リンクをコピーしました

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • もっと見る

最強「スポンジ博士」直伝! スポンジの使い方と大掃除活用ガイド

調べてみた

原井 敬

原井 敬

スリーエム ジャパン株式会社 ホームケア&CHC技術部スペシャリスト。2000年慶應義塾大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻修士課程修了。2000年スリーエム ジャパン株式会社入社。テープ接着剤技術部の開発担当を経て、ホームケア&CHC技術部にてスコッチ・ブライト™製品の開発・改良に携わる。

スポンジ博士に聞く、大掃除のスポンジ活用方法

年末のキッチンやお風呂周りの大掃除に向けて、大活躍間違いなしのアイテム「スポンジ」。

ただ、一概にスポンジといっても、ネットで包まれたものや緑色の不織布を貼り合わせたもの、金たわし、メラミンスポンジなど様々な種類が存在する。

スポンジは身近にあるアイテムにも関わらず、それぞれのスポンジの用途や正しい使い方を理解していない人は意外と多い。

スコッチ・ブライト™のロゴマーク

スポンジ製品の代表格として知られる「スコッチ・ブライト™」を製造販売するスリーエム ジャパン株式会社に“スポンジ博士”がいるとの情報を聞きつけ、話を伺うことにした。

学んでおきたいスポンジの基礎知識から、博士のスポンジ偏愛歴、毎日の家事や大掃除に役立つスポンジの活用方法や同社が誇る秀逸商品まで、全国の主婦(主夫)たちに役立つ情報をレクチャーしてもらう。

スポンジの歴史

スポンジに囲まれる原井さん

大量のスポンジに囲まれながら笑顔で出迎えてくれたのは、同社ホームケア&CHC技術部にてスコッチ・ブライト™製品の開発・改良に携わっている原井敬さん。せっかくスポンジ博士とも呼ばれるすごい方に会えたのだから、スポンジの派生から聞いてみることにした。

「古くは原始農耕時代に『わら』を使って農具の汚れを落としていたところが始まりです。江戸時代になると『わら』『シュロ』『やし』などを使って陶器を洗うようになり、明治時代後期からは『わらだわし』というものが使われ、そこからだんだんスポンジというものが普及し始めました」

意外にもスポンジの歴史は、遥か遠い昔にも遡る。原始農耕時代はもちろんのこと、そこからしばらくの間、“植物繊維のスポンジ”を用いて物を洗っていた期間が圧倒的に長いのである。一般的にイメージされる化学繊維が用いられたスポンジが世に出回るようになったのはいつなのか。

「不織布のナイロンたわしは1958年に米国スリーエム社にて発売されました。弊社日本法人では1963年に、米国スリーエム社から輸入する形で発売され、私たちに馴染みのあるウレタンスポンジが不織布に貼り合わさった形で発売されるようになったのは1966年からです」

製品によって洋服の色が変わるスミちゃん

製品によって洋服の色が変わるスミちゃん

1982年に6万通の公募の中から愛称が決められたという「スミちゃん」という名前のエプロン姿の女の子、おそらく誰もが一度は目にしたことがあるキャラクターだ。(スミちゃんという名前が決まったのは3代目のとき)

約60年間の任務を終え、2021年に卒業することとなったスミちゃん

約60年間の任務を終え、2021年に卒業することとなったスミちゃん

スコッチ・ブライト™製品のパッケージに、初代から5代目まで姿を少しずつ変えて登場している。そんな大衆に愛され続けた彼女も、2021年に役目を終えて卒業する運びとなった。

スポンジの種類や素材について

スポンジについて解説してくれる原井さん

スポンジと呼ばれるものには大まかに10種類ある。この10種類の特徴や用途を正しく理解すべく、博士にレクチャーしていただいた内容をまとめたものは以下の通りである。

10種類のスポンジの特徴と用途

10種類のスポンジの特徴

10種類のスポンジの特徴

・貼り合わせハード

焼き焦げたコゲがついた鉄鍋などに使用。不織布面でコゲを落とし、スポンジ面は洗剤の泡立てやデリケートな食器洗い向き

・貼り合わせソフト

握りやすく、キズをつけないソフトなタイプの不織布なので食器全般に適している。調理器具などの汚れのこびりつきを落とすのに〇

・ネットスポンジ

柔らかい素材で、グラスや食器やプラスチック容器などに追従しやすく、油汚れ落としに向いている

・スポンジ単体

銀食器やデリケートな素材のもの

・不織布

スポンジとの貼り合わせがないので泡立ちはイマイチだが、焦げ付きの汚れ落としに最適

・かめの子

ざる洗いや食材の泥、まな板

・スパイラル

鉄鍋の焦げや五徳の焦げ 

・スチールウール

基本的にはスパイラルと用途は同じだが、より細かいところを洗うのに良い

・メラミン

シンク周りや茶渋

・柄付たわし

水筒用のボトル洗いや排水口を洗うブラシなどに使われる

「市場に出回っているのは、貼り合わせスポンジとネットスポンジが約7割を占めていて、よくこの2種類の使い分けに困る方がいます。前者はコシがあってしっかりとした握り心地でコゲ・こびりつき・茶渋汚れ向け、後者は柔らかいのでグラスやプラスチック容器にも追従しやすく、油汚れ向けです」

ちなみに博士が家で愛用しているのは『ハイブリッド』、一家に一つ置いておくならば、ハイブリッドの性能を持ちながらも泡立ちの良さが更に加わった『プレミアム』も捨てがたい。

スポンジの正しい使い方(使い分け・保管・交換)

貼り合わせソフトタイプの交換時期目安 新品 (左)、替え時 (右)

貼り合わせソフトタイプスポンジの交換時期目安

現代社会においてデイリーユースされているスポンジだが、意外とその正しい使い方や保管方法を知らない人は多い。どれくらいの期間使い続けていいものなのか、巷で耳にする“スポンジに泡を残したままにしておくと衛生的”という説は果たして正しいのか―。これを機に素朴な疑問を解決しておきたい。

「スポンジの汚れや匂いが気になったら換えるというのも一つのサインです。他には毛玉がぼこぼこになってきたり、ネットタイプであれば繊維のほつれや破れが目立ち始めたりすると換えるべきでしょう。期間でいうと3週間~1か月が目安ですね」

ネットスポンジタイプの交換時期目安 新品 (左)、替え時 (右)

ネットスポンジタイプの交換時期目安 新品 (左)、替え時 (右)

それではスポンジに泡をつけたままの保管が衛生的、という説の真偽はいかに―。

「食器を洗い終わったら都度汚れを落としてしっかり泡をすすいで水を切り、接着面積が少なくなるよう縦に置いて風通しの良いところで保管することがおすすめ。スポンジを清潔にし、乾きやすくすることで菌も繁殖しづらくなります。水を切る際には、スポンジが傷んでしまうのでねじ切らないようにしてください」

博士のスポンジ偏愛歴

原井さんがスポンジ博士と呼ばれるようになるまで

もともと化学系専攻で高分子を研究しており、大学院卒業後の2000年にスリーエム ジャパンに入社したという原井さん。一体どんな軌跡を経て、スポンジ博士と呼ばれるまでになったのかを伺ってみた。

「初めはテープ接着剤技術部の開発に携わっていました。実は接着剤の技術って、スポンジ開発にも通じるものがあるんですよ。そういった背景もあって2007年に今の部署に異動となり、そこから13年近く現職に就いています。意図してスポンジ博士になったというより、気づいたら自然と周りからそう呼ばれるようになっていました(笑)」

紙粘土を使ってスポンジの握り方を検証する実験

紙粘土を使ってスポンジの握り方を検証する実験

スポンジ博士と呼ばれるようになるまで無意識にその道を究め、生涯で手にしたスポンジの数は約6500~7000個くらいだという。スポンジのサイズを再現した紙粘土を使って、スポンジの握られ方を検証してみたり、一日中泡を立たせ続ける実験をしたり、なかなか地道な作業も今までに多く経験してきている。

「不思議なことに、こんなにたくさんのスポンジを触って実験してきているけど手荒れをしたことは一度もありません。ただ、泡立てすぎて手が震えたことはあります(笑)」

loading

関連するキーワード

となりのカインズさんをフォローして最新情報をチェック!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED関連する記事

POPULAR人気の記事

  • Daily
  • Weekly

広告掲載について

NEWS LETTER ニュースレター

Webライター・イラストレーター募集

取材のご依頼や情報提供はこちらから