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転勤族の夫とともに、全国を転々としている。現在は東京の片隅で書店員として勤務。今年、『書店員は見た 本屋さんで起こる小さなドラマ』を上梓した。
ゴールデンレトリバーの愛犬と暮らす、書店員の森田めぐみさん。家族とともに成長してきた10年とは?
目次
- ゴールデンレトリバーの捨て犬を引き取った、森田めぐみさん
- 人懐っこい愛犬・レイルくんと愛猫たちとの暮らし
- 飼育放棄され、フィラリアまみれだった愛犬との出会い…
- 「もう犬は飼わないようにしよう」愛情と責任感の裏返し
- 成犬から始めるトイレトレーニング。ドッグフードも初めて
- 「犬ってお金がかかる」愛犬とともに成長した子どもたち
- 愛犬のために、家族が一致団結! 分担制で介護の負担も軽減
- 家での日常を大切に。「犬との暮らし」をありのまま発信
- 役に立つわけではない。でも動物と暮らしたいと思ってしまう
ゴールデンレトリバーの捨て犬を引き取った、森田めぐみさん
大切な愛犬との出会い。どの飼い主も経験したことがある、忘れられない瞬間ではないでしょうか。
「10年ほど前、家の柵に繋がれて捨てられていました」
そう、愛犬・レイル君との出会いを教えてくれた森田めぐみさん。
森田さんは、築60年以上の借家をDIYしながら、ご主人と2人のお子さん、ペット(犬1頭、猫5匹)と暮らしています。
一方、現役・書店員としての顔も持つ森田さん。悲喜こもごもの日常を綴った初のエッセイ『書店員は⾒た!〜本屋さんで起こる⼩さなドラマ』(大和書房)を今年2024年5月に出版。3度の増刷がかかるほどの人気書籍です。
今回は、そんな森田さんご一家にとって2頭目の愛犬である、レイル君との出会いから、これまでの日々のこと、シニアになった愛犬との向き合い方や、家族の変化について教えていただきました。
人懐っこい愛犬・レイルくんと愛猫たちとの暮らし
天真爛漫でとにかく人間が大好きな、「ゴールデンレトリバーらしい性格」のレイル君。
転勤族の森田家は、これまでレイル君を連れて何度も引っ越しをしてきました。どこに行っても、レイル君は周りの皆さんに可愛がってもらえるんだとか。
「今のお住まいでも、お隣さんからお向かいさんまで、ご近所の皆さんに撫でてもらっては、喜んでいます」
森田さんが動物好きなこともあり、保護犬や保護猫を預かることも多かったという。
「レイルはうちに一時的にやって来るワンちゃん、猫ちゃんにもすごくフレンドリーに接してくれます。フレンドリーすぎて、あまりにしつこく遊びに誘うので、相手からは邪険にされがちなのですが(笑)」
レイル君は優しい性格からか、自分より後から来た後輩犬・猫に対しても、下のポジションを取りに行く習性もあります。
「自分がヒエラルキーの一番下になっても気にならないようなんです。たまに保護猫を預かることもあるのですが、初対面の猫にも下手に出て、相手を安心させてあげるのが上手でした」
そんなレイル君が唯一先輩風を吹かす相手は、娘さん。
「レイルが我が家にやってきたとき、娘はまだ4歳だったので、なんとなく自分より小さき者というイメージを持っているのかもしれません。いまだに娘が散歩に連れていこうとすると、すごく不本意そうな顔をするんですよ(笑)」