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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬を安心して任せられる、信頼できる動物病院と長く上手に付き合うには、飼い主さんの努力も大切です。今回は動物病院との関係を築くために、飼い主さんに心がけてほしいこと5つをまとめました。
目次
- 【1】愛犬の普段の様子を整理しておく
- 【2】犬の健康や病気に関する知識をもっておく
- 【3】症状がある場合は記録しておく
- 【4】なるべくメインの飼育者が連れていく
- 【5】他の飼い主さんへの配慮を忘れない
【1】愛犬の普段の様子を整理しておく
動物病院にかかる前に、愛犬の1日の食事や運動の量など、ふだんのお世話の情報を整理しておきましょう。あらかじめ愛犬の生活状況がわかるメモを準備することで、獣医師への説明もスムーズになり、すぐに治療にとりかかるための助けとなります。
【2】犬の健康や病気に関する知識をもっておく
愛犬が健康な状態でも、飼い主さんが愛犬の健康管理についての知識をもっておくことが大切です。たとえば、適切な食事や運動のほか、犬に食べさせてはいけないものや、体重管理、必ずしてあげてほしい予防関連の知識などが含まれます。
また、普段から愛犬の様子をよく観察し、いつもと違うことやおかしいなと感じることがあれば、できるだけ早めにかかりつけの病院に相談しましょう。少しでも早く病気を見つけることができれば、スムーズに治療に入ることができます。
【3】症状がある場合は記録しておく
もしも愛犬に不調が見られたら、受診時に愛犬の病状を正確に伝えるため「いつからその症状が始まったのか」などをメモしておきましょう。また、症状を撮影した写真や動画があれば、よりわかりやすく情報提供ができます。
【4】なるべくメインの飼育者が連れていく
いざ診察を受ける際は、病状を正確に伝えるために、できる限りふだんお世話をメインで行う人が付き添うことをおすすめします。付き添いが難しい場合はすぐに連絡がとれるようにしておきましょう。また、疑問や不安なことがあれば必ずその場で相談してください。内容によっては、あとから相談されると対応が難しい場合もあります。
獣医師からの指示には、必ず従いましょう。とくに処方薬を与えるのを飼い主さんの判断により途中でやめたり、数を減らしたりするのは、愛犬の健康維持に大きくかかわるリスクがあります。
【5】他の飼い主さんへの配慮を忘れない
動物病院には、ほかの飼い主さんもたくさんいます。なかには重病を抱えた犬がいる場合も。診察の予約時間やマナーを守るなど、ほかの飼い主さんへの配慮を忘れないことも、動物病院と信頼関係を築き、上手に付き合うための大切なポイントです。
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