更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
最近話題の野菜類やハーブ類、犬に与えていいのかどうか気になったことはありませんか?例えば、スースーする刺激的なミントや、青汁の材料として有名なケールなど……。今回は比較的簡単に手に入る、5種類の野菜類・ハーブ類をご紹介します。
- 記載した分量は、ドライフードを主食としている、およそ5(〜10)kgの健康な成犬を基準とした目安です。
目次
- スプラウト
- アイスプラント
- ケール
- バジル
- ミント
スプラウト
ブロッコリー・スプラウトやアルファルファなどのスプラウト類は、犬に「与えてもいい」食材です。
種類によって差はありますが、多くのスプラウト類はビタミンやミネラルなどの栄養が豊富なため、犬にとっても好ましい野菜といえます。
与える際はよく水洗いをしたのち、細かく刻んで1日5gまで。フードの上に散らすなどして与えましょう。
アイスプラント
主に生食用で用いられるアイスプラントは、犬に「与えてはいけない」食材です。
アイスプラントとは、血糖値を下げる効果が期待されているピニトールなどが含まれている、南アフリカ原産の野菜です。
しかしアイスプラントは、地中のミネラル分を吸い上げる特性があり、体内に塩分をため込んでいます。犬が食べると塩分過剰になるおそれがあるため、与えてはいけません。
ケール
青汁の原料として知られているケールは、犬に「与えてもいい」食材です。
豊富な栄養を含む野菜として有名で、β-カロテンの量はブロッコリーの数倍!免疫機能を保つ働きが期待できます。
ケールは、その苦みの強さが難点。与えるのなら、犬が嫌がらない場合のみ、1日0.5~1g程度の粉末をフードに混ぜるなどしてください。嫌がる犬に無理矢理与えるのはNGですよ。
バジル
イタリアンに欠かせないバジルは、犬に「与えてもいい」食材です。
バジルはβ-カロテンが豊富で、その香りにはリラックス効果があるとされています。さまざまな料理で使用できますし栽培も簡単なので、育てているかたも多いかもしれませんね。
犬に与えてもいい食材ではありますが、香辛料なので刺激が強く、犬によっては苦手な場合もあります。無理に与えることはせず、与える際は様子を見つつ、1日0.5g程度にとどめましょう。
ミント
ハーブの代表格であるミントは、犬に「与えてもいい」食材です。
ミントには、皮膚の炎症を抑える効果や消臭効果、リラックス効果などがあるとされています。犬に与えてもいいのですが、こちらも香辛料。刺激が苦手な犬もいます。バジルと同じく、与える場合は様子を見ながら1日0.5g程度を目安にしましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。