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アガベ(リュウゼツラン)の育て方|雷神などの品種、地植えの方法も紹介

スタッフ

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

先のとがった葉を大きく広げ、大きなものだと5mを超える「アガベ」。厚みのある葉っぱが「竜の舌」を思わせることから、リュウゼツランという別名を持っています。寒さに強く、屋外でも育てられますし、小型の品種ならインテリアとして楽しめます。

また、花が咲くのは非常に珍しく、新聞やテレビでアガベ開花のニュースを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、アガベの奥深い魅力や育て方、病気・害虫の対処法などについてご紹介していきます。

アガベ(リュウゼツラン)はどんな植物?

花をつけたアガベ

数十年に1度だけ花をつける南米の多肉植物

アガベは、メキシコを中心として、南米に広く分布する多肉植物です。アロエやサボテンに似た姿をしていますが全く別の種類で、小型の品種は15cm程の大きさ、大型の品種では5m以上に成長します。

もともと熱帯地域の植物のため、高温や乾燥に強く、さらに低温にも強いという点から、初心者でも育てやすい植物です。

特徴的なのは、その花です。数十年に一度しか花をつけないことから、センチュリープラント(世紀の植物)とも呼ばれています。生涯にたった一度だけ花をつけた後は、枯死する寸前に子株を根元に作り、子孫を残して一生を終えます。

アガベの茎はテキーラやアガベシロップの原料になる

南米のお酒「テキーラ」は、アガベを原料に作られています。主原料は、メキシコ国内の限られた地域で栽培された「ブルーアガベ」という品種で、ブルーアガベの根元にある、丸まると育った「球茎」が原料です。

中でも、ブルーアガベを100%使用したプレミアムテキーラは、アガベ独特の香りを感じられる、文字通りプレミアムな味わいです。

また、アガベからは「アガベシロップ」を作ることができます。アガベシロップは、砂糖の1.3倍の甘さがあり、砂糖の使用量を25%減らすことができます。血糖値の上昇を抑える働きがあるとされており、近年注目されている食品です。

代表的なアガベの品種

アガベは交配種が多く存在する

アガベは交配種が多く存在し、今では300種類を超える品種があります。ここでは代表的な4つのアガベを紹介します。

【王妃雷神】

肉厚で、寄り添うようにまとまった葉が可愛らしく、葉の中央には太めの白いラインが走っています。成長しても15cm程の小型種で、寒さには敏感なため冬の管理には注意が必要です。

【笹の雪】

放射状に突き出た深緑の葉に「ペンキ」と呼ばれる白いラインが目を引く種で、下葉を枯らさないように育てると見事な球体となります。成長すると30cm〜60cmになる中型種です。葉先が非常にとがっているので、置き場所には十分注意してください。

【モンタナ】

葉の先端がとても鋭く、ノコギリの刃のようなトゲが並ぶ姿が特徴的なアガベです。寒さに強く、地植えでの生育も可能ですが、1.2m〜1.5mに成長するため、場所を選ぶ必要があります。

【ドラゴントゥース】

青白く柔らかい印象の葉に、無数に突き出たトゲがドラゴンの爪を連想させるアガベです。トゲの大きさや葉っぱの長さには個体差があり、同じ種類でもさまざまな姿が楽しめます。30cm〜60cmに成長する中型種で、寒さに弱いため屋外での生育には向いていません。

アガベ(リュウゼツラン)の育て方

地植えのアガベ

アガベは「地植え」「鉢植え」どちらでも育てられる

アガベは「地植え」でも「鉢植え」でも育てることができます。

地植えは、冬でも気温がマイナスにならず、霜に当たらない地域であれば可能です。鉢植えよりダイナミックなアガベを育てることができます。

ただ、地植えでアガベを育てる場合、注意すべきことがあります。それは、地下茎の存在です。アガベの茎は地下で大きく根を張って、10m以上離れたところに子株を出す場合もあります。隣家の庭から出てきてしまうこともあるため、十分な広さが必要です。

もし十分な場所が確保できない場合は、硬い鉢にアガベを植えて、鉢ごと土に埋めることで対策ができます。

広い庭がない場合は、鉢植えで育てましょう。2年に1度の植え替えが必須ですが、室内やベランダでコンパクトに育てられますし、運が良ければ、数十年に一度といわれる花を咲かせてくれることもあります。

アガベを育てる環境(日当たり・風通し・温度)

アガベは熱帯地域に自生していた植物のため、日光が大好きです。そのため、真冬を除いて、日当たりの良い屋外での管理が望ましいでしょう。日の当たる時間が短いと、ヒョロッとした感じに育ってしまいます。

また、アガベは高温と乾燥に強い反面、湿気には弱いため、風通しの良い場所に置くことも意識しましょう。

寒さには比較的強いですが、冬場に0℃を下回る地域では、室内の日当たりの良い場所に移してあげましょう。ただ、エアコンの風が当たると葉が弱る原因となるので、十分気をつけましょう。

アガベの水やり

アガベは乾燥に強いため、毎日水をあげる必要はありません。春から秋の暖かい季節は、土の表面が乾いたことを確認したら、鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水をあげましょう。頻度の目安は、週に一度ほどです。

夏場の水やりは朝の涼しい時間がベストです。気温の高い日中に水をあげると、葉に水分が残って、葉焼けの原因となるため注意が必要です。

気温が5℃以下になると、アガベは休眠期間に入ります。その間の水やりは必要ありません。冬でも5℃以上ある地域では、月に一度ほどを目安に水をあげると良いでしょう。

アガベ(リュウゼツラン)の土と肥料

鉢植えのアガベ

アガベを育てる土

アガベは、水はけと通気性が良い土で育てましょう。水はけの悪い土を使うと、根腐れの原因になってしまいます。

市販されている、多肉植物用の土やサボテン用の土を使用すると、手軽に育てることができますが、土をたくさん使う場合は自分で配合してもいいでしょう。

自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)・鹿沼土(小粒)・軽石を1:1:1の割合で混ぜ合わせましょう。さらに、バーミキュライトを少し加えると、通気性がアップします。

アガベに与える肥料

アガベの栽培には、必ずしも肥料が必要ではありませんが、適量の肥料を与えることで、より健康に育ちます。

春から秋にかけては、液肥を通常より薄めて、2週間に1度与えます。固形肥料の場合は、緩効性の肥料を2ヶ月に1度与えましょう。

また、液肥を薄めずに使ったり、固形肥料を与えすぎたりすると、肥料焼けを起こすので注意が必要です。

なお、冬は休眠期間に入っているため、肥料は必要ありません。

アガベ(リュウゼツラン)の手入れ・増やし方

肉厚のアガベ

アガベの剪定

アガベは成長が非常に遅いため、形が乱れることが少なく、剪定をあまり必要としません。剪定が必要なのは、古い葉を落とす時と、病気になった葉を落とす時です。

葉は古くなると枯れ、そのままにしておくとカビの原因となるため、枯れた葉はすぐに取り除きましょう。

また、さび病など感染力が強く広がっていく病気にかかった場合は、早めに剪定を行って、感染を広げないことが大切です。

アガベの植え替え

アガベはしっかり根を張る植物なので、小さな鉢では根詰まりを起こすことがあります。そのため、2年に1度は植え替えをするようにしましょう。

植え替えの時期は、4月〜6月の暖かい日が良いでしょう。秋でも良いですが、真夏と真冬は避けましょう。

植え替えの際は、枯れた葉や不要な根を丁寧に取り除き、ひと回り大きい鉢に植え替えます。植え替え後は、ダメージが残っていることが多いので、1〜2週間は明るい日陰に置いて直射日光を避けるようにしましょう。

また、植え替え後の水やりにも注意が必要です。植え替え後は、根がうまく水を吸収できないことがあります。植え替えから1週間から10日ほど経ってから水やりをすると良いでしょう。

アガベを増やす「株分け」

アガベは、親株のまわりに子株がたくさん生えてきます。この子株を切り離して育てれば(株分け)、アガベの株を簡単に増やすことができます。株分けのタイミングは4月〜6月、できれば植え替えと同時に行うと良いでしょう。

なお、子株は親株についていたほうが成長速度が早いので、切り離した後、成長が止まってしまうことがあります。子株がなかなか成長しない場合は、根が出ていない(発根していない)可能性があるので、その場合は腰水(水耕栽培)を試して様子を見てみると良いでしょう。

アガベ(リュウゼツラン)の病気・害虫

アガベがかかりやすい病気とは

アガベがかかりやすい病気

アガベがかかりやすい病気に、「黒星病(くろぼしびょう)」や「さび病」があります。

黒星病(くろぼしびょう)は、20℃〜25℃程の暖かく、湿度の高い時期に発生する病気で、特に梅雨時期に注意が必要です。黒星病にかかると、葉に黒っぽい斑点が広がり黄色く変色し、葉が落ちてしまいます。

さび病は、9月から11月頃に多く発生する病気で、最初に白や黄色の斑点が現れ、次第にサビのような赤茶色に変色していきます。病気が進行すると、光合成ができなくなり枯れてしまいます。

黒星病とさび病は、どちらも「糸状菌(しじょうきん)」というカビが原因の病気です。糸状菌は非常に感染力が強いので、感染した葉はすみやかに除去して様子を見ましょう。

また、病気が発生する前に農薬を散布することで、病気を減らすことができます。

アガベにつきやすい害虫

アガベに害虫が発生すると、葉が食害され見た目が悪くなってしまいます。アガベは比較的虫がつきやすい植物なので、発生しやすい害虫と対処法について詳しく紹介しましょう。

  • ハダニ
    気温が高く乾燥しているところに発生します。0.3mm〜0.5mmと小さい虫で、葉から栄養を奪い、アガベを弱らせます。被害が大きくなると光合成ができなくなり、最終的に枯れてしまうので、早めの対策が必要です。

  • カイガラムシ
    暖かい時期に発生し、風通しの悪いジメジメした場所を好みます。樹液を吸って株を弱らせるので、濡らしたティッシュや歯ブラシで除去する方法が効果的です。

  • アザミウマ
    吸汁性の害虫で、植物に穴を開け、植物の組織を破壊しながら汁を吸い取ります。夏の暑さを好み、暑い時期は短期間でアガベに被害を与えます。

ハダニ、カイガラムシ、アザミウマは、いずれもスプレータイプの液体殺虫剤で駆除できます。また、粒状タイプの殺虫剤は、即効性はありませんが効果が長く続くので、予防として使うのもおすすめです。

アガベにおすすめの殺虫剤

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