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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬が寂しがりやで留守番させるのが心配だったり、留守番中におなかをすかせていないか気になったり……飼い主さんが、愛犬を留守番させるときに抱く悩みは尽きません。今回は、そんなお悩みをピックアップして、おすすめの解決策をご紹介します。
目次
- 寂しがりやの愛犬が留守番中に不安にならないようにしたい
- 留守番中に外の人に向かって吠えている
- 長時間の留守番で愛犬がおなかをすかせていないか気になる
- 愛犬を留守番中の暑さから守りたい
- 多頭飼いの愛犬どうしが留守番中にケンカしないか心配
寂しがりやの愛犬が留守番中に不安にならないようにしたい
ふだん、家族の誰かがいつも家にいて留守番に慣れていない犬や、寂しがりやの犬の場合、家族の急な用事などで突然一匹になると、不安になってしまうこともあるでしょう。
留守番の間、愛犬に少しでも安心して過ごしてもらえるように、飼い主さんのニオイがついたタオルなどを、クレートの中に入れておきましょう。
また、ふだんは留守番が少ない犬でも、日頃からクレートで過ごせるようにクレートトレーニングをしておくことも大切です。
留守番中に外の人に向かって吠えている
留守番中、不安やストレスから、窓の外に見える通行人に向かって吠えてしまう犬もいます。そんなときは、窓にスクリーンなどを貼って外の様子が見えないようにするか、外が見えない静かな場所で留守番させるようにしましょう。
また、留守番前にしっかり散歩に行ったり遊んであげたりして、エネルギーを発散させておくことで、留守番中の吠えが減ることもあります。
とはいえ、愛犬が留守番中に吠えていたりしないかは、実際に様子を見てみないとわかりません。WEBカメラやスマートフォン用のアプリなどを活用して、愛犬の留守番中の様子を観察してみるのもいいでしょう。
長時間の留守番で愛犬がおなかをすかせていないか気になる
留守番が長時間に及ぶ場合、愛犬の食事の問題が出てきます。おなかをすかせていないか心配になるときは、一定の時間になるとフタが開く仕組みになっている、市販の「自動給餌器」を利用してみましょう。自動給餌器の中に、ふだん愛犬に与えているフードやおやつを入れておけば安心です。
愛犬を留守番中の暑さから守りたい
犬は暑さに弱いため、日中の気温上昇やクレート内の蒸れで体調を崩してしまうおそれがあります。そのためクレートを置く場所は、直射日光のあたらない日陰を選びましょう。夏であれば、冷房の電源を入れたままにして室温を一定に保つ、クレートの上に保冷剤をのせるなどの工夫を加えても◎。
多頭飼いの愛犬どうしが留守番中にケンカしないか心配
多頭飼いの愛犬どうしがあまり仲良くないと、留守番中のケンカも心配ですよね。その場合は、サークルを別々に用意したり、柵を設置したりして、それぞれの犬が過ごすスペースを区切っておきましょう。
ふだんから愛犬たちの様子をよく観察し、少しでもケンカの不安がある場合は、スペースを分けて留守番させることをおすすめします。
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