最後に漬物を美味しいと感じたのはいつですか? 漬物文化と魅力を伝え続ける。漬物専門店店主・柳沢博幸
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提供:かしわ屋くろせ
振りかけるだけで、どんな食材もたちまち美味しくなる。そんな魔法のスパイスが「黒瀬のスパイス」です。
塩コショウのほか、醤油、フライドガーリック、コリアンダー、唐辛子など15種類以上の材料が配合されており、アウトドア愛好家たちの間ではもはや定番品。
肉、魚、野菜、麺類となんにでもよく合う万能調味料として愛用され、キャンプやバーベキューでは欠かせない道具の1つになっています。
そんな黒瀬のスパイスを手掛けているのが、福岡県北九州市にある「かしわ屋くろせ」。昭和25年創業の老舗鶏肉専門店です。
店主の黒瀬善裕さんは、黒瀬のスパイスを「2段階」で使用して旨味を存分に引き出しているそうだ。
気になる「スパイス2段階使い」をはじめ、上手に使うポイント、相性抜群の料理など、黒瀬のスパイスを美味しく楽しむコツを店主黒瀬さんに聞いてきました。さらに、黒瀬のスパイスの誕生の秘密にも迫ってきました。
カインズのアウトドアコーナーでも販売中。こちらは福岡新宮店
鶏肉専門店「かしわ屋くろせ」3代目の黒瀬善裕さんが迎えてくれました
──アウトドアで大人気の黒瀬のスパイスですが、どのような点が特徴ですか?
「黒瀬のスパイスは佐賀県の老舗の醤油メーカー・宮島醤油さんと組んで開発しました。スパイスなので洋食はもちろん合うんですが、和食にも合うのは醤油が入っているからですね。あと、冷えても美味しいのは醤油が入ってる特徴です。」
──醤油が入っていると冷えても美味しいってどういう意味ですか?
「例えば、醤油で味付けをしたおひたしや煮物って、冷たくても美味しく食べられます。けれど、油と塩で味付けしたものは冷めるとちょっと食べづらくなるものが多いですよね。」
──黒瀬さんご自身は、普段どのような使い方をしていますか?
「食卓に必ず1本常備していて、朝食には欠かせません。目玉焼きとかソーセージ、ベーコンにかけたりしています。それ以外にも、なんか味足りないなーってときにはもう手が伸びていますね。」
──黒瀬のスパイスを使うときのコツを教えてください。
「肉や魚を焼くときには、焼く前に少し振りかけて味をなじませて、焼いてからもまたスパイスをかける2段階の使い方がおすすめです。」
──2回振りかけるんですか?
「そうなんです。というのも、後からかけると、多くかかったところは塩辛かったり、少ないところは味が薄かったりばらつきが出るんですよね。だから、最初に振りかけておくと味が均一になじみやすくなります。」
──なるほど。理にかなった使い方ですね。
「ただ、焦げやすいというデメリットがあるので、最初に振りかけるのは少量にして、火加減に注意しながら焼いて、後からスパイスを追い足しします。」
鶏肉に黒瀬のスパイスで下味をつけてなじませている様子
──では、家で保管する上で、気をつけた方がいいことってありますか?
「湿気が入らないように蓋はきっちり閉めて、常温保管がベストです。冷蔵庫には入れない方がいい。冷蔵庫に入れて出してからちょっと時間が経つと、中が結露しちゃうんですよ。それでダマになったりとか、使いにくくなったりするんで。」
──湿気……。料理中、炒め物をしている上から振りかけちゃっているんですけど、湿気入っていますよね?
「上がる蒸気で中がしけちゃうんで、できれば小皿に取ってから使うなど、直接かけない方がいいですね。まあでも、みんな上から振りかけちゃいますよね(笑)。中がしけてダマになる前に使い切るぐらい、たくさん使っていただけると嬉しいです。」
続いて黒瀬のスパイスを使ったおすすめレシピを教えてもらいました。
「定番は照り焼きです。黒瀬のスパイスには醤油も入っているので、これ一本で作れます。スパイスのかけ方はさっき紹介した通りで、鶏肉に黒瀬のスパイスをすり込んで焼いて、その後に好みで追い足しします。僕のイチオシは、マヨネーズとスパイスの追い足しです!」
マヨネーズを付けてスパイスを絡めて食べるとおいしい
卵かけごはんは、スパイスがいい感じに味をまとめています
「卵かけご飯に軽めに醤油をかけたあとに、パラパラっとふりかけ感覚で黒瀬のスパイスをかけて、混ぜていただきます。これは僕が思いもよらなかったような使い方で、使ってくれた人から『卵かけご飯にかけるとめちゃくちゃ美味しいよ』って教えてもらいました。
黒瀬のスパイスを取り扱いしてくださっているアウトドアショップがあるんですけど、そこでは近所のおじいちゃんおばあちゃんが『ふりかけちょうだい』って買いに来るらしいです。その方たちにとってはスパイスっていうよりふりかけなんでしょうね。」
「フライドポテトやポップコーンにかけて使うのは間違いないです。味の想像がつくでしょう。
キャンプのイベントで、ブースを出してスパイスを販売することもあるんです。まだあんまり黒瀬のスパイスが知られてないときには、味見用にポップコーンを山盛り作って黒瀬のスパイスで味付けして『ご自由にどうぞ』って置いたら、子供たちがぐるぐる何回も何回も食べに来るんですよ。ポップコーンは非常に味がわかりやすくて美味しくて、大人もとまらなくなりますよ。」
カインズのアウトドアコーナーにもポップコーンが。屋外でやると盛り上がりますよね
「ベーコン作りっていろんなレシピあるじゃないですか。だから初心者はどのレシピで作ろうか迷うけど、黒瀬のスパイスだったら1本でできます。キャンパーは、豚バラブロックに黒瀬のスパイスをすり込んで燻製しています。
豚肉にフォークでバーっと穴を開けて、黒瀬のスパイスをしっかりすり込んで冷蔵庫で3日くらいなじませて、その後しっかりと乾燥させてから燻製すれば美味しいベーコンができます。他のスパイスや調味料を使う必要はありません。」