【勘違い】防虫剤を正しく使っている人は4人に1人だけ。ムシューダ担当が教える間違いの原因とは?
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こんにちは、カインズ除草剤バイヤーの横山です。
竹は成長スピードの早い植物で、目を離すとあっという間に大きくなっていきます。しかも、地下茎を伸ばして増殖するため、塀の下をくぐり抜けて近隣の家の床下から竹が生えてきてしまう…ということもあります。
竹の強力な地下茎は、竹の本体とも言える部分で、節から新しい芽を出して増殖していきます。土質や気象条件によって異なるものの、1年に5m伸びた記録もあるほどです。
そのため、竹を枯らすには根っこまで除草剤を浸透させる必要があります。除草剤を撒くだけでは追いつかない場合は、樹幹に注入する方法を取る必要があります。
今回は、除草剤を用いた竹の駆除方法ついて紹介していきます。
横山 瞬
カインズ株式会社 PROSBU・PROファーム部 園芸用品・農業肥料BuyingMgr。園芸資材の商品開発に5年関わり、現在はサスティナブルな園芸用品開発を基軸に、除草剤をより身近に、簡単にをモットーに開発を継続中。
竹は地下茎をどんどん伸ばすので、根っこまで枯らすことができる除草剤が必要です。
除草剤を使う場合は、グリホサート系の除草剤を竹の内部に注入する方法がおすすめです。これなら約2~5か月ですべての葉が枯れ落ちます。
除草剤を使わない場合は、竹を1mの長さで伐採する「1m切り」という方法があります。これは何年か続ける必要がありますが、竹の休眠期に行うと効果的です。
竹の幹に、グリホサート系の除草剤を注入して枯らす方法です。竹の幹にドリルで穴を開けて、除草剤をスポイトなどで注入します。
この方法では、約2〜5か月ですべての葉が枯れ落ちます。地下茎にも薬剤が浸透し、根っこも一緒に枯らすことができますが、竹は生命力が強いため、完全に枯らすまでには何度か繰り返す必要があるかもしれません。
竹の地下茎まで枯らすことのできる、強力な除草剤を使う方法もあります。使用方法は簡単で、竹の生えている土壌に除草剤を撒くだけです。
除草剤を撒く時期は、竹の成長期でもある春頃がおすすめです。除草剤が土に溶けやすいよう、雨が降ったあとの湿った土に撒くのがベストです。一方で、撒いた後に雨が降ってしまうと薬剤が流れてしまうため注意しましょう。
竹を1mの長さで伐採する「1m切り」は、竹の休眠期である落葉の季節から冬(11月後半〜2月)に、1mの高さで竹を切り倒す方法です。
この時期は竹が水を吸い上げなくなるため、竹は切られたことに気づかないまま栄養分を消耗していきます。これを何年か続けると、竹は枯れてしまいます。
ただし、この方法は時間がかかるだけでなく、切った竹に雨水が溜まってボウフラが発生する可能性もあります。その場合は、斧で割れ目を入れて水が溜まらないようにする必要があります。
大規模な竹林の場合、ショベルカーなどの重機を使って地下茎ごと掘り起こす方法を取る場合があります。
重機を所有していない場合、専門業者に依頼して掘り起こすことになるため、相応の費用がかかります。また、竹林が傾斜地だったり、トラックが入りづらい場所だと、さらに費用はかさむでしょう。
そのため、大規模な竹林を売却する場合や、竹林を更地にして建物を立てる場合などを除いて、なかなか行われない方法です。
竹を駆除するなら、一般的には除草剤を使う方法がおすすめです。
なぜなら、除草剤を使わない「1m切り」は、枯れるまでに何年もの時間がかかり、その間虫の発生にも注意しなくてはならないためです。また、重機を使う方法も費用がかさむため、一気に竹林を処理する必要があるときを除いて現実的ではないでしょう。
ここでは、除草剤を使って竹を駆除する代表的な方法と注意点を紹介します。
竹の幹に除草剤を注入して枯らす場合、グリホサート系の除草剤を使用します。ドリルなどを使って地面から30cm〜1mほどの高さに穴を開けて、ここに原液のまま除草剤を注入しましょう。量は10ml程度が目安です。
注入したらガムテープなどで穴を塞いでおきましょう。約2~5か月ほどかけて、竹の葉がすべて落ち、さらに根っこまで薬剤が浸透して枯らすことができます。
顆粒タイプの除草剤を竹林に撒く方法では、顆粒タイプの除草剤を使用します。顆粒の薬剤が溶け出しやすいよう、雨上がりに撒いたり、撒いてから水やりをする方法がおすすめです。
除草剤を撒く時期は、竹がもっとも成長する春先がよいでしょう。2週間から1ヶ月ほどで効果があらわれはじめて、1~2ヶ月ほどで竹が枯れます。また、秋口に撒くこともできます。春先に撒くよりも効果が出るまでに時間がかかりますが、翌春の竹を枯らすことができます。
竹は生命力が強く、再生能力も高いので、除草剤を使っても一度では枯らすことはできないことがほとんどです。もし1度で効果があらわれない場合、根気よく繰り返し使いましょう。
除草剤には液体タイプと顆粒タイプのものがありますが、どちらの方法も、雨などで流れたり薄まったりしないように注意をする必要があります。
また、除草剤を注入した根っこから生えてくるタケノコを食べないように注意が必要です。除草剤を注入したところから15mほどが目安となりますが、大きな竹林などの場合は知らずにタケノコを堀りに来た人が食べてしまわないように注意喚起も必要です。
また、除草剤は環境や人体に影響を与える可能性があるので、使用時は必ず手袋やマスクなどを着用しましょう。そして、使用後は容器や道具をきちんと洗浄して廃棄しましょう。
竹は地下茎が深く、また生育が早いので防除しにくい植物です。 除草剤を使う場合、竹の節の下から3~5段目に穴を開けて、ネコソギクイックプロFLなどの浸透移行性原液除草剤を10~20ml注入し、蓋を閉じてください。防除する竹すべてにこれを行います
ネコソギクイックプロ FL700mlは、竹の除草において効果的で使いやすい除草剤です。
竹の成長を阻害し、根から根絶する強力な効果を持ち、竹の厚い茂みや頑丈な根にも対応しています。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
※効果は使用環境や使用状況により異なります。
液体除草剤には、根から吸収して細胞を破壊するものと、葉を火傷させて枯らすものがあります。竹の場合は前者の根から吸収するタイプが向いていて、これは浸透移行性除草剤と言います