更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬が健康で長生きするために大切な2つのポイントをご存じですか?成犬期になると愛犬との生活にも慣れ、ついチェックをおろそかにしがちですが、今回は簡単にこの2つのポイントをチェックできる方法をご紹介します。
目次
- 絶対に気をつけたい「歯周病」と「肥満」
- 【ポイント1】歯磨きと日頃のチェックを欠かさない
- 【ポイント2】肥満度を◯◯だけでチェックする!
絶対に気をつけたい「歯周病」と「肥満」
日常のチェックがとても大切になってくる「歯周病」と「肥満」。ついおろそかになっているかたも多いでしょう。しかし、成犬期にこの2つをしっかりとケアしてあげることが、愛犬の健康長寿につながるのです。
「歯周病」は進行すると歯槽骨(しそうこつ)が溶かされてしまい、歯がグラグラになり、最終的には抜け落ちてしまいます。硬いものが食べづらくなったり、食欲が落ちたりするだけでなく、歯周病菌血管に侵入し、心臓病などの病気につながることもあるとされています。
また、「肥満」になると、関節や心臓、呼吸器などに負担をかけてしまうほか、糖尿病や高脂血症(こうしけつしょう)、膵炎(すいえん)などの病気に関わるともいわれています。思うように動けなくなることから運動不足になり、ますます健康に悪影響を及ぼす危険も。
愛犬がシニア期に向けて元気に過ごすためにも、健康チェックをしっかりと行っていきましょう。
【ポイント1】歯磨きと日頃のチェックを欠かさない
「歯周病」にならないためには、愛犬の口の状態を毎日チェックしてあげることが大切です。毎日の歯磨きに加えて歯肉に赤みがないか、腫れがないかも確認し、赤みや腫れを見つけた場合は一度動物病院で診察を受けましょう。子犬の頃から歯磨きに慣れさせ、成犬になっても歯磨きを習慣にすることがとても大切です。
【ポイント2】肥満度を◯◯だけでチェックする!
肥満度を調べるために、愛犬の体重とセットで、体をさわることでも愛犬の肥満度をチェックできます。
まず、両手で肋骨部分をさわったときに皮膚を揺らすことなく肋骨を感じることができ、なでるように首から腰に向かって背骨をさわったときに背骨を感じることができたら、理想体型の範囲内といえます。また、横から見たときに腰にくびれがあり、上から見たときに肋骨の後ろにくびれがあれば理想の体型といえるでしょう。
さわったときに肋骨や背骨を感じにくい、くびれが少なくなってきた場合は肥満傾向です。運動量や食事内容を一度見直しましょう。肥満にさせないことが大切ですが、愛犬が肥満傾向なら、犬のダイエット用のフードやおやつなどを試してみてもいいでしょう。動物病院にダイエットの相談をするのもひとつの手です。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。