【2023年お正月プレゼント】自宅で簡単! キノコの栽培キットを使った育て方
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車を長く使用していて、次第にカビ臭いような、すえたような、イヤな臭いが気になりだした経験はありませんか? 車は密閉空間なだけに、いったん臭うようになると換気程度では解決できず、臭いはさらに悪化してしまうことも。
また、その臭いの元のせいでカビや雑菌が繁殖しはじめると、身体に悪影響が出る恐れもあります。たかが臭いですが、健康のためにも早めの対処が欠かせません。
今回は、そんな車内の臭いにお悩みの人のために、臭いがなぜ発生するのか、また臭いの原因別の対処方法や、すぐに使える便利な消臭グッズ、さらにそもそも臭わないようにするためのコツまで、臭い対策に役立つさまざまな情報をご紹介します。
車のイヤな臭いの原因は、いったい何なのでしょうか。考えられる主な原因と解決方法を紹介します。
車内の気になる臭いの中でも代表的なものといえば、エアコンからのカビ臭さやホコリ臭さでしょう。これは結露などによってエアコン内に発生したカビや、花粉などによってフィルターが詰まったことが主な原因とされています。
悪臭の元となるカビや汚れを取り除くには、エアコン内部のクリーニングや、フィルターの掃除・交換が必要です。意外と知られていませんが、車のエアコンフィルターも簡単に取り外せるので、汚れのチェックとフィルターの交換が可能なのです。
人の汗や体臭、香水なども臭いの原因です。夏場、汗をかくとシートにはその汗が染みこみます。皮脂や汚れを含んだ汗、香水がシートに付着すると、それをエサにして雑菌がシート上で繁殖してしまいます。
一度染みついた汗や汚れは、スチームクリーナーや消臭剤、重曹などを使用して、シートの表面だけでなくクッション内部まで掃除する必要があります。
車内に持ち込んだ飲食物の食べこぼしなども臭いの原因です。こぼしてもすぐに掃除をすればよいのですが、そのまま放置しているとダニや雑菌を繁殖させ、やがて悪臭の発生につながります。車内で食事をするときは、こぼれにくいものを選ぶことや、ビニール袋などで覆ってから食べるなどの注意が必要です。
もし、飲み物などがシートやフロアマットに染み込んでしまったら、専用の洗剤やスチームクリーナーなどを使ったクリーニングが必要となります。後回しにすると、臭いの原因になるだけでなくシミもできてしまうので、できるだけ早めに対処しましょう。
最近は喫煙する人も減っていますが、タバコも気になる臭いの大きな原因です。タバコの煙にはアンモニアやニコチン、タール、アセトアルデヒドなど、悪臭の原因となる成分が多く含まれています。
車内で喫煙すると、タバコの成分が煙となって充満し、シートや天井、フロアマットの繊維や、エアコン内部のフィルターなどにまで染みついてしまいます。
また、煙がヤニとなってウインドウや内装パーツにこびりつくと、それもイヤな臭いの原因となります。完全に取り除くには車内の隅々まで徹底的に掃除するしかなく、消臭剤などで対処するのは難しいでしょう。エアコン内部などのクリーニングも必要となります。
ペットも気になる臭いの原因となります。普段からシャンプーなどの手入れを入念にしてあげていても、やはり動物には独特の臭いがあります。普段、動物と触れ合うことのない人にとっては、ペットが車内にいるだけでその臭いが気になる場合もあるのです。
また、犬や猫などの体毛の多い動物はどうしても毛が抜けてしまいますし、車内で動きまわれば皮脂や唾液、ときに排泄物がシートやフロアマット、荷室のカーペットに付着してしまいます。それらも臭いの原因となるでしょう。
少しでもペットの臭いを感じたら、すぐに掃除しましょう。掃除機や粘着カーペットクリーナー(コロコロ)で抜け毛を取り除き、水拭きで生地の表面の汚れを拭き取ります。
シートなどに臭いの原因の汚れが染みついてしまった場合は、スチームクリーナーを使用するか、専門の業者に本格的なクリーニングを頼むのがよいでしょう。
土足で踏みしめるフロアマットは、汚れやすく、掃除もあまりされないので臭いが発生するポイントです。雨の日は濡れた靴で踏みしめられるため湿気がこもりやすく、カビや雑菌、ダニなどが非常に繁殖しやすい場所といえるでしょう。
また、毛足の長いマットは汚れが奥につまるので、はたいたり、ハンディタイプの掃除機をかけたりした程度では汚れを取りきることができません。
フロアマットはいったん取り外し、天日でしっかり干してダニや雑菌などをある程度除去してから、丹念に水洗いしましょう。汚れがひどい場合は、フロアマット専用のシャンプーなどで洗います。
もし、近くのコイン洗車場などにフロアマット洗い機があれば、そちらを使ってみてもよいでしょう。これなら手間もかかりません。
いずれにしても、洗い終えたらしっかりと天日干しをして乾燥させることが重要です。水分が残っているとカビが発生する原因となり、かえって悪臭が発生しやすくなります。完全に乾いてから車内に戻すようにしてください。
車内の臭いが原因で、具合が悪くなったり病気になったりしてしまう可能性もあります
車内で好ましくない臭いがしているということは、間違いなくそこに汚れや雑菌、カビやダニといった、臭いの原因があるということです。
たとえば、エアコンの臭いを放置しておくと、内部でカビが増殖します。それらが漂った車内の空気を吸うことで、最悪の場合、呼吸器系に疾患が生じる可能性があります。また、ホコリや花粉、ダニはアレルゲンであるため、人によってはアレルギー症状が出てしまいますし、アレルギーがなくても、ダニによって肌にダメージを受けてしまうことも。
さらに、自分はその臭いに抵抗がなくても、同乗者は不快に思っているかもしれません。臭いがストレスとなって車酔いにつながることもあります。
いずれにしても、イヤな臭いがするということは、車内が不潔な状態になっているということ。気分もよくありませんし、健康への影響なども考慮して、速やかに掃除をして車内の臭いを取り除くのが賢明です。
では、車内の臭いを取り除くにはどうしたらよいのでしょうか。効果的な車の消臭方法を紹介していきます。
とにかく最初にすべきことは換気です。車内の空気と車外の新鮮な空気を入れ替えて、こもった臭いを外に出してしまうのです。車内での飲食などが原因で臭いが充満していただけなら、換気のみで解決する場合もあるでしょう。
車内の換気をしても臭いが残っている場合は、実際に掃除して物理的に臭いの原因を取り除く必要があります。車内に掃除機をかけて、目に見えるゴミや食べこぼしを吸い取りましょう。
大きな汚れが取り除けたら、シートや内装パーツに付着した、臭いの原因となっている汚れを水拭きしましょう。繊維くずの出る雑巾やタオルなどは使わず、水拭き用のダスターや、シートやインテリア専用のクリーナーなどを使うのがおすすめです。
また、シートの生地の汚れ落としや臭い取りに「重曹水」を使用するというのもおすすめです。
重曹水は弱アルカリ性で、皮脂や化粧品、食べ物のカスといった酸性の汚れを中和して消臭するのにとても効果的です。
重曹の使い方は簡単です。まず、バケツに水を溜め重曹を溶かします。そして、その水溶液にダスターなどを浸してよく絞り、シートなどを拭きます。
スプレーボトルに重曹水を入れ直接スプレーしてから、乾いたダスターで重曹水ごと汚れを拭き取ってもかまいません。重曹水を作る際は、水100mlに対して重曹小さじ1杯(5g)を目安に、だいたい5%の濃度で混ぜるとよいでしょう。あまり濃くしてしまうと、乾いた後に重曹が残って白い跡になってしまうので注意してください。
重曹水で水拭きするのがおすすめです
シートやインテリアを掃除しても臭いが取れない場合は、原因がエアコンである可能性が高いです。車種にもよりますが、多くの場合、エアコンのフィルターは助手席のグローブボックスの奥に設置されています。グローブボックスを外してから中のフィルターを取り外し、汚れが詰まっていないか確認してみましょう。
汚れたフィルターは掃除できないため交換が必要です。純正のエアコンフィルターのほとんどは、洗浄ができるような構造になっていません。そのため水洗いなどをしても汚れを落とせないどころか、フィルターとしての機能を損ねてしまう可能性もあります。
また、表面のホコリをエアダスターなどではらってもフィルターに詰まった汚れは取り切れないので、1年に1回を目安に交換するのがよいでしょう。車種専用のエアコンフィルターは、自動車ディーラーなどのほか、ネット通販などでも購入が可能です。価格も1,500~3,000円程度とさほど高価ではないので、まめな交換がおすすめです。
車のエアコンのフィルターは手洗いせず、新しいものに交換しましょう
フィルターを交換しても臭いが取れない場合は、エアコン内部のエバポレーターにカビが発生している可能性があります。
エバポレーターは、湿気を含んだ外気を冷媒(エアコンガス)によって冷やしている部分です。そのため湿気がたまりやすく、カビも発生しやすいのです。
エアコンの吹き出し口にスプレーする専用クリーナーや、エアコン内部に薬剤を循環させるスチーム消臭剤などを試してみてください。わずかなカビであれば、これで消臭できる可能性があります。
しかし、これらを試しても臭いが取れない場合は、エバポレーターを直接掃除することになります。その場合、エバポレーターに専用洗浄剤を噴射して洗浄することになるのですが、ダッシュボードなどの分解が必要となり、技術をもたない素人が作業するのは難しいでしょう。専門のクリーニング業者に任せるほうが安心です。
掃除やエアコンのクリーニングをしても、染みついた臭いがどうしても気になるという場合は、空気清浄機や消臭剤、芳香剤などを試してみるのもおすすめです。
車載用空気清浄機はディーラーオプションなどでも用意されていて、カップホルダーに設置できるコンパクトタイプのものも販売されています。臭いを取るだけでなく空気をきれいにしてくれるので、花粉や気になるウイルス対策にも効果が期待できます。
自分でいろいろ試してもみても、イヤな臭いがどうしても取れないという場合は、洗車ショップやカークリーニング専門店、自動車ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店などの車内クリーニングサービスの利用を検討しましょう。
費用はかかりますが、業務用の機械や洗浄剤を使いながらプロの手によってクリーニングを行うので、素人では取り切れない悪臭や汚れを消し去ることが可能です。
車内クリーニングの費用は、業者や扱う車種、車のコンディション、メニューなどによって異なります。大手カー用品店のピットサービスでは、軽自動車で3,000円~、大型のミニバンやSUVで 5,000円~が一般的です。時間は、汚れが軽度であれば30分程度、ひどい場合は少なくとも2~3時間かかります。また、クルマのコンディションによってさらに追加費用が請求されることもあります。
洗車専門店に車内クリーニングサービスをお願いすると、シートの取り外しなども行ったうえで徹底的に掃除してもらえますが、費用は軽自動車で1万円~、大型ミニバンや高級車なら10万円以上と相当かかります。あらかじめ予約が必要ですし時間も1~4日かかるので、少しハードルが高いかもしれません。
喫煙車両のタバコ臭を取りたいという場合、さらに費用はかさみます。カーペットやシート、フロアや天井にエアコン内部まで、隅々にわたる徹底的なヤニ取りクリーニングが必要となり、消臭作業だけで1万5,000~10万円といった高額な費用がかかります。時間も1~3日は見ておいたほうがよいでしょう。ただし、そのぶん効果は期待できます。
いずれにしても、車のコンディションによって料金や時間は大きく変わってくるので、利用する前に見積もりなどをお願いして、どれくらいかかるのか確認してから利用するとよいでしょう。
車の臭い対策として、市販の消臭剤や芳香剤を使うという選択肢もあります。それぞれ、使用する際の注意点を見ていきましょう。
車内用の消臭剤は、さまざまなものが売られています。ダッシュボードやシート下に置くタイプ、エアコン吹き出し口取り付け型や吊り下げ型、スチームタイプ、そして手軽なスプレータイプなど、使いやすそうなものや好みのものを試してみましょう。
ただ、家庭用のスプレー消臭剤を車内で兼用するのは避けたほうがよいでしょう。特に夏場は、家庭用の消臭剤を車内に置いておくと、高温でボトル内の成分が変質したり気化したりしてしまう可能性があります。また、スプレーしてもすぐに成分が蒸発し、消臭効果が十分に得られないこともあるようです。車内の高温にも対応可能な、車専用のものを使いましょう。
臭いを消すのではなく、良い香りで車内を覆い、イヤな臭いが気にならないようにしてくれる芳香剤。置き型、吊り下げ型、エアコン吹き出し口に取り付けるタイプ、シガーソケットに取り付ける電子式タイプなど、さまざまな種類があります。
車種を問わず簡単に使用できますが、注意すべきなのが、香りには好みがあるということ。自分には好ましい香りでも、家族や同乗者は苦手ということもあります。そのため、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
また、芳香剤はあくまで臭いを良い香りで上書きするもので、消臭効果には期待できません(消臭効果を有した芳香剤もあります)。イヤな臭いをきちんと処理しないまま芳香剤を使用すると、良い香りとイヤな臭いが混ざり、かえって悪臭になることもあります。芳香剤を使用する場合は、できる限り車内の掃除をしてからにしましょう。
車内をしっかりクリーニングしたら、以後は臭いが発生しないよう、気を付けて車に乗るようにしましょう。
たとえば、できるだけ臭いの原因となるものは車内に持ち込まないほうがよいでしょう。特に、臭いの強い食べ物や飲み物などには注意が必要です。そのほかにも濡れたアウトドアグッズなどを乗せるときには、密閉できるケースなどを使うように気を付けましょう。
また、ペットを乗せるときには、シートやフロアにペット用ドライブシートを敷く、専用のケージを使い車内を歩き回らせないようにする(ペット用シートベルトやリードで繋がずに、自由にさせるのは、ドライバーの視界や運転を妨げるので違反となります)など注意をしてください。
もし、不注意で車内が汚れてしまったら、その都度こまめに掃除をして、車内に臭いが染みつかないようにすることも大切です。
さらに、消臭効果の期待できる車載アイテムなどを取り入れてみるのもよいでしょう。炭には消臭効果があるのでおすすめです。
せっかく車内を掃除してイヤな臭いを取り除いても、日ごろから車内環境を清潔に保つように気を付けていないと、ちょっとしたことで臭いはすぐに発生してしまいます。
大切なのは、とにかく車内に臭いが発生するような環境を作らないこと。まめな車内清掃を心がけ、汚れたらすぐに掃除する。消臭剤や掃除道具を常備しておき、「車内が汚れたかな?」と感じたらすぐに対処する。そういった行動を心がけていれば、臭いによる不快感やトラブルは間違いなく防げるはずです。