、屋外で飼育した方がより濃く、鮮やかな体色となりやすい傾向にあります(これは筆者の経験による所感です)。
では、ここで実際に容器の色によって、どの程度の差が生まれるのか見てみましょう。
今回、実験に協力してもらったのは、令和黒ラメ幹之サファイア系、楊貴妃、三色サファイア、朱光菊、シンカイ、吽形(うんぎょう)です。
まずは、令和黒ラメ幹之サファイア系(以下、令和サファイア)。
黒い体色に青ラメ、赤いヒレが特徴のメダカです。岡山県にある老舗「静楽庵」が作出した品種で、リリース当初は入手が困難だったほどの人気ぶり。筆者自身、公式HPに在庫が追加されるのを毎日チェックしていました。
さて、それほどに美しい令和サファイアですが、黒容器と白容器ではどのような表現を見せてくれるのでしょうか。
こちらが黒い容器。体色がはっきりしていてラメも鮮やかです。
次に白い容器。もちろん美しいには美しいのですが、全体的に色が薄くてぼやけた印象に。どちらの容器が良いかは、一目瞭然だと思います。
では、次に楊貴妃。朱赤の強い個体が良しとされる最もオーソドックスなメダカです。黒い容器ではこんな感じ。目が覚めるような朱赤が美しい…。
そして白い容器。明るいオレンジ色が魅力的ですが、赤の濃さを求めるならやっぱり黒い容器といえそうです。
次に三色サファイア。三色の体色に青いラメがのったゴージャスな雰囲気のメダカです。黒容器では、その魅力的な体色が存分に引き出されています。
しかし、白容器ではこのように色がぼやけてしまっています。こちらも黒容器に軍配が上がりそうですね。
そして次は朱光菊。三色に体外光がのった品種です。個人的には体外工タイプのメダカは白容器でも十分魅力的だと思いますが、実際に見ていきましょう。
まずは黒い容器。三色が鮮やかに表現されており、特に黒(墨)部分がくっきりと発現しています。では白い容器に入れるとどうなるのでしょうか。
体外光が輝いており、メタリックな美しさはそのままですが、黒部分がぼやけています。こちらも黒容器の方が魅力を引き出せているようです。
ちなみに体外光が魅力的なメダカなので、幼魚の段階では白容器で飼育した方が良いとされています。
そして次は、深海(シンカイ)です。深海は、体内光と呼ばれる特徴を持った品種で、なんとも妖艶な雰囲気を持っています。体内光のメダカも黒容器で飼育した方が、本来の魅力を引き出せるとされています。
深海の場合、白容器でも体内光が美しく表現されています。これは好みが分かれるかもしれません。
では最後に、オロチのような保護色機能を持たない品種もご紹介します。ご覧のように白容器でも黒い体色を維持していることがわかります。こうした品種は、黒い容器では観賞しづらいので、むしろ白い容器での飼育がよさそうです。
また五式系の品種も保護色機能を持たないと言われています。しかし、繁殖させていると写真下の個体のように、色味が薄い個体も生まれることもあります。黒い容器で飼育しているとわかりづらいですが、白い容器に入れるとその差は一目瞭然。
こうした体色の薄い(保護色が機能している)個体で累代を行うと、品種の定義から外れるため、親に選ばないように注意しましょう。
では、以上のことを踏まえて、おすすめの容器を見ていきましょう。
温州三色やあけぼのなどの三色メダカや、楊貴妃や紅帝などの朱赤系のメダカには、黒容器がおすすめ。黒容器で飼育することより体色が濃く、鮮やかな色味となります。おすすめの黒容器は、NVボックスやプラ舟などがあります。
NVボックスは、13リットル入るタイプと23リットル入るタイプがあります。どちらのタイプもかさばらないため、ベランダや室内のスペースが限られた場所でも使用できます。また底が浅く、メダカを観察するのも容易なため、多くの愛好家が愛用しています。
NVボックスで飼育しているメダカ。水量は少ないものの、メンテナンスを怠らなければ健康に成長してくれる(品種名:喪屍【ゾンビ】)
注意点としては水量が少ないため、直射日光の当たる場所では水温が上昇しやすい点です。黒容器は光を吸収しやすいため、ほかの色の容器よりも水温が上がりやすい特徴を持ちます。そのため半日でも直射日光が当たってしまうと、35℃以上になり、メダカが煮えてしまう可能性があります。
ちなみにNVボックスは、白やクリアなどカラーバリエーションも豊富です。
プラ舟は、多くのメダカ専門店やブリーダーが愛用しているメダカ飼育にもってこいの容器です。サイズ展開も方法で40Lの手軽なサイズから120L入る大型のものまであります。底が浅く、メダカの観察も楽々。
広いスペースを優雅に泳ぐ姿は格別。これは水量の多いプラ舟ならではの光景
NVボックスと比べると水量も多いため、直射日光が当たってもすぐに高温になることはありません。しかし長いこと直射日光が当たるような場所なら、すだれをかけるなどの対策を行いましょう。
写真は青だが、黒いタイプも流通している。黒と比べると色揚げ効果は薄い
プラ舟と比べると底が深いため、同じ設置スペースでもより水量を確保できます。60Lや120Lといった大容量のものがリーズナブルに購入できる点もタライのメリットです。
バケツは入手しやすく、移動も簡単な飼育容器になります。メダカ飼育には、丸型の容器の方が良いというブリーダーも少なくありません。メダカがぐるぐると絶え間なく泳ぐため、運動不足になりづらく成長も早いとのこと。筆者自身は比較したことがないので、今年はぜひ挑戦してみたいところです。
保護色のないメダカは、水槽飼育でも本来の美しさを楽しめる(品種名:ブラックジュエリー)
メダカの色揚げやポテンシャルを最大限に引き出すためには、保護色を理解することは欠かせません。今回の記事が、あなたのメダカライフの手助けになれば幸いです。
メダカをより美しく飼育したい、繁殖させたいという方は、ぜひほかの記事もご覧ください。それでは、また次の記事でお会いしましょう。