更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
小柄な体で元気いっぱい走りまわる、アクティブな犬種ノーフォーク・テリア。今回は、ノーフォーク・テリアの性格や特徴、しつけのコツや飼育するうえで注意したいことなどを解説します。
目次
- ノーフォーク・テリアってどういう犬?性格や毛色の特徴
- ノーフォーク・テリアをしつけるときのコツ
- ノーフォーク・テリアの飼育で注意すること
ノーフォーク・テリアってどういう犬?性格や毛色の特徴
ノーフォーク・テリアの特徴・性格
ノーフォーク・テリアは、19世紀後半のイングランドで誕生した、比較的新しい犬種です。当時は小型で丈夫な猟犬として、農場で働いていました。ネズミなどの獲物を執念深く追い込んで狩りをしていた経験から、強靱な肉体とスタミナがもち味。そのため活動量も多く、勇敢で好奇心旺盛な性格をしています。
運動不足になると欲求不満になり、吠えやイタズラに繋がることも。散歩やドッグランなどで体力を発散させたり、遊びで探索欲求を満たしたり、毎日のコミュニケーションを工夫してあげましょう。
ノーフォーク・テリアの毛色
ノーフォーク・テリアの被毛で一般的なカラーは、全身が赤茶色の「レッド」です。ほかにも、全身小麦色の「ウィートン」、黒や灰色が混じった色合いの「グリズル」、黒と茶色が混在した「ブラック&タン」などがあります。「ブラック&タン」の場合、色の入り方は個体によってさまざまです。
ノーフォーク・テリアをしつけるときのコツ
好奇心旺盛なタイプが多いノーフォーク・テリアは、散歩中に気になるものがあると突進してしまいがち。急に走り出すと危険ですし、もし道ばたのゴミに興味を示して誤食してしまったら大変です。
このような事故を防ぐために覚えておきたいのが、愛犬とのアイコンタクト。名前を呼ぶと愛犬がこちらを向いて目が合い、飼い主さんに意識を向けさせることができればOKです。
散歩中、愛犬が興味をもちそうなものを見つけたら、名前を呼んでアイコンタクトをしたまま通過すれば、落ち着いた状態で散歩を継続することができますよ。
ノーフォーク・テリアの飼育で注意すること
好奇心旺盛で活動的なノーフォーク・テリアは、その探究心から、ゴミ箱漁りや拾い食いなどで誤飲・誤食をしてしまうおそれがあります。愛犬が入れる部屋では、誤食されそうなものはあらかじめ目につかないところに片付けておきましょう。
飲み込んだものによっては重篤な症状を引き起こすこともあるため、誤飲・誤食の形跡があった場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
また、勇敢で怖いもの知らずの面もあるため、自分の何倍も大きな犬にケンカを売ってしまうことも……。ケンカにならないよう配慮するのが第一ですが、万が一ケガを負った場合は、止血などの応急処置のうえすぐに動物病院へ連れていってください。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。