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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
毎日の歯磨きは、犬にとってとても大切なお手入れ。しかし、愛犬の歯磨きに対して疑問やお悩みを抱えている飼い主さんも少なくありません。そこで今回は、犬が歯磨きを嫌がるときの対処法など、犬の歯磨きに関するFAQを4つピックアップしてご紹介します。
目次
- 愛犬が歯磨きを嫌がるときの対処法は?
- キシリトールが犬の歯によくないって本当?
- アレルギー体質の犬にもできる歯磨き方法は?
- きちんと歯磨きができているか心配なときは?
愛犬が歯磨きを嫌がるときの対処法は?
歯ブラシを見ただけで嫌がって逃げてしまう場合は、磨く力が強くて痛いなど、歯ブラシに対して嫌な印象をもっている可能性があります。無理に歯ブラシで磨こうとすると、ますます歯磨き嫌いになってしまうことがあるので、まずは、飼い主さんの指を使ってやさしく磨くことから始めてみましょう。
指で磨くときのポイント
指に犬用の歯磨きシートやガーゼなどをしっかりと巻きつけてから、そこに犬用の歯磨きジェルなどをつけて、愛犬にニオイを嗅がせて興味をもたせます。そして、口の横側からすべりこませるようにして指を入れ、ときどき歯磨きジェルを足しながら、やさしくこするように磨きましょう。
指で磨くことができたら、愛犬をしっかりとほめてごほうびをあげます。最初は少しでもできたらほめてごほうびをあげて、少しずつ歯全体をさわれるようにしていきましょう。
これを繰り返して口の中のケアに慣れてきたら、歯ブラシを使った歯磨きに挑戦してみてください。
キシリトールが犬の歯によくないって本当?
犬用のオーラルケア用品にも使われているキシリトール。適量であれば問題ありませんが、一度に多量与えると低血糖や肝臓の病気になるおそれがあります。最悪の場合は死に至ることもあるので、人用のオーラルケア用品は犬に使用しないでくさい。
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アレルギー体質の犬にもできる歯磨き方法は?
愛犬がアレルギー体質の場合は、歯磨きジェルなどが使えないことがありますが、歯ブラシだけでも十分歯磨き効果は得られます。歯ブラシを水でぬらして、やさしくしっかり磨いてあげてください。
歯ブラシを嫌がる場合は、飼い主さんの指に水で濡らしたガーゼを巻きつけて、歯の表面をやさしくこするように磨きながら、口の中をさわられることに慣らしていきましょう。
きちんと歯磨きができているか心配なときは?
歯磨きが終わったあとに愛犬の歯を指で触り、ツルツルしていれば汚れは落ちています。一方、さわったときにザラザラ・ネバネバしているなら、まだ汚れが残っていると思われます。
しっかりと磨いても落ちない汚れは、歯石になっているということも考えらえるので、一度動物病院で診てもらってください。
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