更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬には健康で長生きしてもらいたいもの。日々のお手入れは愛犬の清潔を保つだけでなく、体にふれることで健康管理にもつながります。これから紹介する7つの習慣を取り入れて、愛犬の健康維持に役立てましょう。
目次
- 病気を予防するためのお手入れ習慣
- 不調を予防するためのお手入れ習慣
- 体にかかる負担を減らすためのお手入れ習慣
病気を予防するためのお手入れ習慣
1日1回、歯を磨く
食事や健康維持の観点から見ると、歯と歯ぐきの健康は大切です。1日1回の歯磨き習慣を取り入れて、食べかすを取り除きながら、歯肉マッサージを行いましょう。ついでに顔まわりや口腔内に腫瘍(しゅよう)がないかもチェックすると、病気の早期発見に役立ちます。
ただし、すでに歯肉炎や歯周病にかかっている場合は、獣医師と相談しながら治療を優先してください。
関連リンク
歯磨きシートだけでケアできる?犬のデンタルケアグッズに関するFAQ
約80%が歯周病?犬の歯磨きの頻度やコツ・注意点を知って予防しよう
犬が歯磨きを嫌がるときの対処法は?「犬の歯磨きFAQ」をご紹介
定期的に耳の入り口をコットンで拭く
耳の中に細菌が繁殖すると外耳炎を起こしやすくなるので、定期的に汚れをチェックし、コットンで耳の入り口を軽く拭いてあげるとよいでしょう。
耳が汚れにくい犬なら、シャンプーするときに拭き取る程度で問題ありません。梅雨時は耳の中も蒸れやすくなるので、注意して様子をみるようにしましょう。
不調を予防するためのお手入れ習慣
ブラッシングのついでにマッサージする
犬も血液の循環が悪くなると、体の不調につながります。ピンブラシか獣毛ブラシでやさしく毛をとかしながら、体にマッサージのような刺激を与えましょう。
その際に毛並みや皮膚の様子もよく見てあげましょう。何か気になることがあれば動物病院に相談してあげてくださいね。
関連リンク
足や耳の後方を刺激する
犬も加齢とともに関節の可動域が狭くなり、ケガをしやすくなります。思わぬケガを予防するためにも、体の末端を動かして、筋肉をほぐしましょう。
足を曲げ伸ばししたり、指を1本ずつ動かしたりすることで、体の柔軟性を高める効果が期待できます。また、耳の後方から首にかけてのマッサージは、肩の凝りに効果的です。
関連リンク
スキンシップにマッサージを取り入れる
体の凝りは疲労や不調の原因になるため、スキンシップをとおして、体をマッサージしてあげましょう。飼い主さんの手のひらのぬくもりを感じることで、愛犬もリラックスできます。
背中はツボの宝庫なので、なでることで免疫力のアップにつながります。また、首から肩にかけて手で軽く揉むと、筋肉が柔らかくなり、運動機能の向上が期待できるでしょう。
体にかかる負担を減らすためのお手入れ習慣
爪切りをしたらヤスリをかける
犬も年を取ると、爪が割れたり、ささくれたりしやすくなります。割れた爪がカーペットなどに引っかかると歩きにくさを感じるので、2~4週間に1回のペースで爪を切り、ヤスリで滑らかな爪に整えましょう。
関連リンク
ケガの原因に!?犬の爪切りの必要性や頻度・コツ・注意点をチェック!
犬の爪切りの基本!正しい手順はコレ!注意点や頻度、コツもご紹介
老犬は体を温タオルで拭いて、シャンプーの回数を減らす
皮膚病などを防ぐためにも、月1~2回を目安にシャンプーをして、体を清潔に保つことが大切です。しかし、全身のシャンプーは犬の体力を消耗します。老犬の場合は体の負担を減らすために、温タオルで体を拭いてシャンプーの回数を減らしましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。