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DIYリメイクを始めるきっかけは、人それぞれあるだろう。
今回登場してくれる、兵庫県在住のhirariさん(2児の母)は、お子さんが小さいころ、体が弱く、家にこもる時間が多くなったことをきっかけにDIYにハマったのだとか。
さらにはその後、家のリビングに大好きなカフェをオープンしてしまったというから驚いてしまう。「子どものころから毎日のように模様替えしていた」というhirariさんの、こだわりのお家を覗いてみよう。
最初に手掛けた玄関の様子。床のマットは春色に染めてステンシルで文字を入れた。
子どものころからインテリア好きだったというhirariさん。学生時代は試験勉強のモチベーション維持(or逃避?)のために毎日のように机の位置を変えたり、模様替えをしていたほど。
インテリア学校に2年間通ってCAD設計や模型作りなどを学び、リフォーム業、アパレル業の会社勤務を経て結婚。当初はアパート暮らしだったが、1年後に長女のN子ちゃんが産まれたのをきっかけに建売住宅を購入した。
持ち家をもったからには、思う存分インテリア三昧……と思いきや、初めての赤ちゃんだったので子育てに忙しく、家にはほとんど手をつけられなかったという。
「家のインテリアに手を入れたきっかけは、ふたり目に生まれた長男K太の体が弱く、家にこもることが多くなったことでした。家で過ごす時間を少しでも楽しく送れるよう、自分好みの居心地のいい部屋にしようと思ったんです」
最初に取りかかったのは、玄関。子ども用の帽子とバッグを入れる棚は外に出掛けるとき、子ども自身が選べるように低く設置。手の届かない高い部分に自分好みのグッズを飾りつけた。
「私は物を捨てずにとっておく癖があって、『BONNE JURNEE』のガーランドは、主人が着なくなったカッターシャツを切って、ステンシルシートでアルファベット文字を転写して作りました」
子どものころ、毎日のように部屋の模様替えをしていたhirariさんだけに、以後は火がついたような勢いでお部屋のインテリア作りに取り組んでいった。
「玄関スペースは、私がDIYをするときの作業場であり、自分の部屋のような愛着があります。ですから模様替えもかなりの頻度で行っています」と語るhirariさん。
ちなみに6年後の現在の玄関の様子はこちら↓
何度ものリメイクを経た、現在の玄関の様子。足下にあった棚がなくなって、帽子とカバンは掛け金具にぶら下げる形に。
カフェに生まれ変わったリビング。インターフォンカバーの木枠や扉は、100均グッズをリメイクしたもの
玄関の次に、hirariさんが手掛けたのがリビング。コンセプトはなんと、「家の中にカフェを再現する」という大胆なものだった。
「カフェに行くのが大好きなんですけど、なかなか行けないので、ならばリビングをカフェのように飾れば同じように癒やされるんじゃないかと思ったんです」
こうして出来上がった「家庭内カフェ」。
「ウォールステッカーは市販のものだけでなく、子どもが小さかったとき、床に敷いていた転倒防止マットも再利用して看板にしました」
と、ここでも物持ちのよさを発揮したhirariさん。
もうひとつのポイントは、生活感が出そうなものを「隠す」ということ。
「手前の壁にインターフォンがあるんですけど、木枠で囲って扉をつけました。木枠はオイルステインで塗って、カフェ風の雰囲気になるようにしました」
次に手掛けたのは、長女のN子ちゃんとピアノの練習をするスペース。発表会が近づいてきて、練習する回数も多くなってきたころ、なんだか殺風景だなと思って飾ってみることにしたのだとか。
アフターの様子がこちら。↓
壁にレンガ柄のインテリアシートを貼っただけで、見違えるほど印象が変わった。
さらに大活躍をしたのが、天井に張ったディアウォールだった。
「2×4材の両端にディアウォールをはめると、壁にキズをつけることなく梁を通すことができるんです。そこに、アンティーク調の物干しで作ったモビールを吊したり、気に入った写真をマグネットで貼りつけたボードをぶら下げたりして、何もなかった天井の空間を華やかに飾りました」
1×4材の柱を通して2つに分けた子ども部屋。パンダのぬいぐるみは長男のK太くんのお気に入り。
ところで、リビングの隣には和室があって、子ども部屋になっているのだが、hirariさんは以前からこの和室をどうにかオシャレにできないかと思っていたという。
「リビングと和室の境目に板壁を作り、真ん中に1×4材の柱を通してスペースを長女用と長男用の2つに分けたんです。下の長男が小学校に入学する直前でしたが、無事、入学式の前に勉強部屋を与えてあげることができました」
子ども部屋はその後、さらにグレードアップすることになる。そのきっかけは、第4回ミルクペイントインスタキャンペーンへのエントリーだった。
「ミルクペイントとは、ミルク原料を使用した天然由来の塗料で、安心・安全なだけでなくて、塗ったあとにチョークでお絵かきをしたりもできるんです。その製造元のターナー色彩株式会社さんがInstagramを介してアイデアを募集していたので応募してみることにしたんです。そのとき、子どもたちに『一緒に子ども部屋をワクワクするような空間にしてみない?』と誘ってみたら、ふたりとも喜んで参加してくれて」
ミルクペイントインスタキャンペーンでのひとコマ。子どもたちもノリノリで参加してくれたとか。
さらに嬉しいことには、このコンテストでhirariさん一家が準グランプリに選ばれたこと。
「嬉しかったですね。でも、何よりも嬉しかったのは、子どもたちがインテリアについて興味を持ってくれたこと。今、リビングを中心に白を基調としたシンプルな内装にしようとリメイクしているんですけど、そちらの作業も子どもたちが楽しみながら手伝ってくれているんです」
DIYした場所は、いつも真っ先に気づいて飛んできてくれるᏦ太くん。hirariさんが作業をしていると、「僕にもやらせて~」と名乗り出たという。
将来は、家の中にDIYスタジオを作って、インテリアグッズなどを販売してみたいというhirariさん。もちろん、家のリメイクも思いついたときに少しずつ手を入れてたりして、つねに進化している。例えば、かつてカフェ風に飾りつけたリビングは現在、こんな風になっている。
「最近の私はミニマルなモードで、シンプルなデザインが好みになっています。そこで、白を基調に家の壁を少しずつ塗りかえているんです。部屋をきれいに見せるコツは、あまりたくさんの色を使わないこと。
ただ、全部が白だと統一感はあるけれど、面白味もないので、ところどころに別の色を入れるのもポイントだと思います。奥の壁を緑にしたり、黒のブラインドを置くことで白を引き立たせるように気をつけました」
さて、最後はhirariさんに「上手なDIY・リメイク法」を聞いてみよう。
「インテリア学校に通ったことがあって、CADなども使えるんですけど、自分の家のリメイクのときは設計図は書かないんです。『あっ、ここにこんなものをつけるといいな』という最初のひらめきが設計図を書いているうちに薄れてしまうような気がするから。
それから私はイッキに手を入れずに、少しずつ作業していくのが好きなので、途中で新しいアイデアが浮かべば軌道修正することができますしね」