シバンムシの発生源はどこから? 駆除方法と二次被害の防ぎ方
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目次/ INDEX
校則やルールによって身の回りに制限がある小学生にとって、個性が発揮できる数少ないアイテムである筆箱。
周囲と違う自分だけの筆箱を作ることで、誰かと仲良くなるきっかけになることもあるだろう。
ちなみに、僕が小学生の頃に使っていた筆箱はこれだ。
※サイズの比較として横にドクターグリップを置いています。懐かしいですね
今や関西地域以西でしか購入できなくなった明治のお菓子「カール」のパッケージを模したアルミ製ペンケースだ。
筆箱としては非常にシンプルな作りだが、フタの上部にプラスチックでできたミニチュアサイズのカールが入っていて、振るとシャカシャカと音が鳴る。
これがクラスに渦を起こすほど、まあ〜〜〜人気だった。
当時11歳だった僕は、この筆箱のおかげで一時たいへんなモテを味わった。だが、すぐに友達が似たような別の筆箱を持ってきて、そっちに人気が奪われることになる。
そう、人気だったのは僕ではなく、筆箱だったのだ。(こんなに悲しすぎる記事の冒頭ってある?)
大人になった今の僕があの頃の自分に声を掛けるとしたら、きっとこう言うだろう。
「“硬派”こそ至高である」、と。
筆箱選びは、周囲のウケやモテのために行うのではない。自身の尊厳と威厳をアピールするため、圧倒的な「タフネス」を筆箱で表現する必要があるのだ。
それに気づけた今、大人になった僕が考える「最強の筆箱セット」をつくっていく。
まずはベースとなるペンケースだ。
学校で使うような筆箱なら、磁石でパカパカと開くタイプのペンケースや、
クツワ タフクリア CH204 クリア│ペンケース ペンケース・筆箱
最近は、ペンケースがそのまま筆立てにもなる商品も登場している。
しかし、今回のテーマが「硬派」で「タフネス」であるなら、ペンケースはこれを選ぶしかないだろう。
サンスターが販売している“象がふんでもこわれない”筆箱こと、「NEWアーム筆入」だ。
平成に生きた僕には正直あまり馴染みがないが、なぜだかよく知っているブランド(とフレーズ)である。
調べたところ1965年に発売された商品のようだが、レビューを見たところ発売当時から50年以上まだ現役で使っている人もいるらしい。タフネスがすぎる。
見た目は深いブルーのスケルトン仕様で、非常にシックにキマっている。中は二層構造になっていて、上段下段でそれぞれ鉛筆ゾーンとその他の文具を入れる部分とで分かれていた。使い勝手も良さそうだ。
パッケージには「強さのデータ」がグラフ付きで表記されていて、
1.5トンの圧力までなら耐えられるらしい。過剰な強さである。
これこそが「硬派」の筆箱のシンボルだ!
続いては筆記具。硬派にこだわるなら鉛筆の芯の硬さに着目しようかとネットを彷徨ったが、惹かれ合うようにこの文具に出会った。
サンスター文具が販売している、芯まで金属でできた鉛筆の「メタシル」だ。
その名の通り、メタルでできたペンシルなので「メタシル」。いいな、僕もこれぐらいわかりやすくありたい。
触ってみると少しひんやりした触りごごちで、反発のない金属のボディが手にフィットする。
メタシルの驚きポイントは、芯が黒鉛を含んだ特殊合金で作られていることで芯の摩耗が少なくなり、長い時間書き続けられる点だ。芯を削る必要がなければ、ポキッと折れることもない。当然、書いた文字は消しゴムで消せる。
水で滲まないので、水彩画の下書きに便利なのだとか。宿題を忘れて泣きながら作文を書くことになっても、メタシルなら滲まないから安心だ。
しかし、これだけだとペンケースの鉛筆ゾーンを余らせてしまうので、一般的な鉛筆も用意した。とはいえ、バトル鉛筆やロケット鉛筆なんて軟派なものではない。
一切の柄がない、無地の鉛筆である。
僕なら横の席の子が無地の鉛筆を使っていたら、その清々しいほどの潔さに一目置いてしまう。この無地の鉛筆は、マークシート用のため色味は濃い目。強さの意味でも理想的だ。
ちなみに、鉛筆たちの相棒となる消しゴムはおなじみのMONO消しゴムにしたが、
こちらはモノタフという商品で、折れ、割れ、カケに強い、タフネス仕様の特別製だ。我が筆箱に死角はない。
筆箱といえば、多様なマーカーたちも必需品だ。重要な部分を目立たせるために使ったり、下敷きと組み合わせて虫食い問題を作るためにも当時1〜2本は常備されていたと思う。
僕が小学生だった時代は、香りがついた色ペンやラメ入りのペンが覇権を握っていて、ノートがやたらファンシーに仕上がっていた記憶がある。
当然だが、今回はそのような可愛らしさはNo thank youだ。
強さを求めるならば……
“どんな素材にもペンキのようにクッキリ!!”でお馴染みの「タフペイント」を選ぼう。
これを文具のジャンルに選んでいいのかは不安だが、テーマにぴったり合っていたので採用とした。
生きてきた中で、こんなに頼り甲斐があるペンには初めて出会った。いざという時に、どこにでも赤を入れられる強さを獲得した。これは心強いぞ。
とはいえ、持っているマーカーが「タフペイント」だけではノートの全てが赤で塗り潰されてしまう恐れがある。念の為に、というか筆箱の尊厳を維持するために実用性のあるラインマーカーは1本入れておきたい。
そこで選んだのは、ぺんてるの「AnkiSnap(アンキスナップ)」だ。
硬派に見えない? いや、とりあえず商品の紹介をさせてほしい。何とこのマーカー、ノートで暗記したい部分にラインを引いて、スマホアプリにかざすと……
ラインを引いた部分が黒く塗りつぶされて、見えなくなるのだ。つまり、自分オリジナルの穴埋め問題が作成できるということ。
解答を確認したい時は、スマホ上で塗りつぶした部分をタップすると、書いていた文字が現れる。
僕が学生の時は、赤い下敷きを使って似たようなテスト対策をしていたが、これなら電車などのスキマ時間にさっと予習復習ができる。
硬派というテーマには合わないかもしれないが、インテリジェンスな文具が1つあるだけで、無骨でとっつきづらい感じから一気にスマートな印象になり、筆箱自体の格がグッと上がった気がする。
全身和装なのに皮の手袋をつけているとか、お堅い仕事をしながら甘いものに目がないとか、要するにギャップである。
最強の筆箱の中で、唯一の槍としてこのアンキスナップは外せない。何よりも、ドラえもんの秘密道具みたいで楽しいし!!!
お待たせしました。これが僕の最強筆箱セットだ!
硬さと強さにこだわりながら、最新技術を用いてスタイリッシュさも兼ね備えた万能な筆箱となっている。見た目がずいぶん落ち着いているので、大人の職場でも普通に馴染みそうだ。
昔使っていたカールの筆箱と並べてみると……
思春期を経て、自意識が芽生えた少年の成長すら感じさせてくれる筆箱に見える。
ちなみに筆箱を叩いても踏んでも、軋む音ひとつしない。
硬派のオーラに全てが守られている。理想的な筆箱だ。
春は、いろいろなお店に新学期向けの商品が並んでいる。大人になって直接関係がなくなっても、ちらっと覗いてみるとあの時の思い出が蘇ってくるだろう。僕はそういった、思い出の中で高揚感と同時にソワソワを楽しむのが春の醍醐味だと思っている。
そして少し興味が乗ったらこうやって自分の理想を考えてみるのも、生活が楽しくなるおすすめの春の過ごし方である。参考になれば幸いだ。