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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
災害から愛犬を守るには、日ごろの準備が肝心です。特に、愛犬が多くの時間を過ごす「住まい」の防災対策は非常に重要。住環境の安全性を見直すこと、必要な防災グッズを揃えることは必須です。そこで今回は、今日からできる住まいの防災対策をご紹介します。
目次
- 住まいの防災対策の必要性
- 「防災」の観点から住まいを見直そう
- 備えておくべき愛犬の防災グッズ
住まいの防災対策の必要性
住まいは生活の基盤です。愛犬にとって安全な住まい環境を整えることは、一緒に住む飼い主さんや家族の安全・安心にもつながります。防災の観点から住まいを見直すとともに、備えておきたいグッズを確認しておきましょう。
「防災」の観点から住まいを見直そう
愛犬の住まい環境を確認するときのチェックポイントは以下の通りです。
愛犬のハウスまわりは安全か?
被災時に家具などの転倒や落下で愛犬がケガをするおそれがあります。大型家具は固定する、高い場所に物を置かないなどの対策をとり、ハウスまわりや愛犬がよく休んだり眠ったりする場所の安全を確保しましょう。
愛犬の「避難場所」を確保して
避難することも考えて、普段から持ち運びのできるクレートをハウスがわりにしておくのもいいでしょう。愛犬が逃げ込めるハウスは、かたい素材のものを用意しましょう。四方を柱に囲まれた人のトイレなども、ドアを開けて固定すれば避難場所として利用することもできます。
自宅周辺地域の災害危険度を知っておこう
ハザードマップなどを活用し、自宅周辺地域の災害危険度を事前に調べておきましょう。また、台風の進路や大雨警報などを常に意識する習慣をつけることも大切です。
備えておくべき愛犬の防災グッズ
万が一に備えて、以下のものを入れた愛犬用の非常用持ち出し袋を準備しておきましょう。
1:食べ物や水、常備薬
「水」や「フード」は最低でも3日分は常備してください。ふだんから、水やフードは充分なストックを確保しておくことをおすすめします。また、犬によっては「常備薬」も必要です。
2:犬用グッズ
避難の際には、愛犬を安全に運ぶための「ケージ」や「キャリーバッグ」が必要です。普段からクレートトレーニングをして慣れさせておくことが災害時にも役にたちます。また、鑑札を付けた「首輪」や「リード」も必須。愛犬を一時的につなぐときに使用できる「カラビナ(金属リング)」も役立ちます。ほかにも、「食器(折りたためるものがよい)」や「トイレシーツ」、「ウンチ袋」などの生活用品、「毛布」や「バスタオル」、ブラシなどの「お手入れ用品」も入れておくとよいでしょう。
3:愛犬の情報がわかるもの
ボランティアさんなどに対応してもらうときに便利な「愛犬の情報を記した手帳」やはぐれた際の捜索に必要な「写真」を準備しておきましょう。また、病歴がわかるものや予防接種の証明書も入れておきましょう。
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