湿気取りには重曹がおすすめ! 除湿剤の作り方や再利用術をご紹介
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目次/ INDEX
3本の太いエッジと130本のゴムブレードがポイント
雑巾がけというと、雑巾を手に膝を曲げて床を直接拭いているイメージを持つ人がいまなお多いかもしれない。
ところが、あの姿勢は膝や腰に持病を持つ人には非常に厳しく、高齢者のなかには「雑巾がけをして綺麗にしたいけれどできない」というケースが頻発している。
できれば毎日行った方がよい、と言われる雑巾がけ。でも、直接床を拭く体勢を維持するのは難しい。そんな人にぴったりなのが「タフモッピー」という商品だ。
立ったままラクに床の雑巾がけできるのが一番の特長で、雑巾を装着するヘッドのクッションにある3本の太いエッジと130本のゴムブレードが床面の汚れを力強く落とす。製造しているのは、「コンドル」で知られる環境用品メーカーで大阪市に本社を置く山崎産業株式会社だ。
一番最初の型がリリースされたのが2015年のこと。タフモッピーの開発を行った開発本部製品開発部清掃用品課の長澤博之さんは、使い切りのウェットシートで床を拭くニーズがあることを認識しながら、「本当は雑巾でしっかり床を拭きたいニーズがあるのではないかと考えるようになった」と言う。
タフモッピーはこうして使用する
90年代から2000年代に入り、100円ショップのような安価で大量に製造された商品が隆盛を誇るなか、一方で「値段は高くても堅牢でプロ仕様の商品を家に導入したい」というニーズが育まれた。長澤さんはここに目を付ける。
「プロのアイテムを家庭に、という流れがありました。私たちは、ラクな姿勢でありながら雑巾を使って手でゴシゴシ拭いている実感が得られるような、そんな画期的なアイテムを目指しました。拭いている感覚を実現するための形状を探すため、軟質素材のクッションの試作をするのに大変苦労しました」
開発の際、感覚をきちんと見える化し、拭いたときにどのように力が分散されているかも研究したという。
「自社品・他社品の床清掃ワイパーが使用時、どのような力の分布で床面を拭いているのかを見える化しようと思いました。このときに活用させていただいたのが床ずれの研究でした。床ずれの研究をされている外部機関に試作品を持参し、座布団のような体圧分布測定装置を使って力の分散の様子を事細かに見てデータを取りました」
タフモッピーがあれば立ったまま雑巾がけができる
試作品づくりの段階でも様々なパターンを試し、「手でゴシゴシ拭いている感覚」を持たせることに成功したタフモッピー。発売されるや多くの購入者から感想が届いたという。長澤さんにそのいくつかを紹介してもらった。
「やはり“しっかり拭けている感覚が手に伝わってくる”という声は狙い通りですので嬉しいですね。“適度な重さがあるから床をしっかり拭ける” “雑巾を固定するクリップがしっかりしている”という評価もいただいています。また、“雑巾がけが楽しくなった”という声はこちらも想像していなかったもので、非常に嬉しかったですね」
タフモッピーのように立ったままのラクな姿勢を維持しながら雑巾がけができつつも、安価に抑えた「ぞうきんが使えるフローリングワイパー」というアイテムも最近のイチオシ商品だという。
「クリップの基本構造はタフモッピーと同じで、雑巾やクロスがズレにくい形状を何度も試作しました。付属のクロスはマイクロファイバーなので、通常では拭き抵抗が重くて動かしにくいのですが、このクロスはストライプ構造なので軽く拭くことができます」