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ペット薬膳管理士、ペット栄養管理士(ペット栄養学会 会員)、APNAペット食育士1級をもつ。犬の手作りごはんの基本に関するお勉強や薬膳、お料理のレッスンを開催。
旬の食材は、そうでない時期に比べて美味しさも栄養価もグンと上がります。また、その季節の問題を解決してくれる働きがあるものが多く、夏に旬を迎える食材は、体の余計な熱や水分を取り除き、暑さ対策になるものが多いです。つまり、旬の食材を食べることが、その季節の養生ごはんに繋がりますね。
今回ご紹介するレシピは、鶏のささみと夏野菜を使ったサラダごはんです。日頃から、旬の食材を積極的に摂りましょう !
目次
- 鶏肉と旬の野菜で食べ応えたっぷり!愛犬用ささみスープサラダの材料
- 簡単3STEP!愛犬用ささみスープサラダの作り方
- 【参考】愛犬用ささみスープサラダの1日当たりの給与目安量
- 愛犬用ささみスープサラダで使用した鶏ささみ・レタス・ミニトマトの効能
- 夏のクーラーに注意!愛犬には体温調節のバランスが取れる料理が◎
鶏肉と旬の野菜で食べ応えたっぷり!愛犬用ささみスープサラダの材料
<材料>
・ささみ 30g
・ゆで卵 鶏卵1/4個(うずらの卵なら1個)
・レタス 20g
・ミニトマト 1個
・黄パプリカ 10g
・スナップエンドウ 1個
・きゅうり 20g
・しめじ 10g
・ブロッコリースプラウト 3g
・ごはん 25g
★鶏肉にアレルギーがある場合は他の肉類・魚類で代用してください。
★生野菜が苦手な場合は、さっと湯通ししてください。
★ごはんは白米の他、雑穀米、煎りハトムギ、パスタなどでも代用可です。
★レシピ通りの食材がおすすめですが、無い場合は他の野菜類、きのこ類でも代用できます。
簡単3STEP!愛犬用ささみスープサラダの作り方
・卵、スナップエンドウは先に茹でておきます。
・野菜類は先に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきましょう。
STEP1:鶏ささみを茹でる
水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら、弱火にしてささみを茹でます。
ささみに火が通ったら皿に取り出して冷ましておきます。続いてそのまま、ささみの茹で汁に、みじん切りにしたしめじを入れて火を通します。
STEP2:食材ををカットする
きゅうりと黄パプリカを5ミリ四方サイズの同じくらいの大きさに、トマトは1/4~1/8に、スナップエンドウは薄く斜め切りにします。ゆで卵は黄身と白身に分け、白身は5ミリ四方に切っておきます。茹でたささみを手でほぐしたら、食材の処理は終了です。
STEP3:盛り付け
器にごはんを敷き、その上にレタス、更にその他の野菜とささみ、卵の白身を盛り付け、最後にほぐした黄身をトッピングします。
しめじ入りスープを器に入れて、全て完成です。
スープは、もちろんそのまま飲ませてもよいですが、サラダにかけて混ぜると、わんちゃんは食べやすいと思います。わんちゃんのお好みの食べ方で食べさせてあげてください。
【参考】愛犬用ささみスープサラダの1日当たりの給与目安量
今回の分量での完成量は約320g(スープ含む)、カロリーは約135kcalです。体重5キロ前後の避妊去勢済み成犬の約1食分として作っています。
体重別の給与目安量は、以下の通りです。
愛犬の体重:1食当たり与えてよい目安量(避妊去勢済の成犬で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 給与目安量 |
1kg | 96g |
3kg | 218g |
5kg | 320g |
7kg | 412g |
9kg | 497g |
11kg | 578g |
13kg | 655g |
15kg | 729g |
今回のレシピはカロリー少なめですが、標準的な運動量のわんちゃんには十分な量です。
1食分の摂取目安量は、 わんちゃんの頭のサイズと同じくらいの器一杯ほどです。しかし、どんなレシピでも、完成量が多いな、と思ったら、まずは少なめに与えて体重や体型の変化などを観察してください。
愛犬用ささみスープサラダで使用した鶏ささみ・レタス・ミニトマトの効能
★鶏ささみ
鶏肉は、以前 チキンポトフのレシピの時にもご紹介しました。 鶏肉はわんちゃんにとって消化吸収しやすい肉類のひとつです。チキンポトフでは胸肉を使いましたが、今回はささみ。
ささみは鶏肉の中でも高たんぱくで低エネルギーの部位です。脂質をほとんど含まない為、わんちゃんにもおすすめの部位ですが、リンが多く含まれるので、リンの摂取を制限されている子は注意が必要です。
ささみに限らず、 鶏肉はおなかを温めて働きを高めてくれます。虚弱体質の子や、病中病後で体力が低下している子にもおすすめです。
★レタス
レタスは、 その95%以上が水分で、夏場の水分補給としても与えられる野菜です。水溶性食物繊維を含み、整腸作用があります。レタスに含まれるキシリトールを心配されることもありますが、常識的な給与量であれば心配ありません。
水分を多く含み、カリウムも多い為、体の余計な熱を取り、余分な水分を排出してくれる働きがあります。むくみやすい子にはおすすめです。生野菜が苦手な子でも、刻んでスープなどに入れて加熱すれば、すんなり食べてくれることが多いです。体を冷やす性質がありますので、生で与える場合も常温に戻してから食べさせるとよいでしょう。
★ミニトマト
トマトは 抗酸化作用の強いリコピンやβカロテンを多く含む、夏を代表する野菜です。その他、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、マグネシウムなどを含みます。 体を冷やす力が強く、体の中から潤す効果もあるので、夏バテ防止にもおすすめの食材です。
わんちゃんに与える際は真っ赤に完熟したトマトを選び、おなかが弱い子には皮や種を除いてスープなどの具材として加熱して与えるとよいでしょう。
夏のクーラーに注意!愛犬には体温調節のバランスが取れる料理が◎
今回は、暑い日にもおすすめの、茹で鶏サラダのレシピをご紹介しました。
野菜を常温に戻しておくことと、体を温めてくれる鶏肉と合わせること、更に温かいスープをかけて食べることで、体が冷えすぎないようにしています。ただし、生野菜が苦手、おなかが弱いなど、心配がある場合は、茹でたり蒸したりした温野菜でお作り下さい。
鶏肉好きなわんちゃんには、調理している時にも、たまらない香りが漂うようです。撮影中も、我が家のショコラは私の足元でずっと見張っていました。
白ごはんを抜いて、ドレッシングをかければ、飼い主さんもサラダとしてお召し上がり頂けます。夏の食卓の1品として、飼い主さんもわんちゃんも、モリモリ食べて頂けると嬉しいです。