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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
しつけをするうえで、犬と信頼関係を築くことは非常に大切です。愛犬に信頼されると、しつけがうまくいくばかりでなく、困りごとを減らすのにも役立つでしょう。愛犬に信頼される飼い主さんになるために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
- 犬はどんな飼い主さんを信頼する?
- 愛犬から信頼されるための2つの心得
- 信頼される飼い主さんになるためのポイント
犬はどんな飼い主さんを信頼する?
犬の信頼は、「食事を与えてくれる」「この人といれば安全だ」「一緒にいて楽しい」と思う体験によって生まれます。
食事や散歩などのお世話をきちんとしているか、犬を危険な目にあわせていないか、一緒に遊んで楽しい思いをさせているかということが、しつけの大切な土台となるのです。
そのためにも、しっかりお世話をしてかわいがり、信頼を得ていきましょう。
そして犬が飼い主さんを信頼し、「この飼い主さんについていこう」という気持ちを抱くと、精神的に安定して言うことをきちんと聞くようになります。愛犬との信頼関係があればしつけもしやすくなり、しつけがうまくいくことでさらに信頼関係が強まっていくはずですよ。
愛犬から信頼されるための2つの心得
愛犬から信頼されるためには、“2つの心得”を守るといいでしょう。
1つ目は、日々のお世話を通じて愛犬に安心感を与えること。食事や散歩、お手入れ、排せつなど、犬は飼い主さんによるお世話を必要とします。
愛犬が不満や不快な思いを抱かないように、適切な量の食事を与える、十分な運動をさせる、愛犬のトイレやベッドなどを清潔にする、やさしく丁寧に体のケアをしてあげる……など、あたり前のことですが、きちんとやってあげましょう。
2つ目は、愛犬にわかりやすいトレーニングをすること。
飼い主さんの反応や指示が日によって違っていたり、家族によって対応が違ったりするようでは、犬も混乱してしまいます。
愛犬に指示を出すときはできるだけ同じかけ声をかけ、また家族でも愛犬に関するルールを決め、愛犬への接し方を家族間で統一するようにしましょう。
信頼される飼い主さんになるためのポイント
信頼される飼い主さんになるには、ほかにもさまざまなポイントがあります。
まずは、愛犬を叱るのではなくほめてしつけること。愛犬が困った行動をしたら、つい叱りたくなってしまいますが、正しい行動ができるように誘導し、成功したらほめて学習させるのがいいでしょう。
くれぐれも、犬が吠えたり甘えてきたときに、そのまま要求に従うことはしないようにしましょう。愛犬のリーダーは飼い主さんです。愛犬の要求にこたえる場合も、まずは愛犬が飼い主さんの指示にしっかりと従ってからにしましょう。
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