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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬のしつけは、叱るよりもほめることが肝心です。犬はほめられたことを学習し、またやろうとする生き物なので、ほめた方がしつけの成功率もアップします。飼い主さんの気持ちが伝わる効果的なほめ方や、ごほうびの上手な使い方も解説していきます。
目次
- 犬は叱られるよりほめられる方がうれしい
- ほめ方は伝わりやすくしよう
- ほめる声もわかりやすくしよう
- ごほうびで上手にほめよう
- ほめていることが伝わりやすいなで方をしよう
犬は叱られるよりほめられる方がうれしい
犬にとって、ほめられるのは非常にうれしいこと。飼い主さんからほめられると、愛犬は「うれしいからまたやろう」という気持ちになります。
反対に愛犬の困った行動を叱るのは、「なぜ叱られているのか」が伝わりにくく、飼い主さんのことが怖くなってしまう場合も。愛犬を叱るよりも、ほめて伸ばしていきましょう。
ほめ方は伝わりやすくしよう
愛犬をほめても、ほめたことが伝わらないと意味がありません。
これを伝わりやすくするために、最初のうちは“声をかける→おやつを与える→なでる”の3点セットでほめるといいでしょう。声をかけるときは「イイコー!」や「グー!」など褒める言葉も決めておくと、よりいいですよ。
犬にとってはうれしいことが3つもあり、「飼い主さんにほめられた」と伝わりやすくなります。
ほめる声もわかりやすくしよう
愛犬をほめるときの声も、しつけのときと遊びのときでトーンを変え、わかりやすくするのがポイント。
しつけが成功してほめるときは、愛犬を興奮させないよう、落ち着いたトーンの声でほめてください。
ごほうびで上手にほめよう
しつけで愛犬をほめるときは、おやつを使うのがおすすめ。
愛犬が望ましい行動をとったらすぐにそれが良いことだと伝わるように、褒めたらすぐにご褒美をあげましょう。しつけをしているときはすぐにご褒美があげられるように、その日の分のおやつやフードの一部を、取り出しやすい袋などに入れて身につけておくといいでしょう。
ほめていることが伝わりやすいなで方をしよう
愛犬をほめるときは、「ほめられている」とわかりやすいよう、犬がなでられてうれしいところをなでましょう。
ほおや胸のあたりなど、ふだんさわって気持ちよさそうにする部位を、なでてあげましょう。
体をさわられることがあまり好きでない場合は無理してなでなくても大丈夫です。少しずつスキンシップにも慣れさせましょうね。
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