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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬を留守番させるとき、飼い主さんは、不安や疑問に思うことがたくさんあることと思います。今回は、愛犬の留守番に関する疑問の中から、代表的なものを5つご紹介します。愛犬を安心して留守番させるための参考にしてみてくださいね。
目次
- Q.愛犬が留守番中に排せつをしない
- Q.ふだんはしないイタズラやそそうをするのはなぜ?
- Q. 留守番中ずっと寝ているけど大丈夫?
- Q.留守番中は必ず愛犬をケージに入れないとダメ?
- Q.飼い主さんが帰宅すると“うれション”をしてしまう
Q.愛犬が留守番中に排せつをしない
留守番中にトイレで排せつをしないのは、愛犬が外で排せつするほうが好きだからかもしれません。飼い主さんが帰宅して、散歩に行ったタイミングで排せつしようと、外に出るまでがまんしている可能性が。散歩の前に室内で排せつする習慣をつけると変わることもあります。
また成犬の場合なら半日くらいであれば排尿を我慢することもできますので、留守番前に十分運動させ排せつを済ませておけば、留守番中に排せつしていなくても心配はいらないでしょう。
Q.ふだんはしないイタズラやそそうをするのはなぜ?
留守番中の環境が不安だったり、退屈だったりしたときに、そそうやイタズラをすることがあります。この場合、一度環境を見直してみるとよいでしょう。例えば、留守番中も室内を自由に動きまわれるようにしているなら、サークルで囲むなどの対策を。犬は自由なスペースが広すぎると落ち着かないことがあるため、区切られたスペースで過ごさせるようにすると改善する場合があります。
そのほか、留守番前に散歩に行ったり、しっかり遊んであげたりしてエネルギーを発散させておくことで、留守番中のイタズラやそそうを減らすことができます。
Q. 留守番中ずっと寝ているけど大丈夫?
WEBカメラなどで愛犬の様子を見ていると、ずっと寝ていて心配になる飼い主さんもいるかもしれません。しかし、留守番中の理想的な過ごし方は、留守番前の散歩や遊びで体力を使いぐっすり眠ってしまうこと。飼い主さんが帰ってもぐったりとして元気がなければ心配ですが、そうでなければ安心してリラックスしているので問題ありません。
Q.留守番中は必ず愛犬をケージに入れないとダメ?
そそうやイタズラをせず、フリーにしても全く問題ない犬なら、必ずしも入れないといけないというわけではありません。ただし、フリーの状態では、愛犬の誤飲・誤食や思わぬケガの原因となるものを置かないよう、細心の注意が必要不可欠です。ケージやサークルに入れるほうが、こうしたリスクは避けやすいでしょう。
ただし、留守番のときだけケージやサークルを使っていると、犬もそれらに嫌なイメージをもってしまうかもしれません。ふだんからケージやサークルでおやつをあげたり、ハウスやクレートを置いて休む場所にしておいたりして、慣れさせておくことも大切です。
Q.飼い主さんが帰宅すると“うれション”をしてしまう
飼い主さんの帰宅直後、興奮した状態の愛犬をかまったり、うれションに大きく反応したりしていないでしょうか? 飼い主さんは帰宅後、愛犬が興奮しているときは反応せず、そそうは淡々と片付けましょう。飼い主さんが反応しないことで、飼い主さんが帰ってきても愛犬が落ち着いていられるようになってくるでしょう。
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