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【車のシートカバー】なぜ「防水」全盛のなか「吸水」が支持を得たのか?

メーカー

中島圭一

中島圭一

株式会社ボンフォーム商品本部企画課次長。1977年生まれ。2001年入社。

車のシートカバーは「防水」一辺倒だった

ボンフォームシートカバー群

多種多彩なシートカバーを開発している株式会社ボンフォーム

車のシートカバーは防水一辺倒。水を弾く方向性だけに偏っている。

カーインテリアの総合メーカーで岐阜県に本社を置く株式会社ボンフォームは、この事実に気が付いて車のシートカバーに初めて吸汗速乾素材を使用したメーカーだ。商品本部企画課次長の中島圭一さんは同社の水分を吸う車のシートカバー「ファインドライ」についてこう説明する。

「販売実績としては昔も今も、簡易型の防水シートカバーが圧倒的なシェアを誇っています。そこに一石を投じるべく開発したファインドライは、汗などの水分を吸い取ってすぐ乾くのが特長です。いつでもベタつかずサラッとしているので、爽快で快適なところをご支持いただいています」

取り外しや装着時の手間が気になるが、被せるだけなのですぐに付け外しができる。特殊シートや特殊ヘッドレストといった例外を除くと、ほとんどの車のシートに装着可。また、丸洗いができるのもありがたい。こちらリリースされたのは2017年の春。新発想のシートカバーは一体どんな背景で誕生したのだろうか。

開発のヒントはスポーツウェアにあった

シート吸収イメージ

吸汗速乾素材の採用で素早く吸収し乾燥させる

開発の背景には、防水のシートカバーが好調で各社が様々なデザインの商品を発表、類似品も出回って防水系の商品の市場が飽和していたことがあった。中島さんは当時を振り返る。

「弊社も防水系のアイテムには注力していましたが、やはりそれだけで差別化することは難しくなっていました。そこで、私たちは防水というキーワードのほかにユーザーが求めている機能や、そもそもどんなユーザーが市場にはいるのか?ということをゼロベースで考えました」

そんなタイミングで大きなヒントとなったのが、スポーツ分野の衣料だった。当時、衣類の分野ではファストファッションブランドを中心にドライ系のインナーが人気を博しており、スポーツ分野でもドライ機能が消費者から支持されていた。

「付け外しが簡単なシート形状だからこそ、汗を素早く吸って洗うことができればシートを常に清潔に保てますよね。そこで、防水シートカバーとは真逆の吸水という発想に至ったのです。ただ、水を通さない商品が主流のときに水を通すアイテムは当初、社内であまり反応がよくありませんでした」

通気性抜群のメッシュ素材グッズも同時発売

ボンフォーム本社外観

岐阜県南西に位置する安八郡に本社と工場を構える

社内だけではない。得意先に説明しても意見は真っ二つに割れた。

「議論でよく出てきたのが、シートカバーを洗う人なんてどれだけいるのだ?というものです。目標価格やデザインにおいても正解がどこにあるのか掴めず、非常に悩んだことを昨日のことのように覚えています」

社内の稟議を通すのは難しかったが、最終的に無事に通った。これは株式会社ボンフォームがチャレンジに寛容な気風を持っていたことが大きかったと中島さんは話す。

「反対意見はたくさん出ましたが、最後はやってみようということに。結果、同時に発売した通気性抜群のメッシュ素材を使ったファインデオとともに多くの方に支持されました。このシートカバーでの実績をベースに、クッションなどへの商品展開を行いました。防水一辺倒だったラインナップに違いを加えることができたと自負しています」

同時リリースのファインデオは、抗菌防臭加工を施していたところもポイントだった。2020年以降、コロナ禍のなかで抗菌商品へのニーズの高まりを受けて、クッションやハンドルカバーなど様々な商品に抗菌加工を施すことに。ファインデオはその先駆けとなったのだ。

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