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目次/ INDEX
先のとがった葉を大きく広げ、大きなものだと5mを超える「アガベ」。厚みのある葉っぱが「竜の舌」を思わせることから、リュウゼツランという別名を持っています。寒さに強く、屋外でも育てられますし、小型の品種ならインテリアとして楽しめます。
また、花が咲くのは非常に珍しく、新聞やテレビでアガベ開花のニュースを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、アガベの奥深い魅力や育て方、病気・害虫の対処法などについてご紹介していきます。
アガベは、メキシコを中心として、南米に広く分布する多肉植物です。アロエやサボテンに似た姿をしていますが全く別の種類で、小型の品種は15cm程の大きさ、大型の品種では5m以上に成長します。
もともと熱帯地域の植物のため、高温や乾燥に強く、さらに低温にも強いという点から、初心者でも育てやすい植物です。
特徴的なのは、その花です。数十年に一度しか花をつけないことから、センチュリープラント(世紀の植物)とも呼ばれています。生涯にたった一度だけ花をつけた後は、枯死する寸前に子株を根元に作り、子孫を残して一生を終えます。
南米のお酒「テキーラ」は、アガベを原料に作られています。主原料は、メキシコ国内の限られた地域で栽培された「ブルーアガベ」という品種で、ブルーアガベの根元にある、丸まると育った「球茎」が原料です。
中でも、ブルーアガベを100%使用したプレミアムテキーラは、アガベ独特の香りを感じられる、文字通りプレミアムな味わいです。
また、アガベからは「アガベシロップ」を作ることができます。アガベシロップは、砂糖の1.3倍の甘さがあり、砂糖の使用量を25%減らすことができます。血糖値の上昇を抑える働きがあるとされており、近年注目されている食品です。
アガベは交配種が多く存在し、今では300種類を超える品種があります。ここでは代表的な4つのアガベを紹介します。
肉厚で、寄り添うようにまとまった葉が可愛らしく、葉の中央には太めの白いラインが走っています。成長しても15cm程の小型種で、寒さには敏感なため冬の管理には注意が必要です。
放射状に突き出た深緑の葉に「ペンキ」と呼ばれる白いラインが目を引く種で、下葉を枯らさないように育てると見事な球体となります。成長すると30cm〜60cmになる中型種です。葉先が非常にとがっているので、置き場所には十分注意してください。
葉の先端がとても鋭く、ノコギリの刃のようなトゲが並ぶ姿が特徴的なアガベです。寒さに強く、地植えでの生育も可能ですが、1.2m〜1.5mに成長するため、場所を選ぶ必要があります。
青白く柔らかい印象の葉に、無数に突き出たトゲがドラゴンの爪を連想させるアガベです。トゲの大きさや葉っぱの長さには個体差があり、同じ種類でもさまざまな姿が楽しめます。30cm〜60cmに成長する中型種で、寒さに弱いため屋外での生育には向いていません。
アガベは「地植え」でも「鉢植え」でも育てることができます。
地植えは、冬でも気温がマイナスにならず、霜に当たらない地域であれば可能です。鉢植えよりダイナミックなアガベを育てることができます。
ただ、地植えでアガベを育てる場合、注意すべきことがあります。それは、地下茎の存在です。アガベの茎は地下で大きく根を張って、10m以上離れたところに子株を出す場合もあります。隣家の庭から出てきてしまうこともあるため、十分な広さが必要です。
もし十分な場所が確保できない場合は、硬い鉢にアガベを植えて、鉢ごと土に埋めることで対策ができます。
広い庭がない場合は、鉢植えで育てましょう。2年に1度の植え替えが必須ですが、室内やベランダでコンパクトに育てられますし、運が良ければ、数十年に一度といわれる花を咲かせてくれることもあります。
アガベは熱帯地域に自生していた植物のため、日光が大好きです。そのため、真冬を除いて、日当たりの良い屋外での管理が望ましいでしょう。日の当たる時間が短いと、ヒョロッとした感じに育ってしまいます。
また、アガベは高温と乾燥に強い反面、湿気には弱いため、風通しの良い場所に置くことも意識しましょう。
寒さには比較的強いですが、冬場に0℃を下回る地域では、室内の日当たりの良い場所に移してあげましょう。ただ、エアコンの風が当たると葉が弱る原因となるので、十分気をつけましょう。
アガベは乾燥に強いため、毎日水をあげる必要はありません。春から秋の暖かい季節は、土の表面が乾いたことを確認したら、鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水をあげましょう。頻度の目安は、週に一度ほどです。
夏場の水やりは朝の涼しい時間がベストです。気温の高い日中に水をあげると、葉に水分が残って、葉焼けの原因となるため注意が必要です。
気温が5℃以下になると、アガベは休眠期間に入ります。その間の水やりは必要ありません。冬でも5℃以上ある地域では、月に一度ほどを目安に水をあげると良いでしょう。
アガベは、水はけと通気性が良い土で育てましょう。水はけの悪い土を使うと、根腐れの原因になってしまいます。
市販されている、多肉植物用の土やサボテン用の土を使用すると、手軽に育てることができますが、土をたくさん使う場合は自分で配合してもいいでしょう。
自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)・鹿沼土(小粒)・軽石を1:1:1の割合で混ぜ合わせましょう。さらに、バーミキュライトを少し加えると、通気性がアップします。
アガベの栽培には、必ずしも肥料が必要ではありませんが、適量の肥料を与えることで、より健康に育ちます。
春から秋にかけては、液肥を通常より薄めて、2週間に1度与えます。固形肥料の場合は、緩効性の肥料を2ヶ月に1度与えましょう。
また、液肥を薄めずに使ったり、固形肥料を与えすぎたりすると、肥料焼けを起こすので注意が必要です。
なお、冬は休眠期間に入っているため、肥料は必要ありません。
アガベは成長が非常に遅いため、形が乱れることが少なく、剪定をあまり必要としません。剪定が必要なのは、古い葉を落とす時と、病気になった葉を落とす時です。
葉は古くなると枯れ、そのままにしておくとカビの原因となるため、枯れた葉はすぐに取り除きましょう。
また、さび病など感染力が強く広がっていく病気にかかった場合は、早めに剪定を行って、感染を広げないことが大切です。
アガベはしっかり根を張る植物なので、小さな鉢では根詰まりを起こすことがあります。そのため、2年に1度は植え替えをするようにしましょう。
植え替えの時期は、4月〜6月の暖かい日が良いでしょう。秋でも良いですが、真夏と真冬は避けましょう。
植え替えの際は、枯れた葉や不要な根を丁寧に取り除き、ひと回り大きい鉢に植え替えます。植え替え後は、ダメージが残っていることが多いので、1〜2週間は明るい日陰に置いて直射日光を避けるようにしましょう。
また、植え替え後の水やりにも注意が必要です。植え替え後は、根がうまく水を吸収できないことがあります。植え替えから1週間から10日ほど経ってから水やりをすると良いでしょう。
アガベは、親株のまわりに子株がたくさん生えてきます。この子株を切り離して育てれば(株分け)、アガベの株を簡単に増やすことができます。株分けのタイミングは4月〜6月、できれば植え替えと同時に行うと良いでしょう。
なお、子株は親株についていたほうが成長速度が早いので、切り離した後、成長が止まってしまうことがあります。子株がなかなか成長しない場合は、根が出ていない(発根していない)可能性があるので、その場合は腰水(水耕栽培)を試して様子を見てみると良いでしょう。
アガベがかかりやすい病気に、「黒星病(くろぼしびょう)」や「さび病」があります。
黒星病(くろぼしびょう)は、20℃〜25℃程の暖かく、湿度の高い時期に発生する病気で、特に梅雨時期に注意が必要です。黒星病にかかると、葉に黒っぽい斑点が広がり黄色く変色し、葉が落ちてしまいます。
さび病は、9月から11月頃に多く発生する病気で、最初に白や黄色の斑点が現れ、次第にサビのような赤茶色に変色していきます。病気が進行すると、光合成ができなくなり枯れてしまいます。
黒星病とさび病は、どちらも「糸状菌(しじょうきん)」というカビが原因の病気です。糸状菌は非常に感染力が強いので、感染した葉はすみやかに除去して様子を見ましょう。
また、病気が発生する前に農薬を散布することで、病気を減らすことができます。
アガベに害虫が発生すると、葉が食害され見た目が悪くなってしまいます。アガベは比較的虫がつきやすい植物なので、発生しやすい害虫と対処法について詳しく紹介しましょう。
ハダニ、カイガラムシ、アザミウマは、いずれもスプレータイプの液体殺虫剤で駆除できます。また、粒状タイプの殺虫剤は、即効性はありませんが効果が長く続くので、予防として使うのもおすすめです。
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アガベのように、大きな鉢とたくさんの土と必要とする植物の場合、クルマがないとなかなか必要なアイテムが揃いませんが、カインズのオンラインショップなら大型の商品も自宅の玄関で受け取れますから、クルマに乗らない方や、近くにホームセンターがない方でも、ガーデニングをスタートできます。
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