リンクをコピーしました

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • もっと見る

猫も寝ているときは夢を見る? 寝言や「手足ピクピク」の謎に迫る!

ユーザー

黒岩ヨシコ

黒岩ヨシコ

猫と暮らすWebデザイナー兼フリーライター。飼ったことのある動物は猫、犬、ウサギ、リス、インコ、チンチラ、メダカ、亀…など。元インテリアショップ店員でDIYと食べ物が好き。食生活アドバイザー3級。

猫も寝ているときは夢を見る?

眠る猫

画像:1103(@izumo.h12130209)さん

寝ているときにヒゲや手足をピクピクさせたり、ウニャウニャと寝言をいう猫は珍しくありません。そんな可愛い猫の様子を見て、「夢を見てるのかな」と思ったことがある飼い主さんは少なくないでしょう。

一般的には、猫も人間と同じように夢を見ると考えられています。

猫は1日の2/3は寝ているといわれる動物ですが、実際に熟睡しているのはほんの3~4時間程度で、あとは「うたた寝」状態であることがほとんどです。うたた寝状態のときに手足を動かしたり寝言をいうのは、夢を見ているからなのだとか。

ではなぜ、猫も夢を見ると考えられているのでしょう? 理由の1つとして挙げられるのが、レム睡眠とノンレム睡眠の存在です。

猫にもレム睡眠とノンレム睡眠がある

眠る猫たち

画像:こむもな(@komumona_meow)さん

ヒトが寝ているとき、レム睡眠とノンレム睡眠を周期的に繰り返しているという話を聞いたことはありませんか? ノンレム睡眠が深い眠りであるのに対し、浅い眠りであるレム睡眠中に夢を見るというのは、有名な話です。

実際にレム睡眠中のヒトを起こすと、約80%が夢を見ていたという研究結果もあります。

レム睡眠とは、体が休んでいるのに脳は活動している睡眠状態のことです。対してノンレム睡眠は、脳は休んでいるけど体が緊張している状態をいいます。

人間は大脳が発達しているため、1日6~8時間ほどの睡眠のなかでも脳を休息させるノンレム睡眠をとる時間の方が長いといわれます。割合にすると、ノンレム睡眠が75%でレム睡眠が25%程度くらいなのだとか。

では、猫はどうでしょうか?

健康な成猫は1日に12~16時間程度寝ていますが、約75%がレム睡眠です。ヒトとは反対に、浅い眠りの時間の方が長いんですね。少しの物音で反応するうたた寝状態のときは大体がレム睡眠中であるといえます。

実はヒトや猫だけでなく、哺乳類や鳥類、一部の爬虫類などにはレム睡眠とノンレム睡眠の周期が存在することが分かっています。猫の場合はそれだけでなく、ヒトのレム睡眠中と同じような生理現象まで見られるということ。

しかし、だからといって「猫も夢を見る」と断定することはできかねてしまいます。なぜなら、前述した「ヒトがレム睡眠中に夢を見る」という研究は、寝ていた被験者を起こして「夢を見ていたか?」と尋ねることで成立したものだからです。

猫に「今、夢を見ていた?」と聞いても答えが返ってくることはありませんよね。

というわけで残念ながら「猫も夢を見るのか?」は未だ明確な答えが出ないテーマだといわれているのです。

しかし、レム睡眠とノンレム睡眠があることや、ヒトと猫は大脳の構造がよく似ているという事実、手足を動かす・寝言をいうなどヒトが夢を見るときと似たような仕草が見られることなどから、猫もレム睡眠中は夢を見る可能性が高いとみられています。

「ピクピク」や寝言など、睡眠と猫にまつわる9つの不思議

夢を見るかどうか以外にも、睡眠中の猫には様々な不思議があります。なかには未だ解明しきれていないこともありますが、睡眠と猫にまつわるよくある疑問についてまとめたので参考にしてみてください。

Q1.夢を見ることで記憶の整理をしているって本当?

布団に入って眠る猫

画像:めいchan(@suitanko_meichan)さん

A.人間の場合は本当! 猫も同じように夢の中で記憶の整理をしているのではと考えられている。

人間が寝ているとき、脳はその人が見聞きしたことや体験した情報を整理しているといわれています。

脳には過去の記憶が蓄積された貯蔵庫のようなものがあり、睡眠中はそこから記憶を引き出したりまとめたりという処理が行われています。その処理の過程でそれらが組み合わさって、ストーリーとして再生されたものを「夢」と呼ぶのだそう。

猫の場合も同様に、脳が記憶を整理する過程で夢を見ることがあるのではと考えられています。おもちゃで遊んだ、ご飯を食べたなどその日のできごと以外にも、子猫のときの記憶などを反芻している可能性もあるといわれています。

Q2.猫はどんな夢を見るの?

もしかして夢を見てる?

A.よくいわれるのは、狩りをする夢、甘える夢、遊んでいる夢、ケンカをする夢、ご飯を食べている夢など。特に狩りのシミュレーションは本能的に夢の中でも行われると考えられている。

飼い猫が眠っているとき、一体どんな夢を見ているのか気になりますよね。猫が見る夢の内容としてよくいわれるのは、遊びやご飯など日常的な記憶を基にしたものです。

もう1つ、ヒトにはない猫の夢の特徴として「狩りをする夢」が挙げられます。

過去にフランス・リヨン大学で行われた実験では、猫はレム睡眠中に狩りや危険回避などのシミュレーションを繰り返し行っている可能性が高いとされています。厳しい自然界を生き抜くため、遺伝子に組み込まれた本能がそうさせているのかもしれません。

Q3.猫も寝言をいうことがある?

A.猫もレム睡眠中は寝言をいうことがある。

猫も人間と同じように、レム睡眠中、つまり夢を見ているときに寝言をいうことがあるといわれます。

「ニャー」や「ンー」と可愛い声を出しているときは夢の中で飼い主さんに甘えているのかもしれないし、「ウニャウニャ」いいながら口を動かしているときはご飯を食べている夢を見ているかもしれません。寝ながら「カカカッ」とあごを小刻みに動かしてクラッキングしているときは、夢の中で獲物を狙っているかもしれませんね。

筆者の家の猫もときどき寝言をいいますが、以前、寝言とは思えないほど大声で「ニャー!」といって飛び起きたことがあります。こちらもかなり驚きましたが本人(猫)も自分の声にびっくりした様子で、一瞬キョトンとした後に懸命に毛づくろいをして落ち着こうとしていました。

Q4.猫が寝ているときに手足やヒゲをピクピクさせるのはなぜ?

睡眠中にピクピク

A.レム睡眠中に見ている夢の内容や、外からの刺激に関係するといわれている。場合によっては病気による発作の可能性もある。

飼い猫が寝ているときに、足先や鼻先などがピクピクと小刻みに動いているのを見たことはありませんか? 寝ている猫が「ピクピク」してしまう理由には、レム睡眠中の脳と体の仕組みが関係するといわれています。

前述のように、レム睡眠中の猫の脳は、起きているときほどではなくても比較的しっかりと活動している状態です。そのおかげで夢を見ると考えられていますが、このとき、体まで見ている夢の通りに動いてしまっては大変ですよね。

そのため、レム睡眠中の脳は体が動かないように制御する指示を出しています。例えば夢の中で獲物に飛びかかっていたとしても、実際には筋肉の緊張がゆるんだ状態になっているため手足を動かすことはできません。その結果として、反射のようにピクピクとした小さな動きが現れるのではないかといわれています。

また、レム睡眠中に外から何らかの刺激を受けた場合にもこのような動きが見られることがあります。寝ている飼い猫に触れたり、鼻の近くに指をもっていったとき、ヒゲや耳をピクピクさせられたことはないでしょうか。これは、外部からの刺激に対して脳が反応しているのだと考えられています。

例外として、てんかんなどの病気からくる発作が原因である場合があります。発作からくる痙攣の場合、よだれを垂らす、泡をふいている、硬直が見られる、排尿・排便をする、などの症状が見られます。

痙攣発作は、体の一部だけ身震いのように震わせるようなものから、全身に及ぶものまで様々なケースがあります。寝ている猫の様子が明らかに普段と違うようなら痙攣発作を疑いましょう。

このとき、心配だからといって猫の体をゆすって起こそうとしたり、大きな声で叫んだりするのは危険です。刺激によって症状を悪化させてしまう恐れがあるので、慌てずに落ち着いて状態を観察してください。発作を起こしている時間を計測し、治まってから動物病院へ連れていきましょう。可能であれば発作中の様子を動画に撮っておくと診断に役立ちます。

痙攣が1分以上続くときや、痙攣の後にぐったりしていて元気がない(意識がない)ような場合は緊急を要する可能性もあります。かかりつけ医に電話して指示を仰ぐなど、直ちに行動してください。

Q5.猫が夢を見ているとき(レム睡眠)とそうでないとき(ノンレム睡眠)の見分け方は?

夢を見てる?見てない?

画像:こむもな(@komumona_meow)さん

A.レム睡眠中の猫は体の力が抜けてゴロンと寝転がっている。ノンレム睡眠中の猫は首を保持してうずくまるような姿勢で寝ている。

猫が脱力した姿勢で寝ているときは、レム睡眠中だということが分かっています。レム睡眠中は「眼球運動」をしているのも特徴です。まぶたの下で目がキョロキョロと急速に動くため、まぶたがピクピクするのが観察できることもあります。

首の角度を保ったままの睡眠

反対に、首の角度を保ったまま伏せのような姿勢で行儀よく寝ているときはノンレム睡眠中です。ノンレム睡眠中には脳が休みますが、筋肉は緊張状態にあるためこのような姿勢になるのだそう。

ノンレム睡眠の方が深い眠りなのに、リラックスしている姿勢で寝ているときはレム睡眠中なのだと聞くとなんだか逆のような気がしてしまいますよね。

飼い猫が仰向けになってへそ天で寝ているときは、何か幸せな夢でも見ているのかもしれません。

Q6.猫が寝ているときにいびきをかくのは病気?

A.病気のサインである可能性があるため、注意が必要なケースもある。

眠っているとき、寝息と共にいびきをかく猫はそこまで珍しくありません。

いびきは、呼吸によって出入りする空気が気道の狭い部分を振動させることで出る音です。睡眠中の猫は起きているときに比べて鼻腔が狭くなることが主な原因といわれます。

いびきといっても、リラックスした状態で聞こえる「プスープスー」「クークー」「ピーピー」といった小さくて高い音であればあまり心配いりません。

ただし、突然いびきをかくようになったり、気になるほど大きい音や「ズーズー」という低い音のいびきの場合は病気が潜んでいる可能性もあるので注意しましょう。鼻水を伴う、呼吸が苦しそうなども、要注意です。そういったいびきの原因として考えられる代表的な病気は、肥満、鼻炎(鼻づまり)、腫瘍、感染症などです。

また、ペルシャやエキゾチックショートヘア、ヒマラヤン、ブリティッシュショートヘアなどの短頭種は、そうでない猫に比べるといびきをかきやすいといわれています。短頭種は生まれつきマズルから鼻先までの距離が短く、鼻腔が狭いという身体的特徴があるためです。なかでも「短頭種気道症候群」は、「グーグー」や「ブーブー」などの呼吸音が聞こえる短頭種特有の病気です。

飼い猫のいびきが気になるときは自己判断せず、いびきをかいている様子を録画するなどしてかかりつけ医に相談してみることをおすすめします。

Q7.猫が口を開けて寝ていたら起こした方がいい?

口を開けて睡眠中

画像:1103(@izumo.h12130209)さん

A.普段通りの様子なら起こさなくても大丈夫。猫の健康状態や様子を観察し、必要があれば病院へ。

猫は基本的に鼻呼吸をしているため、口を開けっ放しで過ごすことは滅多にありません。そんな猫が口を半開きにして寝ていたら、何かあったのかと心配になってしまいますよね。

猫が口を開けて寝ている場合、単にその子のクセや性格であるケースと、鼻や口などに異変が起きているケースがあります。

猫のなかには、リラックスしきって深い眠りに落ちているときについ口が半開きになってしまう子がいます。子猫やおおらかな性格の猫に多いといいますが、筆者の家族の家で暮らしている成猫のなかにはよく口を半開きにして熟睡している子がいます。確かにその猫は他人がいてもお構いなしでヘソ天をしているし、初めての人が来てもおもちゃで遊ぶような人懐こい性格です。

起きているときには問題なく鼻呼吸ができていて、寝ているときの様子も異常がなさそうであればあまり心配はいらないでしょう。食欲や排泄物、目ヤニや鼻水なども健康に異常がないかどうかのバロメーターになります。

しかし、大きないびきをかいていたり、鼻呼吸がしにくそう、起きているときも口が開いているなどの場合は、何らかの不調を抱えている恐れがあります。主な原因として考えられるのが、鼻炎や鼻づまり、口内炎や歯周病などです。他にも、肺や心臓の疾患が原因で口呼吸になることがあります。

口を開けて寝るのが単なるクセなのかどうか、猫の普段の様子や体調と併せて判断し、気になる場合は早めに獣医師に相談してみましょう。

Q8.よく寝る猫は長生きするって本当?

よく寝る猫は長生きする?

画像:めいchan(@suitanko_meichan)さん

A.良質で適切な睡眠は猫が長生きできる確率を増やすといわれている。

人間と同じように、猫も適切な睡眠をとることで長生きする可能性が高くなるとされています。

通常、野良猫の寿命は3~4年ほどで、長くても5年くらいだといわれています。一方、一般社団法人ペットフード協会が2021年に発表した飼い猫の平均寿命は15.66歳。完全室内飼いの猫の平均寿命は16歳を超えるともいわれています。

野良猫が短命であるのには多くの理由がありますが、たくさんある要因のなかの1つとして、自然界では落ち着いた睡眠を確保できないことが挙げられます。

猫にとって適切な睡眠をとることは、体や脳を休息させ、消化や体力の回復を行い、生きるエネルギーを蓄えるための大切な行為です。睡眠が不足するとストレスが溜まり、免疫力の低下にも繋がるため病気にかかりやすくなります。

「睡眠不足は健康の敵」は、人間だけでなく猫にもいえることなんですね。

一説には、深い眠りであるノンレム睡眠を日常的に3時間以上確保できない猫は寿命が短くなる傾向にあるといいます。飼い猫が安心して毎日ぐっすり眠れる環境を整えて、健康と長寿をサポートしてあげましょう。

Q9.猫だけじゃなく犬や他の動物(生物)も夢を見るの?

猫以外も夢を見る?

A.猫や犬をはじめ、大脳が発達した動物は夢を見ると考えられている。一説には、タコが眠っているときに夢を見ている可能性も示唆されている。

ヒトはレム睡眠中に夢を見るため、同じようにレム睡眠とノンレム睡眠がある動物は夢を見る可能性があるだろうといわれています。

猫以外の身近な動物だと、犬も同様に夢を見ているかのような行動をとることがあります。「ワフッ」と寝言をいったり、眠りながらしっぽを振ったり手足を動かしたりするのは、夢を見ているからだろうというのが一般的な見解です。

レム睡眠は、もともと哺乳類や鳥類など一部の動物だけで発達した特性だといわれていました。しかし近年では、爬虫類や魚類のなかにもレム睡眠とノンレム睡眠のような区別がある生物がいることが分かってきています。

なかでも面白いのが「タコは夢を見るか?」というテーマです。高い知能を持つことで知られるタコは、睡眠中に周期的に体の色が変わることなどからレム睡眠とノンレム睡眠が行われている可能性が示唆されていました。それが近年の研究で、タコにもレム睡眠に限りなく近い状態が存在することが発覚。「ならばタコも夢を見ているのではないか?」という可能性に繋がったというわけです。

猫も人間のように色々な夢を見る、と考えられている

猫の睡眠についてはまだまだ謎な部分も多く、「猫も寝ているときは夢を見ることがあるだろう」というのが現在のところの答えです。

真実は猫のみぞ知るといったところですが、実際に飼い猫の様子を見ていると猫も夢を見ると考える方が自然な気がしますよね。リラックスしきっている寝顔を見ながら、どんな夢を見ているのか想像してみてはいかがでしょうか。

画像:黒岩ヨシコ

loading

関連するキーワード

となりのカインズさんをフォローして最新情報をチェック!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Instagram
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED関連する記事

POPULAR人気の記事

  • Daily
  • Weekly

広告掲載について

NEWS LETTER ニュースレター

Webライター・イラストレーター募集

取材のご依頼や情報提供はこちらから