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大切な家族だからこそ、わんちゃんの食事には気をつけてあげたいもの。市販のフードも便利ですが、できれば栄養たっぷりの手作りごはんを作ってあげましょう。といっても、特別な準備や材料は不要。味付けにさえ気をつければ、オーナーさん自身の食事作りのついでにササッと作れてしまいます。今回はペット栄養管理士の山田了愛(さとえ)先生に野菜たっぷりで水分補給にも役立つレシピを教えていただきました。
私がペットの食に関心をもつようになったきっかけは、愛犬・ひまわり(ヨークシャーテリア)の死でした。ひまわりは、わずか8歳である日突然、天国に旅立ってしまいました。特に持病もなく、具体的な死因はわからなかったのですが、早すぎる死にショックを受け、何故ひまわりの健康にもっと気を配ってあげなかったのか・・・と悔やみました。
その後悔から、次にわんちゃんを飼うときにはしっかり健康管理をして絶対に長生きさせてあげたいとの想いで一念発起、ペットの食や健康について勉強を始め、ペット栄養管理士などの資格を取得。ペット用手作りフードやおやつのブランド「ange Caprice(アンジュ カプリース)」を立ち上げました。現在、こだわりのオーガニック食材を使ったオーダーメイドのジャーキーやふりかけなど、オリジナル商品が全国のオーナーさんから好評をいただいております。
ペットも人も、健康の源はやはり毎日の食事です。手作りごはんの良いところは、飼い主さん自身が材料を見極めて作るので安心・安全なところ。そして、愛犬の健康状態や年齢などに応じて、栄養バランスや量をコントロールできるところです。
体の中から健康になる手作りごはんで、ぜひ楽しみながら健康管理をしていただきたいですね。
手作りごはんを続けるポイント
人間用の食事と一緒に作る。
わんちゃん用に別メニューを作るのは手間暇がかかって大変。人間用の食事を作る過程で一部をわんちゃん用に取り分けるようにすると簡単に作ることができ、しかも「わんちゃんも含め、家族みんなで同じメニューを食べている」という喜びも味わえます。
例えば野菜入の味噌汁を作るなら、出汁で野菜がゆであがったところで出汁と野菜を一部、愛犬用に取り分ければOK。残りは普通にお味噌を入れてお味噌汁として飼い主さんがいただいてください。
まとめて作り、冷凍保存しておく
もちろん毎日作るのが理想的ですが、忙しい方は休日にまとめて作り、冷凍しておくと便利です。おすすめは、冷凍に製氷皿を使うこと。使う分だけ取り出して解凍すれば、すぐに食べさせることができます。
誕生日や季節のイベントにあわせてご馳走を作るのもいいですが、日々のごはんはシンプルな普通のメニューで十分。
わんちゃんには水を飲むことが苦手な子も多いので、栄養も摂れて同時に水分補給もできるスープメニューがおすすめです。
今回教えていただいたのは、栄養たっぷりで水分補給もできる2つのレシピです。
①「野菜inトマトロールキャベツ」
②「具沢山トマトチーズリゾット」(①の煮汁の残りを使ってササッと作れる)
①野菜inトマトロールキャベツ
<材料>
キャベツ 5枚
*しめじ 1/4株
*カットトマト(缶)1缶
*水 200ml
お好みのひき肉 160g
お好みの野菜(にんじん、じゃがいも) 全部で50g
卵 1/2個
<作り方>
⑴ キャベツを丁寧に1枚ずつはがし、芯の部分をとる
⑵ キャベツを茹でる。キャベツは茹で過ぎないように注意!⑴でとったキャベツの芯と野菜を細かく切る
⑶ ボールにひき肉、⑵の野菜、卵を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる
⑷ 茹でたキャベツに⑶を乗せ、巻いていく。巻き終わりを爪楊枝で止める
⑸ 「*」の材料をお鍋に入れ、⑷を並べて中火で煮込み、弱火で30分程煮込めば完成