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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
「獣医師」は、ときに愛犬の命を委ねる可能性もある重要な存在です。今回は、飼い主さんと愛犬にとって信頼できる獣医さんの見つけ方や、信頼関係を深めるためのアプローチについて解説します。
目次
- 【1】愛犬との相性をチェックしよう
- 【2】質問をしてみよう
- 【3】治療方法や料金について遠慮せず聞いてみよう
- 【4】死生観すらオープンに話してみよう
【1】愛犬との相性をチェックしよう
信頼できる獣医さんを見つけるには、愛犬との相性も大切です。獣医さんと愛犬の相性をチェックするには、ワクチン接種など愛犬が健康なときに訪ねてみるのがいいでしょう。愛犬が病気のときに初めて訪ねても、飼い主さんに相性チェックをする心の余裕がないこともあります。
また、なんでも相談できそうな獣医さんでも、残念ながら愛犬と相性が合わない場合も。そのときは、ほかの選択肢を探してみましょう。
【2】質問をしてみよう
普段から気になっていることや、こんなこと聞いてもいいのかな? というようなことでも、疑問に感じていることを獣医さんに尋ねてみましょう。ごく簡単な質問にも、自身の経験やデータをもとに丁寧に答えてくれる獣医さんであれば、これから愛犬がお世話になるうえで飼い主さんも安心できます。
また、話しやすい、質問しやすいということは飼い主さんにとっても獣医さんにとってもコミュニケーションをとりやすく、信頼関係を築いていきやすいということになります。
【3】治療方法や料金について遠慮せず聞いてみよう
お金のことや治療法をくわしく聞くのは感じが悪いのでは……と遠慮する飼い主さんもいらっしゃいますが、そういった心配は無用です。質問をすることで獣医さんが説明不足に気づく場合もありますし、病気や治療に関することはなんでも率直に話すことで、獣医さんとのコミュニケーションを深めるきっかけになります。
また、持ち合わせがないなど費用面で困ったことも相談すれば、くわしい検査を別日に調整するなど対応してくれるケースもありますので、気になったことは遠慮せずに聞いてみましょう。
【4】死生観すらオープンに話してみよう
愛犬が重い病にふせってしまうと、飼い主さんはさまざまな思いを抱え込んでしまうもの。そんなときも遠慮せずに、獣医さんに相談してみましょう。場合によっては飼い主さんの死生観なども考慮して治療を選択する必要があります。信頼できる獣医さんであれば、飼い主さんと話し合いながら、愛犬にとって最良の治療を計画してくれるでしょう。
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