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災害は突然起こります。いざという時のために、避難場所について確認しておきましょう。今回は、東京23区内で犬を飼っている飼い主の方向けに、東京23区の都心部(中央区・千代田区・港区)の同行避難に対する基本方針と、犬と一緒に避難できる避難所をまとめました。
目次
- 同行避難とは?
- 日頃からできることを
- 愛犬のための防災グッズを準備しよう
- 中央区
- 千代田区
- 港区
同行避難とは?
同行避難とは、災害時に飼い主がペットを連れて避難所まで避難することです。避難所では、飼い主とペットとの生活空間を分離する必要があることから、同じ場所で居住できるわけではありません。
東京都では、『同行避難した動物を適性飼養できるよう、体制づくりを支援することで避難所等における生活環境の整備に努める』としています。また、区でも『東京都と連携し、飼養動物の同行避難の体制づくりを進める』としており、都と区が協力体制で同行避難への取り組みを行っている様子です。(こちらの情報は2022年1月時点)
日頃からできることを
飼い主とペットが安全に避難するには、飼い主自身の身の安全を確保することが大切です。また、東日本大震災では、いったん避難した飼い主がペットを避難させるために自宅に戻り、津波に巻き込まれてしまったケースもあったとのことです。昼間であれば飼い主が自宅にいないことも考えられます。不測の事態も考慮し、日頃から備蓄品の確保や避難ルートの確認、携帯できるペットの情報(治療記録、ワクチン接種歴など)をまとめたり、ペットが行方不明にならないよう迷子札や、マイクロチップなどにより所有者を明示したりと、自分自身や家族、そして愛犬を守るための対策を心がけてくださいね。
愛犬のための防災グッズを準備しよう
同行避難を可能としている避難所だとしても、ペット用の備蓄が用意されている避難所は少ないです。また、ケージの用意がないと受け入れてもらえない避難所もあります。もしもの時のために、自分たちの防災グッズと共に愛犬のためのケージと、最低でも2,3日分の餌と水を用意しておきましょう。
中央区
△:同行避難に関する記載なし
中央区では、ペットとの同行避難について現在検討中とのことで、ホームページなどでは同行避難に関する情報は得られませんでした。
千代田区
〇:全ての避難所で同行避難が可能
千代田区の平成31年2月発行の『千代田区避難所運営マニュアル 』によると、千代田区では、ペットとの同行避難を可能としており、かつ避難所内に動物救護所を設置し保護・飼育すると明記されています。
<千代田区の同行避難ができる避難所一覧 >
名称 |
住所 |
麹町小学校 |
麹町2-8 |
九段小学校 |
三番町16 |
番町小学校 |
六番町8 |
麹町中学校 |
平河町2-5-1 |
富士見みらい館 |
富士見1-10-3 |
お茶の水小学校 |
神田猿楽町1-1-1 |
神田一橋中学校 |
一ツ橋2-6-14 |
神田さくら館 |
神田司町2-16 |
昌平童夢館 |
外神田3-4-7 |
アーツ千代田331 |
外神田6-11-14 |
ちよだパークサイドプラザ |
神田和泉町1 |
旧今川中学校 |
鍛冶町2-4-2 |
都立一橋高校 |
東神田1-12-13 |
区立スポーツセンター |
内神田2-1-8 |
岩本町ほほえみプラザ |
岩本町2-15-3 |
いきいきプラザ一番町※福祉避難所 |
一番町12 |
高齢者総合サポートセンターかがやきプラザ※福祉避難所 |
九段南1-6-10 |
障がい者福祉センターえみふる※福祉避難所 |
神田駿河台2-5 |
港区
△:基本的には同行避難が可能
港区では、同行避難の可否や同行避難が可能な避難所についての言及はありませんが、港区の公式ホームページ上の「ペットの災害対策 」のページにて避難所での注意点や問い合わせページにて「身の安全を確保したら、避難場所へペットを連れて避難してください」と明記されていることから、多くの避難所で同行避難が可能であると思われます。