お手入れ
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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
皮膚病予防などに役立つブラッシングは、犬にとってとても大切なお手入れ。そこで、子犬の頃からブラッシングを始めて、慣れさせることが大切です。今回は、子犬のブラッシングを始めるタイミングや頻度、注意点、正しい手順などについて解説します。
目次
- 子犬のブラッシングはいつから?頻度はどのくらい?
- 子犬をブラッシングするときのポイント
- 子犬の正しいブラッシングの手順
子犬のブラッシングはいつから?頻度はどのくらい?
子犬のブラッシングを始めるタイミングは、子犬が家や一緒に暮らす家族に慣れてからにしましょう。少なくとも家に来て1週間経つまでは、行わないようにしてください。
ブラッシングを始めたら、ブラシに慣れさせるためにもできるだけ毎日行うようにしましょう。その際、1回の時間を短くして2〜3回くらいに分けて行い、少しでもできたら褒めてご褒美をあげましょう。まずはブラッシングを気持ちよくて楽しい時間だと思ってもらうことが大切です。
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子犬をブラッシングするときのポイント
コームを使って軽くとかす
子犬の場合、毛をキレイにすることよりも、ブラシに慣れさせることを優先するのが大切です。どの犬種にも扱いやすいコームを使い、軽くとかす程度から始めてください。
なお、コームを使うときは、3分の1から4分の1くらいのところを持って、目の粗いほうでとかすようにしてください。
犬が嫌がりやすい末端部分は様子を見ながら
犬は末端部分が敏感な動物なので、ブラッシングするときは体の中心部である背中や腰から始め、その途中で様子を見ながら、足やお腹をとかすようにしましょう。
とかし残しがないよう、1カ所が終わったら隣接する部位へと進めていくのがポイントです。
子犬の正しいブラッシングの手順
では最後に、子犬の正しいブラッシング方法を見ていきましょう。
ブラッシングの手順
- 犬が嫌がりにくい背中からスタートし、腰~後ろ足をブラッシングします。このとき、お尻が下がらないよう、股の間に手を入れて支えるのがポイントです。
- 後ろ足のブラッシングが終わったら、その流れで体の側面にコームを進め、ブラッシングします。
- 続いて、首・胸・前足など、体の前面にコームを進めてブラッシングしましょう。このとき、犬が頭を下げると危ないので、手で犬の顔を支えてあげてください。
- 今度は、犬を仰向けに寝かせるか、立たせて抱えるかして、お腹をブラッシングします。
- 次に、コームの歯が目に向かないよう注意しながら、顔や頭をブラッシングし、手で支えながら耳をとかしたら終了です。
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