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紙コップやプラスチックの箱などの容器におやつを隠し、わんちゃんに探させる遊びです。室内や屋外、年齢を問わずできる遊びなので、どんなわんちゃんでも楽しむことができます。準備するものも少ないため、オーナーにとっても手軽な遊びのひとつです。
最初はわんちゃんがすぐに諦めてしまわないよう、見つけやすい場所に隠すところからスタートしましょう。少し頑張ればおやつを食べられるようにし、徐々に難易度を上げていくのがコツです。また、「できた」という喜びを味わってもらうために、少しでも成長したら大げさに褒めてあげてくださいね。
頭と体の両方を使うため、イタズラや破壊行動、落ち着きがないといった問題行動の解決も期待できます。そして、わんちゃんが飽きて遊ぶことが嫌になってしまわないように、5~10分を一区切りの目安にするのがおすすめです。
目次
- STEP1 おやつを見つけさせる
- STEP2 おやつの隠し場所を少しずつ遠くへ
- STEP3見えない場所におやつを隠す
- 心身の健康にもつながる宝探しは、少しずつのレベルアップがカギ
STEP1 おやつを見つけさせる
①容器におやつを入れ、匂いをかがせる
わんちゃんの目の前で容器におやつを入れ、匂いをかがせます。容器は紙コップやプラスチックの箱など、なんでもOK。おやつの代わりに、わんちゃんの好きなオモチャを使うのもいいアイデアです。
②おやつ入れた容器を近くに置く
おやつを入れた容器を伏せた状態で、わんちゃんのすぐ近くに置きます。
③「探せ」の合図を出し、できたら褒める
わんちゃんに「探せ」の合図を出し、容器に入ったおやつを探させます。わんちゃんが自分でおやつを見つけ、食べることができたらたくさん褒めてあげてください。もし、容器の中のおやつが取れずに諦めてしまうときには、床と容器の間に少し隙間を作ってあげるのもコツのひとつです。オモチャを隠した場合には、見つけたことを褒めて一緒に遊んであげます。
POINT ルールを理解するまでは同じ容器を使う
わんちゃんがルールを理解するまでは、同じ容器を使い続けてみてください。また、わんちゃんが飽きないように、5~10分遊んだら休憩するとよいでしょう。
STEP2 おやつの隠し場所を少しずつ遠くへ
①容器を置く場所を1mほど離す
おやつが入った容器の匂いをわんちゃんにかがせます。その後、容器をわんちゃんから1mほど離した場所に置きます。
②「探せ」の合図を出し、成功したら褒める
わんちゃんに「探せ」という合図を出し、自分で容器を探させます。容器を見つけ、おやつを食べることができたら褒めてあげます。
③容器を置く場所を少しずつ離していく
1mの距離に置いた容器を探すことができるようになったら、2m、3mと徐々に容器をわんちゃんのいる場所から離していきます。いきなり遠くに置くのではなく、少しずつ距離を広げていくのがポイントです。
POINT 小さな穴を開けて匂いをかぎやすく
距離を広げていった際におやつがなかなか見つけられないときは、容器に小さな穴を開け、匂いをかぎやすくしてみてください。成功体験を積み重ねることが大事なので、まずは低めの難易度でトライを。
STEP3見えない場所におやつを隠す
①見えない場所に容器を隠す
容器の中におやつを入れているオーナーの様子をわんちゃんに見せます。その後で、容器をわんちゃんから見えないところに隠します。家具などの物陰がよいでしょう。隠す場所がないという場合は、容器を複数用意したうちのどれかひとつにおやつを入れておき、どの容器に入っているかを探させる方法もおすすめです。
②「探せ」の合図を出し、成功したら褒める
容器を隠し終えたら、わんちゃんに「探せ」の合図を出します。わんちゃんが容器を見つけ、おやつを食べられたら褒めてあげます。蓋のついたタッパーなどの容器を使用している場合には、見つけた後にオスワリをさせて中のおやつをあげたり、タッパーをくわえて持ってきたら、おやつを取り出してあげたりするなどのルールでもよいでしょう。
③少しずつ難易度を上げる
容器を隠す場所の範囲を少しずつ広げたり、隠し方を工夫したりして、難易度を徐々に上げていきましょう。
POINT 隠している間に「マテ」をさせてもOK
この遊びをする際には、「マテ」をさせて容器を隠すのもOKです。「マテ」ができないわんちゃんは室外で待機させ、部屋のどこかに容器を隠したあとで「探せ」の合図とともにオーナーと入室し、探させるとよいでしょう。
心身の健康にもつながる宝探しは、少しずつのレベルアップがカギ
宝探しでは、軽い運動ができるだけでなく、匂いをかぐというわんちゃんの本能を満たすこともできます。他にも、わんちゃんのストレスを軽減させたり、達成感を得て自信をつけたり、集中力を上げたりする効果も期待できるため、心身ともに健康につながる遊びです。
ただし、難易度が高いとわんちゃんが諦めてしまいかねないので、おやつの入った容器の距離を遠ざけるときは、「少しずつ」を心がけてください。いきなりハイレベルな距離にチャレンジさせたり、急に難易度を上げたりしてしまうと、かえって自信を失わせてしまうこともありますから要注意です。また、わんちゃんがなかなかおやつを見つけられないときには、容器に穴をあけるなどの工夫をし、難易度を下げてあげることも大切です。
全ての遊びに共通して言えることですが、成功体験をたくさんさせてあげることが大切です。小さな積み重ねを繰り返して、自信をつけさせてあげましょう!