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ゴールデンレトリバーの「コロッケ」とふたり暮らし。お迎え準備でトリマー・トレーナー・犬の管理栄養士の資格を取得。現在は、またコロッケと一緒に学校で学び直し中。

初めての愛犬を迎えるため、ドッグトレーナー、トリマー、栄養士の資格まで取得したHさん。しかし、万全のはずの「準備」も通用しないほど、コロッケ君との日々は壮絶なものでした。彼女は、その壁をどのように乗り越えたのでしょうか。
目次
- 大型犬を迎え、理想との現実ギャップに悩んだ飼い主さん
- 愛犬の健康と安全のため、トレーナー・トリマー・栄養士の資格を取得
- ひとりで大型犬は無謀? 勉強・独立・貯金を完遂し、覚悟を形に
- サークル拒否、噛みつき、無視...。愛犬との暮らしのリアル
- 「うちの子だけ…」から「この子だからこそ」に思考を変換
- 愛犬と学びを続ける日々。常に変化するコロッケに寄り添う
- 愛犬の表情が変わるとき。訓練がもたらした、確かな成長の証
- 「やり直したい」後悔を胸に。いま悩む、誰かの救いになれば
大型犬を迎え、理想との現実ギャップに悩んだ飼い主さん
犬を迎えたら、一緒にお散歩を楽しんで、お利口にお留守番をしてもらって、家族の一員として穏やかに過ごす――。愛犬を迎える前、そのような穏やかな未来を描いていた飼い主さんは多いはずです。
しかし現実は、トイレの失敗や無駄吠え、いたずらの連続。特に体が大きくなる1歳前後の時期は想像以上に大変で、「どうしてうちの子だけ」「こんなはずじゃなかったのに」と自分を責めてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、そんな苦労を避けるために人一倍の準備をしたHさん。
愛犬を迎える前にドッグトレーナー、トリマー、犬の管理栄養士の資格を取得し、現在は単身でゴールデンレトリバーのコロッケ君と暮らしています。
しかし、それほどまでに準備を重ねたHさんでさえ、コロッケ君との実際の生活では理想と現実のギャップに苦しめられました。一時は育犬ノイローゼになるほど追い詰められたというHさんが、どのようにしてその困難を乗り越え、コロッケ君との暮らしを心から楽しめるようになったのでしょうか。お話を伺いました。

愛犬の健康と安全のため、トレーナー・トリマー・栄養士の資格を取得
愛犬コロッケ君を迎えるにあたって3つの資格を取得したHさん。その努力は、現在のコロッケくんとの豊かな暮らしに、確実につながっています。
「日々のお手入れや心音チェック、トリミング、栄養を考えた食事作りなどは、すべて自分でやっています。コロッケは私にとって初めてのワンちゃんなので、困ることがないようにお迎え前に必死に勉強したんです。自分のお金や時間はできるだけコロッケに注ぎたいという思いもあり、しつけやお世話はすべて自分で行っています」


現在、コロッケ君は1歳半すぎ。大型犬のパワーも加わり、やんちゃ盛りの男の子です。一筋縄ではいかないこの時期も、ドッグトレーナーとして培った知見が大きな助けとなっています。
「好奇心旺盛なうえに、からだつきもしっかりしてきたので、パワーで押し切られる場面も増えてきました。そんななか、コロッケや周りに万が一のことがないように、日々遊びながら楽しく訓練をして、『どんなときでも飼い主の声が届く関係』を目指しています。コロッケを迎えて1年以上経った今でも、資格取得の際に学んだことが活かされているので本当に勉強してよかったなと思いますね」
日々の訓練によって、だんだんとHさんの指示に耳を傾けるようになったコロッケ君。その他にも、使ったおもちゃを片付けられるようになったり、自分で扉を閉められるようになったりと、できることが着実に増えています。
「ふたりで訓練を積み重ね、できることが増えるとお互い成長している感じで楽しいんですよね。コロッケの成長を一緒に喜んだり、新しいことに挑戦する時間が、私たちの絆を深めてくれていると感じます」
