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もし、オーナーが新型コロナウイルスに感染してしまった場合、わんちゃんをどこかに預けることになります。もしもの時に備えて何をしておくべきなのでしょうか? わんちゃんを預けるときのために準備しておくべきことについて、公益社団法人東京都獣医師会は以下のような見解を出しています(2020年4月27日時点)。さっそくご紹介していきます。
目次
- わんちゃんに必要なものに優先順位をつけておこう
- わんちゃんの体調ごとの備えは?
- わんちゃんの情報をまとめておこう
わんちゃんに必要なものに優先順位をつけておこう
オーナーが新型コロナウイルスにかかると、最低2週間ほど隔離された環境に置かれることになります。そのため、わんちゃんの食べ物などが新たに入手できなくなる可能性もあります。あらかじめ、わんちゃんの命や健康に関わるものなどを優先順位をつけて用意しておきましょう。
「3日分」など日数を決めて用意するのではなく、使ったらその都度、買い足していくというローリングストック方式で充分な量を備えておくようにしてください。
わんちゃんの体調ごとの備えは?
わんちゃんにも健康や病気、高齢など、さまざまな体調や状況があります。その体調や状況ごとの注意点をご説明します。
病気治療中のわんちゃんを預ける場合
万が一のために、わんちゃんが服用中の薬は多めに処方してもらい、最低2週間分は手元に保存しておくよう心がけましょう。その際、必要な処方食、検査結果や治療経過、注意点などの申し送り書も用意し、預ける方に引き継げるようにしておいてください。
健康なわんちゃんを預ける場合
わんちゃんを預ける場合、普段と違う環境によるストレスで食欲不振になる可能性があります。
普段与えている食べ物の他に、おやつなども用意しておいてください。消毒が可能であれば、小さいおもちゃがあるとわんちゃんが安心する可能性が高くなります。その際、消毒ができないもの(敷物など)は預けられないので注意しましょう。
高齢のわんちゃんを預ける場合
一般的に高齢のわんちゃんはストレスに弱いとされているので、体調を崩さないように消化の良い食べ物を用意してください。普段与えている食べ物のほか、液状・ペースト状や機能性食品等の摂取しやすい食べ物がおすすめですよ。
わんちゃんの情報をまとめておこう
わんちゃんに限らず、ペットを預ける場合は、事前にそのペットの情報をノート等にまとめておくようにしてください。
基本的な情報について
名前や年齢、性別や不妊去勢手術の有無などの基本的な情報をノートにまとめておきましょう。運動習慣や性格、好きなことや喜ぶこと、嫌がることや怖がることなどを記録したり、個体識別のためのマイクロチップの有無についても記しておいてください(有の場合は番号を記載)。
飼育上の注意点について
飼育上の注意点(脱走癖や、食べ物への執着、攻撃性など)や生活習慣を記しておくことも大切です。特にわんちゃんの噛みつきによる咬傷事故が起きないように細かな記述をするなど、預かる方のために配慮をしてください。
連絡先について
預かる方のためにわんちゃんのことで相談できる人を最低2名確保し、その方達の緊急連絡先も記録しておきましょう。また、かかりつけの動物病院名・連絡先も記録し、緊急時のために備えておくようにしてください。
脱走対策について
預け先から脱走した場合のことを考え、個体識別・飼い主明示(首輪、名札、迷子札、マイクロチップ)などの対策をしてください。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
※この記事は 2020 年4月27日時点の情報に基づいて作成しています。
出典:新型コロナウイルス感染症にかかってしまう前に済ませておくべきペットを預ける準備のポイント◆2020年4月27日時点の情報