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押し入れ・クローゼットの湿気対策やってますか?収納スペースにカビが生えないようにする方法を解説

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河野真希

河野真希

家事アドバイザーや一人暮らしアドバイザーとして、さまざまなメディアで暮らしに関する情報を発信。また、料理家として『料理教室つづくらす食堂』も主宰するなど、幅広く活躍している。

押し入れ・クローゼットでカビが発生

押し入れやクローゼット内でカビが生えてしまった!という経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。湿気がこもりがちな押し入れやクローゼットなどの収納スペースは、正しく湿気対策をしないと、大切な洋服やカバン、布団などにカビが生えてしまうことがあります。

そこで、家事のプロとして書籍やメディアで活躍中の家事アドバイザー・河野真希さんに、正しい押し入れ・クローゼットの湿気対策やおすすめグッズについて教えていただきました。

押し入れ・クローゼットのカビの原因は?

カビ菌は目に見えないほどの小ささですが、実は家じゅうに漂っている胞子。条件が揃ったときに、カビが活発に繁殖します。その条件とは以下の3つです。

【気温】 気温20〜30度は、カビが最も活動的になり、繁殖しやすい

【湿度】 湿度60%を超えると徐々に活発になり、湿度が上がるにつれて繁殖スピードが上がる

【汚れ】 皮脂や汗、ホコリなどの汚れはカビの栄養源になる

この3つの条件の中で、一番対策しやすいのは「湿度」です。除湿をすることでカビの発生を防ぐことができます。また「汚れ」は、収納時の工夫や定期的なお手入れで対策しましょう。

カビに注意するべき時期は?

梅雨のシーズンは雨で湿度が高い日が続き、カビが生えやすくなります。同じく、気温が一気に下がったり、秋雨が続く秋も注意が必要です。

また、夏に使っていたエアコンは、ホコリやダニなどの汚れがたまり、カビが繁殖している可能性が高いです。秋の間にきちんとエアコンの手入れをしていないと、冬に再び稼働したときに、カビの胞子が家中に広がってしまうことも。さらに、冬はストーブやヒーター、加湿器など水蒸気が発生する家電を稼働させることも多く、室内の湿度が上がりやすくなります。

このようにカビが活発に繁殖する条件は、時期を問わず、揃うことがあります。

河野さん

カビのシーズンは「梅雨」というイメージがあると思いますが、1年中注意が必要なんです。

カビが発生しやすい家とは?

カビの生えやすさには、家の構造も関係しています。地面に近い一階の部屋、外気との寒暖差が出やすい角部屋、日当たりが悪く湿気がこもりやすい北向きの部屋は要注意です。

結露
押し入れ・クローゼットなどの収納内は閉めっぱなしになるため、空気がこもりやすく、湿気が停滞するため、カビにとっては繁殖しやすい環境です。

押し入れ・クローゼットのカビの原因1: 洋服や布団をすぐしまう

クローゼット

1度着た洋服や、使った布団をすぐに収納の中にしまうのはNGです。洋服や布団は汗などの水分を含んでいるので、収納内の湿度が上がります。さらに、皮脂やホコリはカビの栄養になります。

洋服を収納するときの注意点

見た目では汚れは見えませんが、1日着た洋服には汗や皮脂、ホコリなどでしっかり汚れています。毎回洗濯するものは、きれいに洗濯し、しっかりと乾かしてから収納にしまってください。

冬物などで毎回洗濯しない洋服は、収納にしまう前に1日陰干してからしまうのが理想です。また、冬物のアウターはブラシなどで汚れを払ってから一晩陰干しし、湿気を飛ばしてから収納へ。シーズンオフには、必ずクリーニングに出しましょう。

河野さん

雨に濡れてしまったアウターや雨具は、よく乾かしてから収納しましょう。

布団を収納するときの注意点

布団は、毎朝30分くらい掛け布団を上げてから押し入れの中へ。もし余力があれば、ソファなどの上にかけて、湿気を飛ばしてから収納しましょう。窓辺で干すことが望ましいです。さらに、2週間に1回天日干しをしてください。

手軽に使える「布団乾燥機」もおすすめ。布団にノズルを差し込んでスタートするだけで簡単に布団を乾燥することができます。ダニ対策にも効果的です。

河野さん

布団乾燥機は靴の乾燥機能などもついているので、1家に1台あると便利ですよ。

また、フローリングに直接布団を敷いている場合は、特に注意が必要です。フローリングには通気性がほとんどなく、寝ている間にかいた汗が布団の下に溜まって、カビが発生しやすくなります。

畳の方が通気性はありますが、だからと言って布団の敷きっぱなしはやめましょう

畳の方が通気性はありますが、だからと言って布団の敷きっぱなしはやめましょう

押し入れ・クローゼットのカビの原因2: ものを詰め込みすぎている

収納内にものを詰め込みすぎてしまうと、風通しが悪くなって、湿気が溜まりやすくなり、カビが繁殖しやすくなります。

クローゼットに衣類が詰め込まれている

衣類が詰め込まれていると、風通しが悪くなる

収納するときにカビを防ぐコツは“8割収納”

ものが密着しないように、収納量を内容量の8割に留めることが大切です。もし収納内に収まらない場合は、思い切って断捨離を行いましょう。

クローゼットの8割収納

河野さん

8割収納を目指せば、カビ対策になるだけではなく、クローゼットの使い勝手も良くなりますよ。

押し入れ・クローゼットのカビの原因3: ものを長らく入れっぱなしにしている

衣類や布団などを長期間入れっぱなしにしていると、空気中の水分をどんどん吸い取み、カビの原因になることがあります。こまめに換気をして、湿気がこもらないようにしましょう。

また、ものの出し入れをしないと、ホコリなどの汚れが溜まっていることにも気づきにくくなります。普段は使っていない来客用の布団なども、定期的に取り出して収納内のお手入れを行ってください。

湿気は「下」と「四隅」にたまる!

湿気を含んだ空気は重いので、収納内の床や中板、引き出しの下段、四隅などに溜まります。革製のカバンなどを収納内の床に置いている人も多いと思いますが、湿気を含みやすいので注意してください。

風通し

河野さん

次は、除湿剤などのアイテムを使ったカビ対策をご紹介します。収納内の湿気を取り除いてくれる除湿剤や家電をうまく活用して、カビの発生を防ぎましょう!

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