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ペット栄養管理士。愛犬のパピヨン2匹と暮らしながら、「犬おやつのオンラインレシピブック」の運営、犬の雑誌やウェブサイトでのレシピ制作を中心に活動中。
「抗酸化ビタミン」という言葉を聞いたことはありますか?
がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こす活性酸素の働きを抑える、抗酸化作用を持つビタミンのこと。抗酸化ビタミンは主にビタミンA、ビタミンC、ビタミンEをさします。この3種類のビタミンは身近な食材から取り入れやすいもの。ドッグフードのトッピングにプラスしてみるのもおすすめです。
パピー犬からシニア犬まで取り入れやすい、簡単なトッピングレシピを3つご紹介します。
目次
- 【ビタミンA】愛犬の皮膚と目の健康維持に効果的な「サーモン」トッピング
- 【ビタミンC】愛犬の免疫力向上に効果的な「さつまいも」トッピング
- 【ビタミンE】愛犬の血流の健康維持に効果的な「かぼちゃ 」トッピング
- パピー犬からシニア犬までOK。お手軽ビタミントッピング
- 【食べる前に】トッピングフードを与えるときの注意点
【ビタミンA】愛犬の皮膚と目の健康維持に効果的な「サーモン」トッピング
サーモンとパセリのトッピングレシピです。ビタミンAと、体内でビタミンAに変わるβカロテンを含みます。
ビタミンAは皮膚や粘膜、目の健康維持に役立つ栄養素です。油と一緒に摂ることで吸収されやすくなりますが、油を与えすぎると肥満や下痢に繋がる可能性もあります。ドライフードにも油が含まれているので、トッピングする場合はわざわざ油を追加しなくても大丈夫でしょう。
サーモンは刺身用が調理しやすく便利ですが、骨やウロコが残っていることがあるので事前に確認して、加熱してから与えるようにしましょう。
▶︎犬に鮭(サーモン)を与えても大丈夫!栄養素や注意点を解説【獣医師監修】
<材料>
作りやすい量
- 刺身用サーモン 10g
- ドライパセリ 少々
- 水 大さじ1
<作り方>
サーモンを1.5cm角に切ります。
耐熱容器にサーモン、水を入れてラップをかけます。電子レンジに入れ、600wで1分加熱します。
ドライフードの上にサーモンを盛り、パセリをかけて完成です!
<トッピングとして1日に与えていい量の目安>
レシピで作れる量は約10g、22kcalです。
トッピングをする際は、いつも与えているドライフードの量からカロリー10%分の量を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 5g |
3kg | 11g |
5kg | 17g |
7kg | 22g |
10kg | 28g |
15kg | 38g |
20kg | 48g |
30kg | 65g |
【ビタミンC】愛犬の免疫力向上に効果的な「さつまいも」トッピング
さつまいもとキャベツのトッピングレシピです。健康な皮膚や粘膜の健康維持、免疫力を高めることが期待できるビタミンCを含みます。
ビタミンCは、犬の体の中でつくられることから総合栄養食の栄養基準として分量の指定はありませんが、ストレスでも失われていくことから、こまめに取ることがおすすめです。
さつまいもが含むでんぷんは、本来加熱に強くないビタミンCを壊れにくくする働きがあります。しかし、ビタミンCは水に流れ出る特性もあるので、加熱の時に出てくる水分や煮汁も一緒に与えるようにしましょう。
さつまいもは必ず柔らかくなるまで加熱してから与えるようにしましょう。キャベツは生で与えても大丈夫ですが、消化が気になる場合は加熱して与えてください。
▶︎犬はさつまいもを食べても大丈夫!与える際の注意点や健康面のメリット、1日の適量について解説【獣医師監修】
▶︎犬にキャベツを食べさせても大丈夫?最適な量や健康面でのメリット、与える際の注意点などを解説【獣医師監修】
<材料>
作りやすい量
-
さつまいも 10g
-
キャベツ 5g
-
水 大さじ1
<作り方>
さつまいも、キャベツは1cm角に切ります。
耐熱容器にさつまいも、キャベツ、水を入れてラップをかけます。電子レンジに入れ、600wで1分加熱します。
ドライフードの上にさつまいもとキャベツを盛って完成です!
<トッピングとして1日に与えていい量の目安>
レシピで作れる量は約15g、14kcalです。
トッピングをする際は、いつも与えているドライフードの量からカロリー10%分の量を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 10g |
3kg | 23g |
5kg | 34g |
7kg | 44g |
10kg | 58g |
15kg | 78g |
20kg | 97g |
30kg | 132g |
【ビタミンE】愛犬の血流の健康維持に効果的な「かぼちゃ 」トッピング
かぼちゃとパプリカを使ったトッピングレシピです。強い抗酸化作用があり、血流の改善や皮膚の健康維持も期待できるビタミンEを含みます。
ビタミンAと同じく、油と一緒に摂ることで吸収されやすくなる栄養素ですがトッピングとして与える場合はわざわざ油を追加しなくても大丈夫です。
油を追加したい場合は、追加する油のカロリー分のドライフードを減らすようにしましょう。
かぼちゃは必ず柔らかくなるまで加熱してから与えるようにしましょう。パプリカは生で与えても大丈夫ですが、消化が気になる場合は加熱して与えてください。
▶︎犬はかぼちゃを食べても大丈夫!与え方の注意点や適量、皮や種をどうするかを解説【獣医師監修】
▶︎犬に赤ピーマン/黄ピーマン(パプリカ)を与えても大丈夫?【獣医師監修】
<材料>
(作りやすい量)
- かぼちゃ 10g※皮と種を取り除く
- 赤パプリカ 3g
- 水 大さじ1
<作り方>
かぼちゃは1.5cm角、赤パプリカは5mm角に切ります。
耐熱容器にかぼちゃ、水を入れてラップをかけます。電子レンジに入れ、600wで1分加熱します。
赤パプリカを加えて混ぜます。
ドライフードの上にかぼちゃと赤パプリカを盛って完成です!
<トッピングとして1日に与えていい量の目安>
レシピで作れる量は約15g、9kcalです。
トッピングをする際は、いつも与えているドライフードの量からカロリー10%分の量を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 17g |
3kg | 39g |
5Kg | 56g |
7kg | 74g |
10kg | 97g |
15kg | 131g |
20kg | 163g |
30kg | 221g |
パピー犬からシニア犬までOK。お手軽ビタミントッピング
愛犬の健康を考えて選んだ食材や、食べやすさもプラスできるのがトッピングの魅力です。
今回ご紹介したレシピは、トッピングとしてだけでなくおやつ代わりに与えても大丈夫です!(その場合も与えていい量は同じです)
愛犬の健康を願うあまり、あれやこれやと食材が大盛りになってしまうこともあるトッピングですが、「1日に必要なカロリーの10%以内」を目安に量を調整してみてくださいね。
【食べる前に】トッピングフードを与えるときの注意点
- 与えていい量は食材のカロリーと犬の体重別に必要な1日のエネルギー量をもとに計算しています。「効果のある量」ではないのでご注意ください。
- このレシピは健康な成犬が食べることを想定して作っています。
- トッピングやおやつ(間食)として与えることを目的としたレシピです。主食のドッグフードの代わりとして与えることはお控えください。
- アレルギーがあったり投薬中の場合、食材の中には相性のよくないものもあります。かかりつけの獣医師に相談の上、与えるようにしてください。