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目次/ INDEX
ペットリスとして代表的な一種であるリチャードソンジリス。輸入禁止になったオグロプレーリードッグに似ていることから人気が出たのが始まりですが、コミカルで愛嬌たっぷりな姿にハマる飼い主さんが続出し、いまや唯一無二のポジションを獲得しているといっても過言ではありません。
そこで今回は、リチャードソンジリスの上手な飼い方を紹介します。お世話がしやすいリスではありますが、性格は野性味が強く、神経質な面もあるため仲良くなるにはコツが必要です。「鳴き声はうるさい?」「発情期は凶暴になる?」といった何気な疑問・不安にお答えするQ&Aもまとめましたので、これからリチャードソンジリスを飼いたい方はぜひ参考にしてください。
学名 | Urocitellus richardsonii |
別名 | フリッカーテール |
分類類 | ゲッ歯目 リス亜目 リス科 ジリス属 |
原産 | カナダ〜北アメリカ |
生活様式 | ・単独行動を好む ・昼行性 |
大きさ | ・体長:約30cm ・尾:4〜5cm ・体重:約300〜500g |
性格 | ジリスのなかでは神経質なほう |
食性 | 草食寄りの雑食 |
寿命 | 5〜7年 |
リチャードソンジリスは地上で生活するジリスの一種です。「リチャードソン」とは発見者の名前で、見た目や生態との関連はありません。ここでは、リチャードソンジリスの基本的な生態を紹介します。
「ミニプレーリードッグ」と呼ばれるほどプレーリードッグに似た外見をしています。小さな耳に大きな瞳、寸胴な体には短くふさふさとした手足と尾が生えており、小動物好きの心をくすぐります。
尾はトレードマークの一つでもあり、威嚇時は持ち上げて振る仕草を見せることから「フリッカーテール」と呼ばれることも。余談ですが、リチャードソンジリスが多く生息するアメリカのノースダコタ州は「フリッカーテール州」という愛称もあります。
体色は背中が濃い茶色で腹部が薄茶色〜灰色をしているのが一般的ですが、個体差も見られます。ペットショップにはブラックやアルビノなど珍しいタイプが並ぶこともあります。
地面に巣穴を掘って生活しており、昼は餌を求めて活発に動きます。プレーリードッグのように群れを作ることはありませんが、血縁者同士で共同生活を営むことはあり、一匹狼というわけではありません。そのため、一定の社会性を持ちます。また、定期的に違う場所へ引っ越しします。
冬になると冬眠のために脂肪を蓄え、6〜8か月ほどは巣穴にこもって出てきません。
草食傾向が強い雑食で、自然界ではイネ科の植物や広葉草本の葉を好んで食べているといわれています。昆虫を捕食することもあり、動物性たんぱく質が嫌いなわけではありません。なお、リチャードソンジリスは頬袋を持つジリスです。
野生のリチャードソンジリスは春に生まれ、約4か月間だけ地上で活動し、残りの約8か月は冬眠しています。
冬眠から目覚めるとすぐに繁殖期へ突入しますが、子作りをするのは早春の2〜3週間だけ。さらに、メスは繁殖シーズン中でたった1日だけしか交配しません。そのため、オスはメスよりも早く冬眠から目覚め、交尾できる準備に入ります。
妊娠期間は約23日、一度の出産で5〜8頭を産みます。子どもたちは生後1か月ほどで離乳し、固形物を食べられるようになると、冬眠に向けて脂肪を蓄えます。
3〜4歳になると徐々に老化が始まり、5〜7年ほどで天寿を全うするのが平均的です。しかし、上手に飼育すれば8年以上生きる長寿の個体もいます。
リチャードソンジリスは一般的なペットショップ経由で入手できますが、年に一度しか繁殖しない生態上、入荷時期が限られています。常に購入できるとは限らない点、注意が必要です。
店頭に並ぶのは、春先に生まれた赤ちゃんが少し大きくなる5月中旬頃が多いです。人気が高く売り切れるのが早いため、販売前に告知するペットショップもあります。ペットショップにこまめに問い合わせたり、販売情報のメールマガジンに登録したりと、入荷情報を逃さないようにしましょう。予約可能なら予約することをおすすめします。
ペットショップでは、2〜4万円で販売されていることが多いです。シマリスに比べると高価ですが、ペットリス全体で見れば一般的な価格帯といえるでしょう。
元気がない子や毛ツヤが良くない個体は、お迎え後も病気がちになるかもしれないため、できるだけ健康そうな子を選ぶことをおすすめします。また、あまりに臆病で警戒心が強い個体も要注意です。ただでさえ野性味を残すリチャードソンジリスですから、飼い主さんに心を許すのに非常に時間がかかるかもしれません。
生体管理が行き届いているかどうかは、必ずチェックしたいポイントです。飼育容器が排泄物まみれだったり、容器に対して過剰な数の生体を詰め込んでいたりするペットショップは感心しません。
スタッフの生体知識も見極めとなるポイントです。何か質問をすると明瞭に答えてくれるスタッフがいると、お迎え後に心配事があったときも安心して相談できるでしょう。個体ごとの性格や特徴を把握しているとなお良いですね。
事情があって里親を探している飼い主さんもいるため、里親情報もチェックしてみるとよいでしょう。個人から引き取る利点は、価格が安い(あるいは無料)こと、すでに人慣れしている可能性が高いこと、個体に対する理解が深いことなどです。もちろん、里親募集をしている個人にもバラつきがあるため、衛生面のチェックをはじめとする「基準点」を設けることは重要です。
お住まいの地域の事情で近場で入手できない場合は、オンラインストアで購入する手もあります。ただ、個体の状態を直接確認できない点や、輸送時のストレスを考慮すると、より慎重になることをおすすめします。特に、輸送時のトラブルやそれに対する補償は必ず確認しておきましょう。
ここでは、リチャードソンジリスを飼育するのに必要なもの、あると役立つものを紹介します。
活発に動き回るためできるだけ広いものを用意してあげましょう。目安は幅60〜90cm、奥行きは45〜60cm、高さは45〜60cm程度です。金網タイプ、水槽タイプのどちらかでも構いませんが、両者ともにメリット・デメリットがあります。
金網タイプは通気性や衛生面で優れていますが、金網をかじって歯が欠けたり、不正咬合になったりする恐れがあります。
一方の水槽タイプは、床材を深く敷き詰められるためリチャードソンジリスが好む環境を作りやすいものの、通気性で劣ります。また、水槽は重いため手入れが大変に感じるかもしれません。
どちらにも一長一短あるため、自分が手入れしやすいほうを選びましょう。予算があるのであれば、オリジナルのアクリル製ケージを特注するのもよいでしょう。
本来は巣作りの材料に使うもののため、できれば木くずや草といった天然素材がおすすめです。木製チップや牧草、乾燥草などが適しているでしょう。
下記は、リスを含む小動物用の床材として幅広く使える商品です。目が細かすぎるものは呼吸器疾患の原因となるため、適度な大きさに加工してあります。
トイレのしつけは難しいため、リチャードソンジリスがよく排泄する場所をトイレにするほうが効率的です。ウサギ用のトイレで代用できます。
上記商品は消臭シーツ付きですが、小動物専用の消臭砂を利用する方法もあります。糞尿をしっかり吸収・固形化でき、水洗トイレにも流せます。
個体によってはトイレ砂に興味を示し、食べようとすることもあるため、その場合は水分を含んでも固まらないタイプの砂や、トイレ用シーツを試してみてください。
巣箱はリチャードソンジリスにとっての隠れ家となり、置いてあげるとストレス軽減に役立ちます。木製のものはかじられてしまう可能性があるため、壊されるのを避けたい場合はプラスチック製や陶器製のほうがよいでしょう。ただ、木製のほうがリラックス効果が期待できるという声もあります。
巣箱の中に湿気を吸収する天然わたのふとんを敷いてあげるのもおすすめ。わたの特性上、リチャードソンジリスの体に巻き付くこともあるため注意してください。
野生のリチャードソンジリスは冬眠するリスですが、飼育下ではコントロールが難しく、そのまま永眠してしまうかもしれません。エアコンやペットヒーターなどを用意し、飼育容器内を適温(18〜25℃程度)に保ちましょう。
チモシーやペレットを主食とし、適量の野菜を与えるとよいでしょう。ペレットは、プレーリードッグ用、ジリス用、モルモット用、ウサギ用などさまざまなタイプが販売されています。
動物性たんぱく質は少しで構いません。飼育下のリチャードソンジリスは冬眠や繁殖に備えることが(基本的に)なく、脂肪を蓄える必要がないためです。
餌入れは引っくり返し防止のために重みのあるお皿などが適しています。下記の『新 丸形エサ入れ』は陶器製で280gあり、おすすめ商品の一つです。
給水器も引っくり返されるのを防ぐため、重みのあるお皿か、ケージに取り付け可能な給水ボトルがおすすめです。下記は固定・吊り下げの両方に対応できる2Wayタイプの商品で、取り付ける場所や高さを自由に調節可能です。80ml、125ml、250mlの3サイズから選択できます。
かじり木は伸び続ける歯を削る役目や、ストレス解消に役立ちます。さまざまな商品が市販されており、いろいろと試してみるとよいでしょう。下記はかじり木と牧草がセットになった商品です。ハムスター用ですが、リチャードソンジリス用にも使えます。
おもちゃはかじり木のほか、運動不足対策として回しぐるまやはしご、ハンモックなどを入れてあげましょう。
個体によってはおもちゃで遊ばないケースもあるため、その場合は飼育容器の外へ出し、電気コードなど危険物のない環境で遊ばせてください。
リチャードソンジリスが元気で長生きでいられるよう、上手な飼い方のポイントを紹介します。
主食は牧草あるいはペレットとし、牧草はいつでも食べられる状態に置いておきましょう。ペレットはパッケージに記載の容量を守りつつ、体重の増減を見ながら量を調節してください。野菜や果物は副菜とし、たまには動物性たんぱく質も与えます。
給餌のポイントで知っておきたいのは、リチャードソンジリスは少々太りやすい傾向にあることです。飼育下では十分に運動できないため、種子など高カロリーのものを頻繁に与えていると肥満になり、病気につながります。リスなのでヒマワリの種やクルミなどは喜んで食べ、その様子もとてもラブリーではありますが、食事管理は飼い主さんの重要なお仕事です。
リチャードソンジリスは昼行性で、野生では巣穴から出て日光浴をしています。飼育下では、適温(18~25℃)で飼えば日光浴は必須ではないものの、適度に日当たりがある環境のほうが喜ぶでしょう。直射日光の当たらない窓際など、飼育容器の置き場を工夫しましょう。
なお、ドアのすぐ近くは開閉時の音で驚かせてしまう恐れがあります。ストレスを防止するために、可能であればドアから離れた場所で生活させてあげるのが望ましいです。
少し野性味が強いため、距離の縮め方は慎重に行うことをおすすめします。個体差もありますが、お迎えしたばかりの頃は警戒心が強く、飼い主さんを威嚇するかもしれません。慣れるまではかみつかれる恐れもあることから、小さなお子さんがいる家庭は不用意に近づかせないよう要注意です。
効率良く慣れさせるコツは次の2つです。
お迎えしたばかりのリチャードソンジリスは、ペットショップから突然引っ越しした状態なので環境に慣れていません。したがって、まずは新しい生活に慣れてもらいましょう。このときに飼い主さんができることは見守る程度しかなく、そっとしておくことが大切です。一週間ほどは一人でリラックスさせてあげましょう。ケージ内のメンテナンスも、よほど汚れていない限りは、自分のにおいが付いたままの状態にしておくほうが安心しやすい傾向があります。
新生活に慣れてきたら、餌やおやつなどで気を引き、慣れてきたら手から食べさせるなどして、「おいしいものをくれる人」と認識させましょう。これは根気が必要な場合が多いです。
飼育容器から出した状態でも手から餌を食べてくれたら、ほとんど警戒されていないと考えてもよいでしょう。ただ、そのとき機嫌が良いだけかもしれないため、やはり個々の性格を観察してください。
確率論としては、ベビーの頃から飼えば自然に慣れてくれる可能性が高いです。慣れれば一緒にお散歩することもできますよ。
食事、水換え、トイレ掃除、室内散歩は基本的に毎日行います。食事は牧草を切らさないよう注意し、トイレも衛生的な環境を維持してあげてください。水は毎日交換する必要はないと思いがちですが、意外に傷みやすく、特に夏場は要注意です。室内散歩は飼い主さんと触れ合う大切な時間にもなるため、心の距離を縮める意味でも大切にしましょう。もちろん、リチャードソンジリスが嫌がっているのに無理に出すことは控えてください。
ここでは、注意点という視点からリチャードソンジリスの飼い方を紹介します。特に病気やけがは命に関わるケースがあるため、異変を感じたら速やかに動物病院を受診してください。ただ、リチャードソンジリスはそこまで珍しいペットではないとはいえ、どの動物病院でも診察可能とはいえません。お迎えする前に、駆け込み先になるであろう動物病院の目星を付けておくと安心です。
リチャードソンジリスに限らず、小動物は適切に温度管理をしてあげることが大切です。日本の夏は熱中症にかかる恐れがあるため、エアコンを使って適温を保ってください。
冬は温度管理を怠ると冬眠状態に入ってしまいます。冬眠させないために、保温器具が本当に効いているのか、あるいは逆に効きすぎていないか、細部までチェックしましょう。理想は飼育容器全体が一定の温度になることです。
もし冷たくなって縮こまっているリチャードソンジリスを発見したら、冬眠状態に入った可能性が高いです。焦る気持ちはわかりますが、いったん落ち着いてまずは心音や脈などを確認したうえで、ゆっくりと温めてあげてください。ケースにもよりますが、30分〜1時間程度はそのままの状態でいることもあります。
もぞもぞと動き出したら、ひとまず安心です。再び冬眠しないよう、ケージ内の温度を見直してください。
室内を散歩させるときは、かじられたくないものは片付けましょう。家具やコード類はボロボロにされる恐れがあります。布でガードしたり、コードカバーで覆ったりと、何らかの対策が必要です。
複数匹を飼うことは可能ですが、相性が悪い場合は激しい喧嘩になることもあります。大けがをしないうちも引き離し、別々のケージで飼いましょう。
一般的に、リスがかかりやすい病気や事故は、リチャードソンジリスにも起こりえます。特に、歯の病気や便の不調、外傷には注意しましょう。
歯で注意したいのが「不正咬合」です。不正咬合とは端的にいえばかみ合わせの悪さで、金網ケージをかじったり、かじり木不足などで歯が適切に削れていなかったりすることで発症します。
便秘や下痢になる原因の多くは、食生活の偏りかストレス、あるいはその両方です。個体差もありますが、食事メニューが突如変わるとストレスを受けることもあるため、ペレットなど人工飼料の種類を変える場合は段階的に行いましょう。そのほか、衛生面でストレスを与えていないかなど、原因を探ることも大切です。
また、外傷で注意したいのが骨折です。多頭飼いによる喧嘩はもちろん、元気があり余ってケージのどこかで足をぶつけてけがをするケースもあります。
いずれにしろ、異変に気づいたらすぐに動物病院に相談しましょう。そもそも病院にかからないために、毎日よく観察して変化に気づいてあげることが重要です。
ここでは、リチャードソンジリスを飼う前に気になる、何気ない疑問にQ&A形式でお答えします。
A.うるさいときもあるかもしれません。リチャードソンジリスは、鳥のように「ピヨ」「ピィ」などと鳴きます。警戒しているとき、寂しいとき、不快感を示しているときなど、さまざまなシチュエーションで鳴き方や声量が異なります。また、うるさくはないでしょうが、寝言で鳴く子もいます。
鳴き声以外にも、ケージをかんで揺すったり、餌皿などを引っくり返そうとしたりと、落ち着きなくバタバタすることもあるでしょう。
A.臭いとまで感じるかどうかは人それぞれですが、におうことはあります。特に発情期はにおいがキツくなることがありますが、これはどうしようもありません。
注意したいのは、体臭ではなく、フンや床材、残飯といったものが原因でにおいが発生するケースです。たとえば牧草は食べ放題ができる状態でストックしておくのが基本ですが、食べ残しや糞尿が混ざると異臭を放つこともあります。こまめに入れ替えることで悪臭を防げるでしょう。
床材や飲水、飼育ゲージそのものなども含め、適切に掃除することが大切です。
A.リチャードソンジリスは、発情すると次のような変化が見られます。
発情期は冬前から春先にかけて訪れるのが一般的で、一週間程度で終わる場合もあれば、数か月続くこともあります。この間は飼い主さんといえど攻撃してくる可能性が高いため、そっとしておくのが無難です。
ただし、あまりに餌を食べない状態が続くと病気をしている疑いがあります。おかしいと思ったら動物病院に相談してみてください。
リチャードソンジリスは野性味が強く、お迎え当初はなかなか警戒を解いてくれないかもしれません。飼い主さんに慣れるまでは多少の時間がかかる傾向があるため、ゆっくりと距離を縮めてください。手からおやつをあげたり、優しく抱っこしてなでてあげたりしていると、徐々にではありますが、飼い主さんを信頼してくれるでしょう。
飼い主さんに慣れたリチャードソンジリスがいる生活は、きっと癒やしの連続です。お腹を丸出しにして眠る姿や、股を開いたまま餌を食べる仕草など、日常の行動にかわいさが溢れています。健康で長生きできるよう、心を込めてお世話してあげてくださいね。
※専門家・有識者のみなさま
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