公開
関西在住。2019年からトイプードルのロアくんを育てる。現在10キロまでに成長し、“デカプー”になった。人間のようなロアくんの成長記録をSNSで発信中。
平均体重約3キロと言われるトイプードルですが、ロアくんは10キロにまで成長しました。想像とは違う成長ぶりに、家族の反応は?
目次
- すれ違う人から驚かれる、ビッグなトイプードル・ロアくん
- 「一人娘の巣立ちを見送れたのは、愛犬・ロアがいたから」
- 娘の犬アレルギーが発覚も諦めず…サプライズでお迎え
- 愛犬のトイレのしつけや夜鳴きに悩んだことも
- 予想外に育った愛犬。それもまた「個性」として受け入れて
すれ違う人から驚かれる、ビッグなトイプードル・ロアくん
2019年生まれのトイプードルのロアくん。5歳にして現在の体重は、約10キロ。平均体重が3~4キロと言われるトイプードルの中では、やや大きめの体格です。
「ロアと散歩をしていると、すれ違う人から『大きい!』と驚かれることが多いんです」
そう語るのは、ロアくんのママ。ロアくんを膝の上で抱っこしながら、愛おしそうにロアくんを見つめています。
「飼い始めた頃は他の子犬と変わらない大きさだったんですけど、一緒に暮らし始めて3~4カ月ほどですくすくと成長しました。体高・体長も、一般的なトイプーより大きく、その成長ぶりは、家族の間でも『ちょっと大きめだよね』と話題になったほどです」
「ロアの両親は3キロ前後で小さかったんですけどね」と出会った当時を振り返るママ。
「でも、ロアは生後2カ月でうちに来た頃から胴回りががっちりしていて、手足も大きめだったから、大きく成長する兆候があったのかな」とも語ります。
獣医師の先生には『体格もしっかりしているし、肥満ではない』と言われたのだそう。お散歩も大好きで、ごはんもよく食べるロアくん。これまで病気をしたこともありません。まさに優良健康児。
ロアくんの成長ぶりは、YouTubeチャンネル『トイプードルのロアくん』で4年前から発信中。中でも、『いっそう人間味が増したw大きいトイプードル【デカプー】』というタイトルでアップしたロアくんの人間のような座り姿は、2024年現在916万回再生されるほどの人気ぶりで、「デカプーのロアくんは見飽きない」というファンが多くいます。
今回は、そんなロアくんと家族の出会いから、現在に至るまでについてお話を伺いました。
「一人娘の巣立ちを見送れたのは、愛犬・ロアがいたから」
ロアくんはパパとママの2人と1匹暮らし。2023年までは、パパとママの娘であるお姉ちゃんも一緒でしたが、就職を機に上京し、現在は、離ればなれで暮らしています。
「娘は一人っ子ですから、親として『もう少し近隣で就職を考えて』と口にしたい気持ちもありました。けど、ロアがいたので踏みとどまることができたんです。ロアは私達夫婦にとって息子みたいな存在で、娘が巣立った後の寂しさを埋めてくれました」
ロアくんはお姉ちゃんが大好き。コロナ禍でお姉ちゃんがオンライン授業を受けていたころは、いつも一緒にいたのだそう。ある時は、オンライン授業中にロアくんが写り込み、クラスメイトが驚く場面もあったとか。
「娘もロアと離れるのが寂しかったようですけど、夢のために上京する決意を固めたみたいです。『頻繁に実家に帰るつもりだから寂しくないよ』と言っていました。もしかすると、娘もロアが実家にいるから、安心して上京できたのかもしれません」
一方のロアくんは、お姉ちゃんが上京すると寂しがる様子を見せていましたが、今はのんびり過ごせているそう。
お姉ちゃんが帰省する日は、ロアくんも大喜び。自分の背中をお姉ちゃんにくっつけて、ほかの家族には見せないような愛情表現を示すと言います。その様子からは本当のきょうだいのように互いの存在を認め合いながら成長してきたことが伝わってきます。
「娘が巣立って寂しいですけど、ロアが『僕がいるし、大丈夫やで』と言っている気がします」
ロアくんの存在は、パパとママにとってもはや必要不可欠となっている様子です。
「ロアが来てから、生活が一変しました。夫婦の会話も増えましたし、喧嘩した後も仲直りできます。家の雰囲気がかなり明るくなりましたね。何より、犬と暮らしたことがなかったパパの雰囲気にも変化があって、優しくなったというか、丸くなったというか(笑)。家族に対しての接し方が変わったような気がします。家族でリビングに集う時間も増えました」
娘の犬アレルギーが発覚も諦めず…サプライズでお迎え
ロアくんがパパとママの家にやってきたのも、一人娘のお姉ちゃんがきっかけです。
「私が動物好きで、実家ではポメラニアンやチワワ、モルモット、ウサギ、鳥などさまざまな動物の飼育経験がありました。ですから、実家に帰省した際は、娘も動物と触れ合う機会があったんです。そのせいか、犬を飼うのがずっと夢だったみたい。夫は動物と暮らした経験がなかったんですけど、娘が中学校を卒業するのを機に『犬を飼おう』と約束していました」
しかし、お姉ちゃんの犬アレルギーが発覚。どうすれば一緒に過ごせるかを数年検討して、「毛が抜けにくいトイプードルであれば、アレルギー症状も出にくいかもしれない」と考えます。こうしてトイプードルのリサーチを続ける日々がやってきました。
そしてある日、ママがペットショップのHPで、ロアくんを偶然見つけます。
「HPには写真のほかに動画もアップされていました。やんちゃそうだけど、少し寂しがり屋な雰囲気もあって、とてもかわいい子だなと感じました」
当時、お姉ちゃんは修学旅行で家にいませんでしたが、パパとママは「ちょっと犬を観に行くね」と伝えて、2人で隣県まで車で会いに行ったそう。
「実際に見ると、もうかわいくて。その場で即決して連れて帰ってきました」
修学旅行から帰宅したお姉ちゃんは、突然家に現れたワンちゃんにびっくり。それでも「かわいい」と大喜びして、ロアくんと名付けました。
「『ロア』という名前は、ハワイ語で『永遠』、フランス語で『王冠』を意味しています。素敵な響きを気に入り、ロアに出会う前から、娘の中で決めていたんだそうです」
愛犬のトイレのしつけや夜鳴きに悩んだことも
家族からの愛情を一身に受けて育ったロアくん。耳や目のかゆみを軽減するため、食事は添加物の入っていないドッグフードやおやつをセレクト。床は滑りにくいカーペットを敷いて、健康に気を使っています。
「私の友人が、犬の健康オタクで、彼女から話を聞くほかにSNSの情報も参考にして食事を考えています」
ロアくんを飼い始めてからは、人間の食事バランスも気に掛ける場面が増えたそう。家族にとって、ロアくんの存在がプラスに働いています。
そんなロアくんですが、お迎えした当初はトイレのしつけと夜鳴きに悩んだと言います。
「男の子だからペットシーツからおしっこがはみ出してしまうことが多かったんです。ロアの気に入るトイレが見つからず、さまざまな種類を買いました。現在はケージスタイルに落ち着いています」
「夜鳴きも大変で……。最初は別々に寝ていたんですけど、どうしても寂しくて鳴いちゃうんですよね。ご近所迷惑になるのも心配で、最終的に一緒に眠るようになりました。これまで犬と一緒に寝たことがなかったから、私にとっては予想外の連続でしたけど、ロアに合った生活ができているから幸せです」
最初の頃は、長時間の外出でも寂しそうにしていたロアくん。最近は落ち着いて待てるようになったそう。
「ロアへの態度は、娘に対してとほぼ同じです。注意する時であっても、人間に対して話して聞かせるのと同じように、落ち着いて状況を説明しています。強く言い聞かせようとすると不思議なことに、娘もロアも逆ギレしてくるんですよ。本当に似ていて、きょうだいみたい(笑)」
予想外に育った愛犬。それもまた「個性」として受け入れて
遠出をする時はロアくんもいつも一緒。車に乗って、色々なところへ行き、思い出をたくさん作っています。
旅行先ではリラックスできるように、ロアくんお気に入りのボールを持っていくようにしているそう。
「視聴者やフォロワーの方から、『こういう風に工夫するといいですよ』と暮らしの多様性を教えてもらうことも多いです」
パパのこだわりで、ロアくんはライオンのような尻尾をしています。「それが目立つらしくて外出先でファンの方が気が付いて声をかけてくださることもあるんですよ」とママ。
「頭は毛量が多くて、どんな切り方をしてもこんな風にアフロみたいになっちゃうみたいですけど」とも。
「実家で飼っていた犬とは違い、ロアは自己主張が激しいタイプですね。こちらが何か食べていたら自分もくれと自己アピールしてきます(笑)表情や行動で気持ちがすぐにわかるので面白いです」
「どこまで大きくなるんだろうと心配したこともありましたが、今は成長も落ち着きました。想定していたよりも大きくなったので、ペットカートは買い替えましたけど、大きな姿も存在感があって可愛いなと思っています」
ロアくんが想定よりも大きく育ったり、自分たちの生活を変えて一緒に過ごしたり、犬と暮らす生活は予想外の連続のようにも思えますが、ロアくんのママはそのすべてをポジティブに受け取っている様子です。
「愛犬のユニークさを、面白がっている部分はあるかもしれませんね。ロアは予想外に大きく育ちましたけど、大きいのに甘えん坊でかまってちゃんなところが愛おしいし、アプリコットのような茶色だった毛も白くなったけど、それもまた個性。他の子と違うことが、かわいくて、この世に同じ子はいないんだなと改めて思います」
今後については「家族と変わらない相手として、ロアのことを介護までしっかりと面倒を見ていきたい」と語ります。
「常に健康でいてほしいから、食事と運動に気を付けたいですね。毎日の散歩に加えて、部屋の中でもボール遊びをしたり。遊びを生活に取り入れながら、互いに楽しく時間を重ねていきたいです」
息子のような存在だと、ロアくんについて何度も語るママ。その様子からは、人間と犬の垣根を越えた母としての愛を感じさせられました。