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福岡県筑紫野市で『からあげの城南 ジョージ』を2024年1月に開業。大分県佐伯市発祥の若鶏一本揚げを販売。SNSでは相棒ジョージ(柴犬)との遊び記録を発信中。
柴犬・ジョージとツーリングを始めた理由とは?
目次
- 颯爽とバイクを乗りこなす柴犬・ジョージと相棒の土谷さん
- 半信半疑ではじめた愛犬とのツーリング。今ではとっておきの時間に
- 「愛犬なしのツーリングは、もう考えられない」
- 愛犬と仲良くツーリングをする姿が人々にもたらすもの
- 「育犬ノイローゼ」の経験が愛犬と真剣に向き合うきっかけに
- 愛犬との向き合い方に正解はない。自分なりの答えを探すことが大切
- 唐揚げ屋の開業と共に始まった、愛犬との新たな物語
颯爽とバイクを乗りこなす柴犬・ジョージと相棒の土谷さん
バイクに乗る男性の背中に、ちょこんと乗る柴犬・ジョージちゃん。お揃いのゴーグルを付け、颯爽と走るふたりの姿は、SNSやテレビなどでたびたび話題となっています。
「ジョージなしのツーリングは、寂しすぎてもう考えられません」
そう話してくれたのは、ジョージちゃんの相棒の土谷さん。2024年1月には「ジョージとずっと一緒にいたい」という想いから、サラリーマン生活を離れ、自身のお店『からあげの城南 ジョージ』を開店しました。
愛犬を溺愛する土谷さんと、その愛に応えるジョージちゃん。しかし、ジョージちゃんとふたりで暮らすようになってからは、育児ノイローゼならぬ「育犬ノイローゼ状態」といえるほど、大変な時期があったそうです。
ツーリングを始めたきっかけと共に、育犬ノイローゼ状態をふたりはどう乗り越えてきたのか、詳しく伺います。
半信半疑ではじめた愛犬とのツーリング。今ではとっておきの時間に
ジョージちゃんを背中に乗せツーリングをするようになったのは、約3年前のこと。お母さんから、愛犬と一緒にツーリングに出かける飼い主さんの動画が届いたことがきっかけでした。
「もともと僕の趣味がバイクで、休みの日はよくツーリングに出かけていました。でも、その間ジョージを留守番させることに罪悪感があって......。ツーリングは続けたいけれど、自分が留守の間にジョージに何かあったら嫌だなと。『本当にできるのかな?』と最初は半信半疑でしたが、とりあえず一緒にツーリングができないか、試してみることにしたんです」
背負う人間の体にピッタリとフィットする犬用のリュックを購入し、半信半疑ながらも、まずは自転車で走ってみました。
すると、ジョージちゃんはキョロキョロ周りの風景を見ながら嫌がる様子もなく、乗ってくれました。そのままバイクに乗り換えてみても、問題なかったといいます。
「抵抗しないってことは、ジョージもきっと一緒に楽しんでくれているんじゃないかな、と思っています。ジョージは、嫌なことは嫌だというタイプなので。風に当たって、気持ちよさそうにも見えたので、安心して少しずつ距離を伸ばすことにしました」
ツーリングに出かける時、ジョージちゃんはいつもゴーグルを装着します。走行中に目を守るためにつけ始めました。
「はじめは少し抵抗があったようですが、今では全然嫌がりません。走行中、目がチカチカする違和感も解消され、ジョージ自身も『意外と快適じゃん』と思ってくれたんじゃないですかね」
新しい挑戦にはいくつかハードルもありましたが、ツーリングの気持ちよさを体感できたからか、いまではジョージちゃんもすっかり慣れた様子です。
「愛犬なしのツーリングは、もう考えられない」
過ごしやすい気候の春や秋の季節には、休日丸1日ツーリングに出かけます。1時間ごとに休憩をとり、食事やトイレ、お散歩を済ませ、またバイクを走らせます。1回のツーリングで合計5時間ほどバイクにまたがるそうです。
「週に1〜2回はツーリングに出かけます。信号待ちのときに、メーター越しか、もしくは振り返ってジョージの表情を確認しています。ほかのワンちゃんと暮らす皆さんもそうなのかもしれませんが、ツーリング中もめちゃくちゃジョージに話しかけますね。それに慣れてしまったいま、ジョージなしのツーリングは寂しすぎて考えられません(笑)」
土谷さんはできるだけ天気のいい日を選んで、ジョージちゃんと出かけます。しかし、過去には天気予報が外れて土砂降りのなか帰ってくるなんて日もありました。
「寒すぎて手の感覚はなくなるし、ジョージはブルブル震えてるし.......。思い出すだけで泣きそうになりますね(笑)ジョージには本当に申し訳ないと思いつつ、僕にとっては苦しくもいい思い出です」