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筋トレは嫌いだけど、ぶら下がってみたら結構感動した

クリエイター

宮崎智之

宮崎智之

1982年、東京都出身。フリーライター。著書に『モヤモヤの日々』(晶文社)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)、アンソロジー『中原中也名詩選』(田畑書店)など。主な寄稿先に、「文學界」、「週刊読書人」などがある。犬が大好き。

「○○はじめました。」は、ずっとやってみたかったことや、ふと思いついたことをとにかくはじめちゃおう! という企画です。「運動が嫌いなのでぶら下がります」と語る宮崎さん。いったい何を……? カインズに並ぶ無限の「はじまりの可能性たち」をご覧ください。

〇〇はじめました。のロゴ

僕が筋トレが大嫌いな理由

僕は筋トレが嫌いである。単純につらいのも嫌なのだが、自分の身体に筋肉がつくのに違和感があるのだ。思想信条としての筋トレに、どうも乗り気になれない。

そもそも僕は子どもの頃から虚弱体質で、大人になってからも女性に腕相撲で負けたことがある。そんな僕が筋トレなんてしてしまっては、「筋肉勝負」の土俵に自らのってしまうようなものではいか。相手がパーを出すとわかっているジャンケンにおいて、グーを出し続けるみたいなもので、「今度こそ、もっと気合の入れたグーで勝とう」と考えるような滑稽さがある。だから僕は、どんな偉い人たちが頭を下げに来ようと、筋トレをやるつもりはない。僕を説得するのは、不可能である。偉い人たちの役に立ちたくないのだ。

ついでに言えば、運動も嫌いである。疲れるから。そして、日光と外気にも弱い。球技のような、対戦相手がいて駆け引きをするスポーツは好きなのだけど、大人になってからはやる機会がほとんどなくなっている。

しかし、である。僕はもう41歳なのだった。先日3歳になったばかりの息子は、よく寝転がっている僕にのってきてはしゃぎ回る。それを制するのに、95%くらいの力を使っている。息子の成長は早い。来月にはきっと96%になって、順調にいけば今年中に息子は父親の力を超えてしまう。

さらに僕は姿勢が悪く、物書きという仕事柄もあってか肩こりがひどい。年中、運動不足の状態で、このままでは日常生活に支障をきたすほど、体力がなくなってしまう。どうすればいいのだろう。

そんなことを考えながらインターネットを検索していたら、「ぶら下がり器 CK-2」なるものを見つけた。「運動が苦手な方にも最適!」「背筋を伸ばしてリフレッシュ! 骨盤のゆがみや、首・肩・腰のコリや痛みを緩和!」と謳われている。これこそ筋トレ嫌いで、運動嫌いな僕が求めていたものではなかったか。よし、これにしよう。僕はぶら下がる。ぶら下がるだけという単純さが素晴らしい。ぶら下がりまくろう。

ぶら下がり器 CK-2の箱

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