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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬の肉球はケアを見落としてしまいがちなパーツですが、犬にとってはとても重要な役割をもっています。ケガや病気を予防するためにも、犬の肉球はこまめにケアしてあげることが大切です。今回は、犬の肉球ケアの必要性や、ケアする際のコツや注意点などについて解説します。
目次
- ケガや病気の原因に!?犬の肉球ケアの必要性とは
- クリームをぬろう!犬の肉球ケアのコツとは?
- 人用クリームはNG!犬の肉球ケアの注意点とは?
ケガや病気の原因に!?犬の肉球ケアの必要性とは
犬の肉球は、歩くときにクッションや滑り止めのような役割を果たしているため、ケアが不足して硬くなってしまうと滑りやすくなり、関節トラブルを起こしたり、転倒してしまったりするおそれがあります。
また、ケアを怠ることで肉球が角質化すると角化症になったり、あかぎれのようになって出血したりしてしまうケースも。このようなトラブルを予防するためにも、犬の肉球はこまめにケアしてあげましょう。
ケアの頻度は?
犬の肉球は、1日1回を目安にケアしてあげましょう。よく歩く犬や皮膚が乾燥しがちな犬は、とくに念入りにケアしてあげることが大切です。
クリームをぬろう!犬の肉球ケアのコツとは?
犬の肉球をケアする際は、肉球用のクリームを使用します。毛の部分を避けながら、肉球にもみこむようなイメージで、クリームをぬりこんであげましょう。
その際、肉球の間に小石などが挟まっていないか、肉球に傷がついていないかといった点もチェックしてください。クリームをぬって肉球が全体的にしっとりしたら、ケアは完了です。
人用クリームはNG!犬の肉球ケアの注意点とは?
肉球が乾燥しているからと、必要以上にクリームをぬるのはNG。肉球の表面がべたついたり、毛にクリームがついたりすると殺菌が繁殖しやすくなるため、趾間膿皮症(しかんのうひしょう)などの原因になってしまいます。
また、犬の皮膚は人よりも敏感なので、人用ではなく、必ず犬用のクリームを使ってください。人用のクリームには、香料や着色料など、犬がなめると危険な成分が含まれていることがあるので、十分注意しましょう。
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