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ペット薬膳管理士、ペット栄養管理士(ペット栄養学会 会員)、APNAペット食育士1級をもつ。犬の手作りごはんの基本に関するお勉強や薬膳、お料理のレッスンを開催。
栄養価が高いと分かりつつも、魚料理ってなかなか手を出しにくいですよね…。今回はいわしを使った簡単な焼き料理を紹介します。旬には少し早いですが、いわしは今の時期に嬉しい効能もたくさんあるお魚です。EPA、DHAもたっぷり摂れますので、美味しく食べて健康を維持しましょう♪
5月5日に立夏を迎え、暦の上では夏に突入しました。これから気温も湿度もどんどん上昇していきますね。これから梅雨そして本格的な夏と、わんちゃんの体には負担が大きい季節が続きます。しっかり栄養を摂って、気候の変化を乗り越える体を作りましょう!
目次
- 栄養バランス満点!愛犬用いわしのくるくる巻きと豆腐の彩りサラダの材料
- 【参考】愛犬用いわしのくるくる巻きプレートの材料分量表
- 簡単3STEP!愛犬用いわしのくるくる巻きの作り方
- 超簡単混ぜるだけ!愛犬用豆腐の彩りサラダの作り方
- 愛犬用いわしのくるくる巻きと豆腐サラダで使用した食材の効能について
- 焼き料理が食欲減退モードのわんちゃんにオススメな理由
栄養バランス満点!愛犬用いわしのくるくる巻きと豆腐の彩りサラダの材料
今回紹介するワンプレートは、合計約190kcal
⇒体重5キロの避妊去勢済み成犬 1食分(1日2回食)の目安です。
<いわしのくるくる巻きの材料>
・いわし 1尾
・大葉 1枚
・薄力粉または米粉、はとむぎ粉など 適量
・オリーブオイル 少量
<豆腐の彩りサラダの材料>
・木綿豆腐 20g (絹ごし豆腐やおからでも可)
・きゅうり 10g
・パプリカ(赤・黄) 各5g
<その他オススメの付け合わせ>
・じゃがいも 15g
・ブロッコリー 20g
・ミニトマト 1/2~1個
おうちにあるお野菜をお使いください。
【参考】愛犬用いわしのくるくる巻きプレートの材料分量表
体重別だと、推奨する1日当たりのエネルギーに対するレシピ材料の割合は以下の通りになります。
体重 | 1食当たり 必要エネルギー (1日2回食の場合) |
レシピ材料割合 |
1kg | 56 kcal | 30% |
2kg | 94 kcal | 50% |
3kg | 128 kcal | 68% |
4kg | 158 kcal | 85% |
5kg | 187 kcal | 100% |
8kg | 266 kcal | 142% |
10kg | 315 kcal | 168% |
15kg | 427 kcal | 228% |
20kg | 530 kcal | 283% |
25kg | 626 kcal | 334% |
30kg | 718 kcal | 383% |
35kg | 806 kcal | 430% |
40kg | 891 kcal | 476% |
※健康状態が良好な、避妊去勢済成犬のエネルギー量を基準としています。
※1日2回食の場合の1食分の必要エネルギーです。
※闘病・投薬中の場合は獣医師さんにご相談ください。
簡単3STEP!愛犬用いわしのくるくる巻きの作り方
STEP1:いわしと大葉を一緒に巻く
いわしは事前に、頭と内臓を取り、骨に沿って手開きにして骨を取り除いておきましょう。
半分に切った大葉を、いわしの半身にのせて
くるくる巻き、最後にようじで留めます。
STEP2:粉をつける
巻いたいわしに、薄く粉をつけ、余計な粉は軽くはたいて落とします。
今回ははとむぎ粉を使いましたが、もちろん薄力粉や米粉で代用できます。
STEP3:焼く
フライパンを熱して少量のオリーブオイルを入れ、キッチンペーパーで余分な油をとります。
いわしをのせて、全ての面を満遍なく焼きます。油脂を使いたくない場合は、 STEP2の衣もつけずに魚焼きグリルやフライパンで そのまま焼いてもよいです。
これで、いわしのくるくる巻きは完成!
焼きあがったら、必ず楊枝を外してください。
超簡単混ぜるだけ!愛犬用豆腐の彩りサラダの作り方
次に豆腐の彩りサラダを作ります。
ボウルに豆腐を入れ、フォークでつぶします。
パプリカ(赤・黄)、キュウリをそれぞれ5ミリ四方にカットし、
ボウルに入れて和えたら完成!
今回の付け合わせ、新じゃがいもは火を通してマッシュポテトにし、ブロッコリーは茹でるかレンジで下拵え、ミニトマト1/2は更に半分にカット、うずらのゆで卵も作りました。
順に盛り付けていきます。
マッシュポテトの上に いわしのくるくる巻きを盛り付けてヘルシーなワンプレートの出来上がりです♪
愛犬用いわしのくるくる巻きと豆腐サラダで使用した食材の効能について
★いわし
いわしの旬は、実は6月~10月。まだちょっぴり早いですが、いわしはわんちゃんの体にも嬉しい栄養素がたくさん含まれているお魚です。EPAとDHAを非常に多く含み、カルシウムや鉄分、ビタミンDなどが豊富です。
今回は骨を取り除いて調理しましたが、圧力鍋で煮込むと骨までホロホロになって全て食べられて、栄養も多く摂れます。
いわしは酸化しやすいお魚ですので、新鮮なものを購入し、早めに調理して食べましょう。抗酸化作用のある緑黄色野菜(今回の材料ではトマト、きゅうり、ブロッコリー、大葉、パプリカ)と一緒に摂ることがオススメです。
青魚の脂が体質に合わず、おなかを壊したりする子もいます。どんな食材でもそうですが、初めて与える食材は少量からお試しください。
★大葉
栄養素としては、免疫細胞を活発にしてくれるβカロテンやビタミンCが豊富で、その他 鉄や亜鉛なども多く含みます。
★きゅうり
夏野菜の代表格のひとつであるきゅうり。その95%が水分とも言われ、お水を飲んでくれない子には おやつにもあげやすいお野菜のひとつですね。シャキシャキ感がいいのか、好んで食べてくれる子が多い印象です。
ただし、きゅうりはとても体を冷やす食材です。肌寒い日などには摂取量に注意しましょう。
焼き料理が食欲減退モードのわんちゃんにオススメな理由
今回は、見た目にもちょっぴり可愛いいわしのくるくる巻きを作りました。
焼くことで香りがたち、わんちゃんの食欲をそそります。わんちゃんは視覚や味覚よりも、嗅覚で食欲を左右します。
頑張ってスープごはんを作っても食べてくれなかったわんちゃんや病気で食欲が落ちている子が、焼いた肉や魚は ものすごい勢いで食べてくれた!なんてこともよく聞く話です。
うちの子も 焼いたいわしのいい香りに、セッティングしている間も早く食べたくてウズウズ。我が家ではよく作るレシピで、味も知っているので尚更ですね。
飼い主さんは 練り梅を足して巻くと、美味しく召し上がって頂けます。
いわしの下処理が面倒な場合は、購入する際にスーパーや魚屋さんで さばいてもらうと、おうちで生ごみも出ないのでラクです。
ラクできることはラクをしながら、無理せず楽しんで作って頂くことが手作りごはんを長続きさせるコツですね。
《愛犬手作り健康ごはん》では、簡単にササっと出来るヘルシーなレシピを紹介していくのでまた是非見てみてください♪何か作ってあげたい、でも手の込んだものはちょっと大変…という初心者さんに寄り添えたら嬉しいです。