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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
ここ数年で市民権を得てきた「スーパーフード」や、それに準ずる健康食品。人の健康にいいとされて注目を集めていますが、犬にも同様の効果があるのでしょうか?最近人気を博している、5種類の健康食品を解説します!
- 記載した分量は、ドライフードを主食としている、およそ5(〜10)kgの健康な成犬を基準とした目安です。
目次
- スピルリナ
- ビーポーレン
- ユーグレナ
- キャロブパウダー
- タイガーナッツ
スピルリナ
スピルリナは、犬に「少量なら与えてもいい」食材です。
スピルリナは、熱帯地方に生息する藻の仲間。日本スーパーフード協会が認定している、話題のスーパーフードです。たんぱく質・アミノ酸・鉄分などが豊富に含まれているスピルリナ。人の場合はアレルギーになりにくくなる効果を期待されていますが、犬に対しての効果は現時点で不明です。
与える際は、粉末状のものを1日小さじ1杯まで。フードに混ぜるなどして与えましょう。
ビーポーレン
ビーポーレンは、犬に「与えてはいけない」食材です。
ビーポーレンも、日本スーパーフード協会が認定しているスーパーフード。ミツバチが集めた花粉が、小さいペレット状になっている食べ物です。栄養価が高く魅力的な食材ですが、さまざまな成分が含まれているため、その中のいずれかがアレルギーを引き起こすおそれがあります。とくに子犬はリスクが大きいため、絶対に与えてはいけません。
ユーグレナ
ユーグレナは、犬に「与えてもいい」食材です。
ユーグレナとは食用ミドリムシのこと。パラミロンという独自の成分が含まれており、人には便秘解消の効果があると考えられているようです。
犬に与える場合は、1日小さじ1杯まで。少量をフードに混ぜるなどして、様子を見ながら与えましょう。
キャロブパウダー
キャロブパウダーは、犬に「与えてもいい」食材です。
イナゴマメを乾燥させて粉末にしたものを、キャロブパウダーと呼びます。コーヒーやココアの代用品として用いられることが多いようです。ノンカフェインでカルシウムや鉄分が豊富に含まれているため、犬にとっても好ましいパウダーといえます。
与える際は、1日小さじ1杯までを目安にしましょう。
タイガーナッツ
タイガーナッツは、犬に「少量なら与えてもいい」食材です。
グルテンフリーなので、主に小麦粉の代用品として用いられます。ビタミンEやオレイン酸を多く含みますが、食物繊維も多いため、犬によってはお腹を壊すことも。与える際は、1日1/2個までをすりつぶしてから与えてください。
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