埼玉県平野部なぜ暑い? 熊谷地方気象台と熊谷市長に聞いてみた
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網戸の色は黒かグレーが当たり前、と思っていませんか?
日本の家屋のほとんどの網戸の色が黒かグレーなので「網戸の色を変えられる」という発想がないかもしれませんが、網戸の色は自由に選ぶことができるのです。
実際、網戸の色を変えるだけで部屋の印象は驚くほど変わります。
黒の網戸は光の反射を受けずに外がはっきり見えるし、グレーの網戸は光をやや反射して外が見えにくくなります。
そうした網戸の色は黒とグレーが大半を占める中、今年カインズが第3の選択肢として提案するのが「白い網戸」です。
実は、白い網戸には防犯に役立つ目隠し効果や白基調の内装とのバランスの良さなど、メリットがたくさんあります。
白い網戸の「使いやすさ」や「他の色との違い」について、カインズの網戸を担当しているバイヤー簾野祐司に聞いてみました。
簾野祐司
カインズ プロ事業部 PROツール部 網戸担当バイヤー
店舗での経験を経て金物担当バイヤーに着任。網戸を担当することになってから6年。汚れや破れがなくても年に数回は自宅の網戸を張り替えています。新商品を試すのは自宅から。
カインズがなぜ白い網戸を開発したのか? この謎を解き明かす前に、まずは網戸のルーツを振り返ります。
網戸の起源は小さな虫の侵入を防ぐ「蚊帳(かや)」と言われています。布団の周りを囲んで使っており、蚊帳の色は緑色が一般的でした。
網戸が一般家庭で使われ始めたのは、アルミサッシが流通した1960年代以降のこと。『涼しそう』などの理由で、当時の網の色は青色が主流でした。
それから1997〜1998年にグレーの網戸が流通し始めます。大きな要因は、網戸ネットの素材がPVC(ポリ塩化ビニル)から、PPポリプロピレンに変わったことです。
「当時のことを知るメーカー担当者に聞いたところ、『汚れにくい』などの理由でグレーの網戸ネットを作り普及していったそうです。また、黒色の網戸ネットが流通していった背景には、当時のメゾネット物件の網戸が、サッシの茶色に合わせて黒色に統一されたことが影響しています」と簾野は振り返ります。
つまり、黒やグレーの網戸が一般化した背景には、メーカー側の都合があったのです。