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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
動物病院は愛犬と生活するうえで必ずお世話になる施設ですが、じつは4つの種類があることをご存じですか?それぞれの動物病院ごとに役割やかかり方が異なりますので、愛犬に適切な医療を受けさせるためにも、正しく知っておきましょう。
目次
- かかりつけ医院
- 夜間・緊急病院
- 専門医院
- 大学付属病院や総合病院
かかりつけ医院
かかりつけ医院は、自宅から通いやすい場所にあり、愛犬の体や健康について気軽に受診・相談できる、もっとも身近な動物病院。愛犬に何かあったらまずは相談に乗ってもらえる、「ホームドクター」ともいうべき存在です。
受診する機会が多いため、愛犬の体質や健康状態を把握してもらうことができ、予防関連や健康診断などもかかりつけ医院で受けることが多いでしょう。必要に応じて、別の動物病院を紹介してもらえる場合もあります。
夜間・緊急病院
夜間・緊急病院は、深夜や休日も対応可能な緊急時のための動物病院です。急な病気やケガなどで、かかりつけ医院に行くことができない時に頼りになります。緊急手術や応急処置などを行ったあとは、かかりつけ医院に引き継がれることが多いでしょう。
ただし、夜間・緊急病院は一般的な動物病院よりも数が少ないため、もしもの場合に備えて、事前にいくつかの施設を把握しておくと安心です。
専門医院
専門医院は、歯科・眼科・腫瘍科などそれぞれの分野に特化した治療を行う「専門医」の動物病院。かかりつけ医から紹介されるケースも少なくありません。
専門医院のなかには、漢方や鍼(はり)などの東洋医学、シニア犬ケア、ホリスティックといった、さまざまなアプローチから愛犬の健康をサポートする施設も含まれます。
大学付属病院や総合病院
大学付属病院や総合病院は、CTやMRIをはじめとする高度な獣医療を提供する動物病院です。一般の動物病院では導入が難しい、CTやMRIなどの精密検査や専門的な治療を行うことができます。
多岐にわたる診療科をもち、必要に応じてそれぞれの科が協力しながら診察にあたります。受診する際には、かかりつけ医院からの紹介が必要となる場合が多いです。
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