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【ウッドデッキ・ウッドフェンス】木材を屋外のDIYで使うときに気を付けるポイント5選をプロが解説

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斉藤 直斗

斉藤 直斗

住宅メーカーの元現場監督で、ものづくりをやりたい想いから、木工職人に転職した現役の職人さん。仕事の合間でDIYや家づくりに関してのWebライターとしても活動しています。ここでは主にDIYに関してタメになる内容をお伝えしています。記事に使われている画像は自宅の作業部屋で撮影。作業部屋を作るほどDIYが大好きです!

DIYにはウッドデッキやウッドフェンスなどを作る屋外でのDIYがあります。

屋外でDIYをやる場合、木材は雨風などに弱いため、しっかりと対策をしなければすぐに朽ちてしまいます。そこで今回は木材を使用した屋外DIYで大切な気を付けるポイントを5つにまとめて紹介します。

過去の木材を使用した屋外のDIY

DIY作品がたくさんの自宅

現在持ち家で暮らしており、庭のほとんどを自分でDIYをして作りました。

その中でも木材を使用したDIYが数々あるのでご紹介しておきます。

屋外DIY作品1:ウッドフェンス

ウッドフェンス

ひとつ目は、ウッドフェンスです。

ウッドフェンスは高さ1.8m全長7.2mとかなり大きなサイズでの制作でした。

高さもあるため、風による風圧に耐えられる構造にする必要があるので、風の力を逃すことを考慮し、板と板と隙間を25mmにして風が抜けやすい作りとなっています。

使用している材料は、下部に基礎ブロックをモルタルで固定。支柱は鉄の角パイプ、木板にワンバイフォー材を使用しました。

屋外DIY作品2:ウッドデッキ

ウッドデッキ

ウッドデッキは少し作り方にオリジナルの工夫をしています。脚材に木製と鋼製の2種類を交互に設置する作りとしています。

これは高さの調整できる鋼製と、横に補強材を設置して横揺れの補強をすることができる木製と、それぞれの特徴を活かす作りにするためです。

木製には横揺れ防止の横板が貼られている

写真を見てのとおり、木製には横揺れ防止の横板が貼られているのがわかると思います。

ウッドデッキの材料は90mmの角材と鋼製束、上部にはすでに組まれているパレット材、他脚材の下には平板を使いました。


再塗装をしたウッドデッキ

また、こちらが今年再塗装をした状態です。作った当初より割れは増えましたが、腐ったりすることはいっさいなく、まだまだ長く使っていけそうです。

屋外DIY作品3:レイズベッド

レイズドベッド

レイズドベッドとは花壇の一種で、木板などを使って囲うことで花壇としてのスペースを作ります。地面より高い位置に囲いを作るので風通しや水捌けが良く、デザイン性もあります。我が家ではドライガーデンのガーデニングスペースとして作りました。

主な材料はツーバイフォー材を使いました。

木材を屋外で使うポイント1:正しい木材の選定

カインズ木材コーナー

それではここから具体的に木材を屋外で使用するときの気を付けるポイントを紹介します。

全部で5つのポイントに絞ったので、この記事で要点をおさえて今後のDIYに活かしていただければと思います。

まず一番ポイントとなるのが木材の選定です。雨風によって朽ちやすい木材を屋外でどう使うかは重要ポイントになります。

屋外に強い木材を使う

カインズ木材コーナーその2

木材は「ハードウッド」「ソフトウッド」と分けることができ、比較的屋外に強い木材がハードウッドになります。

ハードウッドはその名の通り、硬くて頑丈な木材なだけあり、耐久性や水にも強い木材が多くあります。ウッドデッキで使われるハードウッドは「ウリン」「イペ」というあまり普段のDIYでは聞き慣れない木材があります。(反対にソフトウッドは杉材やSPF材などがある)

では屋外でDIYをするときはこの「イペ」「ウリン」といったハードウッドを購入して自分で作るべきなのかというと、そんなことはありません。ハードウッドをDIYで使おうとすると頑丈なためなかなか切れないし、作業も進まずDIYには向きません。

なので、屋外に向いている木材はハードウッドですが、DIYではソフトウッドを使った方が良いでしょう。

このソフトウッドを使うための対処法などは後々解説していきます。

集成材や合板は使わない

カインズ木材コーナーその3

木材は1本の木から製材して作られた「無垢材」以外に、無垢材をブロック上に接着して製材された「集成材」や薄くスライスした木材を張り合わせた「合板」があります。

無垢材以外はどれも接着剤を使用して接着することで製材された木材になり、接着された木材を屋外で使用すると、雨風、日光の影響で接着部の割れや剥がれが発生します。

そのため、集成材や合板は基本的に使わない方がいいでしょう。

屋外DIYでは無垢材を使う

無垢材

屋外に使用する木材には「無垢材」を使用しましょう。無垢材なら、接着部がないためそこから剥がれたり割れたりする心配がありません。

いろんなDIYの事例を見ていただければわかりますが、ウッドフェンスやウッドデッキの板に合板や集成材を使用した事例っておそらく見たことがないはずです。(あったらそれは誤った作り方をしている可能性が高いです)

ただ、屋外で木材を使用することには変わりはなく、無垢材でも割れは発生するのでこればかりは抑えることはできても、100%防ぐことは不可能になります。

ひとまず、ここでは屋外に使用する木材は「無垢材」のみ。と覚えておきましょう。

木材を屋外で使うポイント2:屋外用塗料を使う

屋外用の塗料

木材を屋外で使用するには屋外用の塗料が必須であり、超がつくほど重要です。

室内での塗装は見た目が主な役割ですが、屋外の場合は防腐、防虫、耐候性など屋外での劣化を防ぐ大切な役割があります。そのため、無塗装の木材を屋外で使用することは絶対にやめた方が良く、屋内用の塗料を使用するのもNGです。

必ず屋外用の塗料を使用して木材に塗装をしましょう。

鉄板の屋外用塗料は「キシラデコール」

キシラデコール

屋外用の塗料はいろんな商品が出ていますが、僕がいつも使用していて確かな実績があるのは「キシラデコール」です。キシラデコールは油性、水性両方あり色のバリエーションも多く屋外用の木材に使用するにオススメの塗料のひとつです。

我が家のDIYではウッドフェンスやウォールナット色とチーク色を合わせたり、ウッドデッキ、レイズドベッドはオリーブ色で塗っています。

次に使いたい塗料「エクステリアカラーズ」

エクステリアカラーズ

これは自分ではまだ使ったことがないのですが、次に使ってみたい塗料があり、それが「エクステリアカラーズ」です。こちらはキシラデコールとはまた違う色合いの色が多くあり、すごく使ってみたいと思っています。

エクステリアカラーズは水性で今まで作ったキシラデコールの上からでも塗装することができるはずなので次再塗装するときには使ってみたいですね。

個人的には「キャッスルグレー」や「アイアンブルー」などがガラッと雰囲気が変わり面白いかなと思っています。

すでに防腐加工された木材を選ぶのもあり

カインズ木材コーナーその4

わざわざ自分で屋外用の塗料で塗装をしなくても、CAINZでは最初から防腐処理されている木材が売っているので最初からそれを購入しても良いでしょう。ただし、自分好みの色にならなかったり、通常の木材よりは価格が上がったりするので検討した上で採用するのがいいでしょう。

木材を屋外で使うポイント3:再塗装のお手入れはマメにする

再塗装のお手入れ

屋外用の塗料は最初にDIYで作るときに塗ったら終わりではなく、定期的な塗り直しが必須です。このマメなお手入れができないと木材の朽ちるのが早くなってしまいます。

通常屋外の木材の寿命は約10年と言われていますが、定期的な再塗装などのお手入れを行うことでより長く使用することが可能です。

また、自分の経験上作った最初の頃は細かい割れが発生しやすく、その割れた部分に早めに塗料を塗りたいので、半年くらいしたら早めの再塗装をした方がよさそうです。

木材を屋外で使うポイント4:木材は直に設置してはいけない

木材を設置

木材は水を吸い上げる性質があります。そのため、土に直接設置したり、雨が流れるコンクリートに直接置いたりすると、そこから腐りやすくなってしまいます。

土には直接設置せず、コンクリートブロックを利用したり、コンクリート部には平板を下に敷いたりすることで直接コンクリートに置かない工夫をすることが大切になります。

また木材は小口面(切り口)が最も水を吸い上げる性質があるので、ウッドデッキなどで脚材として使用する場合は雨水の吸い上げに注意が必要です。

木材を屋外で使うポイント5:ステンレスのビスを使用する

ステンレスのビス

ウッドフェンスやウッドデッキで木板を固定するには釘やビスでの固定が必須です。

このとき材質はステンレスを使うようにしましょう。釘、ビスはユニクロという材質が一般的ですが、ステンレスの方が錆びにくい性質があるため屋外に向いた素材です。

ただし僕の作ったウッドフェンスのように鉄の支柱に木板を固定するときはステンレスを使ってはいけません。ステンレスは他の金属と触れた状態でいると化学反応で逆に錆びてしまいます。

そのため、金属に木材を固定するときはステンレスを使用してはいけません。

まとめ

屋外に置かれた木材

木材を屋外のDIYで使うときに気を付けるポイントを5つ紹介しましたので、改めてまとめてみます。

  1. 正しい木材の選定
  2. 屋外用塗料を使う
  3. 再塗装のお手入れはマメにする
  4. 木材は直に設置してはいけない
  5. ステンレスのビスを使用する

また、屋外の環境下であってもDIY作品を長く使い続けられる重要ポイントとしては「無垢材を使い、屋外用塗料をしっかり塗り、マメなお手入れをすること」これがとても大切です。

屋外に木材を使用することは腐るので向かないとも言われています。ただそれは半分正解で半分不正解だと思っています。ただ何も対策をせず無塗装で放置していればすぐに朽ちます。ですが、何度もお伝えしているようにマメなお手入れをすれば10年以上長持ちすることもわかっています。

作って終わりでなく、再塗装などお手入れをしながら自分が作った屋外のDIY作品に愛着を持って使い続けていただければ幸いです。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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