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おうち時間が増えたことをきっかけにDIYを始めた、もしくは部屋の大掃除や模様替えをしたという人も多いのではないでしょうか。
また、在宅ワークの時間が増え、リモートでのやりとりが増えたという人もいるかもしれません。そこで気になるのが、部屋の壁紙です。
今回は、はがせる壁紙RILMのメーカーで、カーテンやラグなどのインテリアアイテムのほか、はがせる壁紙RILMを取り扱うネットショップ「きせかえマイホーム」の運営も手掛ける株式会社RILMの代表・村田さんに、DIYでできる壁紙の張り替えについてお話を聞きました。
カーペットやカーテン、家具を買い替えるだけで部屋の印象はぐっと変わります。そして、壁紙も部屋の印象を大きく左右する要因のひとつです。
壁紙の張り替えは、家具の交換ほど簡単ではありませんが、自分で張り替えることができます。ただし、事前に、壁紙を張り替える手順や必要な道具などについて予習をしておくことが大切です。
壁紙には、いくつか種類があります。職人が使用する壁紙も含めて、種類は下記の3つです。
職人が使用する壁紙は、糊(接着剤)など何もついていない壁紙です。作業する現場で生糊を壁紙につけて、壁に張っていきます。
ネットショップなどで販売されている壁紙のほとんどは、生糊と呼ばれる糊があらかじめ壁紙についていますが、これは注文が入ってから生糊をつけて配送されます。
DIYで壁紙の張り替えをする際に、壁紙本体だけのタイプを購入した場合、張り替える前に自分で壁紙に生糊をローラーや刷毛などで塗らなければなりません。
DIYで壁紙の張り替えを行う人に向けて販売されている壁紙の多くは、糊つきです。ここからは、実際に糊つきの壁紙を張り替える手順について説明します。
壁紙を張り替える際にはまず、既存の壁紙をはがします。壁紙をはがす手順は下記のとおりです。
<壁紙をはがす手順>
古い壁紙をはがしたら、いよいよ新しい壁紙を張っていきます。壁紙には糊つきのタイプと糊がついていないタイプがありますが、ここでは壁紙の張り替えをDIYする上で一般的な生糊つきの壁紙で説明します。
<壁紙を張る手順>
村田さん
「壁紙の中央から外に向けて張りつけるのがコツです」
壁紙を張る際には中に空気が入らないように、壁紙の中央部分から端部分に向けてしっかり張りつけていくのもポイントです。スマートフォンやタブレットに保護フィルムを張るようなイメージです。
壁紙を張り替える際、特殊な道具は必要ありません。
壁紙を切る際に使うカッターや定規、壁紙と壁のあいだに空気が入らないようにする刷毛などは、一般的な物で代用できます。ですが、そうした道具には職人ならではの工夫が施された物もあります。
村田さんにその一部をご紹介いただきました。
壁紙を張る際、空気が入らないように刷毛で空気を逃がしながら張っていきます。このとき、硬い物で押さえていくと壁紙の表面に傷がつくおそれがあるので、刷毛で丁寧に空気を逃がしていくのです。
村田さん
「職人は幅が大きい刷毛を使います」
壁紙職人が使う刷毛は幅が20~30cmくらいあり、なで刷毛と呼ばれています。
天井と壁の境目や床と壁のきわの部分など、角になる箇所は、壁紙がめくれてこないようにしっかり張りつけておきたい部分です。こうした箇所をしっかり処理できるのが地ベラです。
村田さん
「壁の角部分はヘラでしっかり押さえつけましょう」
天井と壁や壁と壁の直角になっている部分、床とのきわの部分は、壁紙を数cm残して張りつけます。そのときに必要なのが地ベラです。地ベラで角を押さえて、その地ベラに沿わせながらカッターで余った壁紙を切っていきます。
ジョイント定規は、壁紙の継ぎ目の部分などをまっすぐに切るための物です。木製が多く、普通の定規より厚みがあります。
村田さん
「職人が使う定規は木製で厚みもあります」
通常の定規はまっすぐですが、壁紙の職人が使う定規には少し湾曲している物もあります。どれほどしっかりと下地処理をしても、壁は多少でこぼことしています。職人が使う定規は、壁紙をまっすぐ切りたい部分に定規をあてたときに、ピタッと押さえられるよう、あえて若干緩いアールをかけているんです。
DIYできるとはいえ、技術が必要になる壁紙の張り替え。そこで、壁紙を張り替える際に気をつけたい点について説明します。
壁紙は紙ですので、水分を含むと膨らみます。この水分によって、壁紙を張るときにしっかり空気を逃がしていても、壁に残した裏紙が後から膨らんでくる後ぶくれが発生することもあります。
村田さん
「壁紙はあくまでも紙なので、湿気には注意が必要です」
壁紙の接着剤にも水分が含まれていますから、壁紙を張った後、裏紙が糊の水分を含んで膨らむことがあります。これは、接着の度合いにムラがある場合に発生するものです。壁紙を張り替える範囲が広い場合、空気を逃がすことはもちろんですが、接着面も均等になるよう、しっかり張りつけましょう。特に、壁紙のきわの部分ははがれやすいので、地ベラなどでしっかり押さえて張りつけてください。
村田さんによれば、壁紙の張り替えは、しっかり計画を立てて行うことが大切だそうです。
壁紙に使われている接着剤は生糊と呼ばれており、この糊はあまり長期間、接着力を保てません。壁紙の接着面はフィルムで覆われ、乾かないようにはなっていますが、それでもしばらく放置しておくと糊が乾いてしまいます。
村田さん
「糊つきの壁紙を使うときは、注文後はなるべく早く使いましょう」
職人が使用する壁紙は、糊つきではなく、張る直前に生糊をつけてから張ります。そのような壁紙を使う場合は、壁紙を張りつける直前に糊づけをし、壁紙を折りたたんで、紙になじませてから張っていきましょう。DIYなどで使われる壁紙は糊つきですが、この糊はフィルムなどで覆われていても乾いてしまうことがあります。その目安は、2週間程度です。
はがした後の古い壁紙は、紙ではありますが裏面に糊がついているため、リサイクルができないことがあります。
また、広範囲の壁紙をはがすなどして、古い壁紙が大量に出てしまった場合は、通常のゴミとして処理できず、粗大ゴミや産業廃棄物の扱いになることもあります。処理する際は自治体に確認しましょう。
賃貸物件に暮らしている場合、勝手に壁紙を張り替えることはできません。また、「大掛かりなことをせずに、少し部屋のイメージを変えたい」「在宅ワーク中の自分の背景を少し変えたい」という人もいるでしょう。そうした場合に利用できるのが、既存の壁紙の上から張れる壁紙です。
このような壁紙にはシールタイプと、原状復帰できるはがせるタイプがあります。
シール壁紙は、壁紙がシール状になっており、自分ではがせるタイプとはがせないタイプがあります。また、壁に張ることを目的として作られたウォールステッカーなども、シール壁紙の一種です。
はがせる壁紙は、張った後にはがせる壁紙で、原状復帰が可能で、各社からさまざまな商品が販売されています。ここでは、お話を伺った株式会社RILMの「はがせる壁紙RILM」をベースに説明します。
はがせる壁紙は、でこぼこがなく、表面が滑らかな場所であれば、どこでも張ることができます。ただし、表面が湾曲しているような場所は、張りつきが悪くなる可能性があります。
村田さん
「はがせる壁紙は表面が滑らかな場所ならどこでも張れます」
例えば、古い家の綿壁や土壁など、左官屋さんがコテで仕上げたような昔ながらの壁は、表面がでこぼこしているので接着が悪く、すぐにめくれてしまいます。
はがせる壁紙は、既存の壁紙の上から張りつけますが、後からはがせるため、賃貸物件などでも使用できます。はがす際は、先に説明した壁紙のはがし方と同じように、裏紙を残すようにしてはがしていき、残した裏紙を、シールはがし液などを使ってはがしていきます。
村田さん
「はがせる壁紙は粘着力を強めているため、専用のはがし液を使ってください」
はがせる壁紙RILMの場合ですが、以前ははがし液が必要ない程度の粘着力でした。ですが、それだとすぐにはがれてしまうというお声をいただき、粘着力を強めています。その代わりに、専用のはがし液を開発しました。
はがせる壁紙RILMは、村田さんが開発した壁紙です。国内の有名壁紙メーカーの壁紙に独自の接着加工を施している物も多く、そうした国産メーカーの壁紙を使ったオーダーメイドも可能です。壁紙の張り替えの際の道具もオリジナルで開発しているため、初めて壁紙の張り替えに挑戦する人でも安心です。
例えば、自宅からのリモート会議などで背景を飾りたいときなど、思い立ったらすぐに壁紙の印象を変えられます。
部屋全体の壁紙を自分で張り替えるのは、時間も労力もかかり大変ですが、部屋の一面のみ張り替えたり、部分的に張り替えたりするのであれば、意外と簡単に張り替えられます。
また、古い壁紙をはがさずに上から張りつけるタイプ、ステッカーで壁をデコレーションするタイプなど、さまざまな種類の壁紙があります。部屋の模様替えをするときに合わせて壁紙を張り替えて、部屋の印象を変えてみてください。
村田さん
「壁紙をはがすコツは裏紙を残すことです」
壁紙をはがすにはコツがあります。壁紙の多くは層になっており、はがす際には、壁に接着している裏紙部分を残すようにしてはがします。実はリフォームなどで何度も壁紙を張り替えている場合、前に張り替えた壁紙の裏紙が残っていることがあります。これがあると、張り替えた後に浮きが出たり、光のあたり加減で見栄えが悪くなったりすることも。壁紙をはがしてみて、裏紙が層になって残っていたり、裏紙もはがれてしまっていたりする場合、パテを塗るなどの下地処理をしてください。