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足の毛を刈り上げたオリジナルのカットスタイルが可愛らしい、トイプードルのメロンさん。飼い主・nodokaさん(@melonsan.nodoka)に“メロンさんカット”のはじまりや愛犬との暮らしでの変化を聞きました。
目次
- レビュー200件以上! 犬も猫もマネしたくなる“メロンさんカット”
- 足のお手入れを嫌がる愛犬の最適解カット! 機能性と可愛さを両立
- 愛犬との暮らしの正解は分からない。だからこそ、自分で考える
- 愛犬を迎え、初めて出会った「自分よりも大切なものの存在」
- 愛犬は最高の推し活? 「メロンの可愛さを多くの人に伝えたかった」
- 「いい犬生だった」と思ってもらえるように。いま、全力で愛を注ぐ
レビュー200件以上! 犬も猫もマネしたくなる“メロンさんカット”
愛犬がブラッシングや足拭きを嫌がり、スムーズにお手入れができずに困ったことはありませんか?
実は、トイプードルのメロンさんの飼い主、nodokaさんもその1人。
メロンさんが足のお手入れを拒絶するようになってしまったのをみかねて、かかりつけのトリマーさんと相談し、トイプードルのチャームポイントであるフワフワの毛を刈ることにしたのです。
「嫌がるメロンを見ると、私も心苦しく……メロンのお手入れへの負担を減らすことを優先することにしました」

雪だるまのように白くまん丸なボディと、刈り上げられた足。その姿はまるで、「羊」のよう。nodokaさんが葛藤しながら試したこのスタイルは、予想を裏切り、SNSでも大好評!
通称“メロンさんカット”として人気を集め、現在ではマネする飼い主さんが急増しています。nodokaさんのSNSにも、「うちの子も同じヘアカットにしました!」と300件近くの報告が届いているようです。

「ワンちゃんだから、トイプードルだからこうしなきゃという概念を取っ払いました。人間と同じくみんな犬それぞれ。だからこそ、『“うちの子”には何が最善か』を第一に考えています」
そう話す飼い主のnodokaさんに、メロンさんカットが誕生した経緯や、愛犬と暮らすうえでの心構えなどを伺いました。
足のお手入れを嫌がる愛犬の最適解カット! 機能性と可愛さを両立
多くの人を虜にするメロンさんカット。
こだわりは
- 頭を丸くする
- 胴を短く見せる
- 足の毛を刈り上げる の3点だといいます。
「メロンはもともと胴が短いのですが、そのアンバランスさをいかにバランスよく見せるかを意識しています。首周りの毛を刈ったり、お尻の毛を短くカットしたりすることで、胴の短さが際立つんですよ。モコモコの丸い頭は、毛質の細さと毛量の多さのおかげ。このモコモコだけは譲れません」

そして、メロンちゃんカットの最大の特徴は、刈り上げた足。トイプードルならではのフワフワの毛を刈り上げた理由は「愛犬のストレス回避」を考えたからでした。

「メロンは毛が細く絡まりやすいので、毎日のブラッシングが欠かせなかったんです。でも、それをすごく嫌がってしまって。とくに、足のお手入れをするときは逃げてしまうほどで、お手上げ状態でした。それならいっそ、毛を刈り上げてブラッシングを不要にしてしまおうと思ったんです。毛がないと、足を拭くのにも時間がかからなくなるので、メロンの身体的・心理的な負担が減らせます」
とはいえ、最初はフワフワな毛を刈ることに抵抗が……。nodokaさんはかかりつけのトリマーさんと、何度も相談を重ねました。
「やっぱり、トイプードルならではの全身モコモコのカットには憧れていたんですよね。でも、トイプードルだからフワフワであるべきという既成概念ではなく、メロンにとって何がいいかという考えを優先したくて。最終的には、チャームポイントである顔のモコモコだけは残すという妥協ポイントを見つけて、足の毛を刈り上げてもらうことに決めました」
不安な気持ちを完全に拭えないまま、刈り上げカットを依頼。しかし、仕上がりは想像以上に可愛いものに!

「はじめて足の毛を刈った時は、亀の甲羅みたいになってお尻が丸見えの状態だったんです。気の抜けた姿が、可愛くて(笑)。SNSでも大バズりして、フォロワーさんからもたくさんの大喜利コメントを頂きました。『ストッキング履いてるみたい』とか、『アメトーーク!の絵心ない芸人が描いた絵みたい』とか。犬なのに『犬に似てる』と言われたこともありました(笑)」
その後、お尻や足の刈り上げ部分の長さを微調整し、足先やしっぽの先を丸くすることで、今のメロンさんカットが完成したのです。

「お手入れが楽になったので、足が汚れても気持ちも軽くなりました。大好きな草むらで思いっきり遊べて、メロンも嬉しそうでした。メロンだけじゃなく私のストレスも減りましたね」

「機能性と可愛さを兼ね揃えたヘアカットの最適解だと思っています。最近ではフォルムがユニークさが多くの方の目に留まり、マネしてくださる方も増えていますが、このカットの便利さは意外とまだ知られていません。足のお手入れに困ったことがある方はぜひ、取り入れてみてほしいです」
愛犬との暮らしの正解は分からない。だからこそ、自分で考える
「ワンちゃんだからこうすべき」という世間一般の考え方ではなく、目の前の愛犬の気持ちを最優先し、ストレスフリーなヘアカットに辿り着いたnodokaさん。
トリミング以外でも、メロンさんにとって何が一番良いのか、自分なりに調べて考えることを習慣にしています。
「たとえば、ごはん。うちではたまに手作りごはんもあげています。ただ、毎日だと大変ですし『手作りご飯は栄養が偏ってしまうからよくない』という専門家の方のお話も聞いたことがあるので、フードと手作りご飯を組み合わせたり、無理のない範囲でちょっとアレンジを加えたりして工夫しています」
nodokaさんは、入念な情報収集も欠かしません。

スマホ一台あればどんな情報もすぐに調べられる時代。だからこそ、自分で考えることが大切だとnodokaさんはいいます。
「ワンちゃんの飼育方法について調べると、こっちではAと書いているのに、あっちではBと書いていることがよくありますよね。ということは、物事に対する正解は一つじゃないし、正解かどうかは犬それぞれだ、とふと気づいたんです。ワンちゃんの寿命が昔より伸びているのは、犬の育て方の知識や技術が発展してきたからなはず。既存のものを正解と思わず、自分で調べて考えながら、最適な育て方を見つけていきたいです」